2018年11月15日

早いもので・・・

早いものでもう11月、そして11月自体ももう半ばになり秋の深まりを感じる季節になりました。
当工房では今月に入ってから研磨していました2尺5寸越えの御刀が昨日研ぎ上がり本日発送することが出来ました。tsunatoshi.jpg
この写真の御刀がそれです。
画竜点睛とも言えるナルメを完了した段階の写真です。
今年は4月の大振り薙刀をはじめとして大仕事とも言えるご依頼を例年以上に頂き、今回の御刀もその一つでもありました。
詳細は日本刀研磨工房facebookページにも投稿しましたのでご覧いただけると幸いです。
今年最後の山場を乗り越えてとにかくホッとしました。
さて明日からはまた新たな御刀に着手、きっと年末まではこの調子であっという間に時間が過ぎ去ることでしょうが惰性ではなく充実した研磨日々を送りたいと思います。

posted by togishi1 at 15:40| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月29日

人間ドック

 今日は年に一度の人間ドックを受けてきました。
 ningendock.jpg
 私は桐生市に住んでいるのですが数年前までとある団体での検診で毎年この伊勢崎市民病院で受診していまして、その記録が残っていることから一昨年からは個人で毎年人間ドックを受けています。
 日本刀の研師は謂わば個人企業ですから自分の健康管理は自分でしっかり行わないとなんです。
 本当に子どもの頃からなりたくてなれた日本刀の研師という仕事を、長いようで短い人生の中、一日でも長く続けていきたいと切に思っています。
 「自分って何歳まで研師できるかなあ?」
 今日も採血、レントゲン、バリウム検査とかいろいろありましたがその合間合間に考えてしまいました。
 う〜ん、”最期の日は御刀を握ったまま研ぎ舟の上で・・・”それが理想であります。
 
 さて結果は一か月ですが楽しみなような不安なような・・・。
 結果が来ましたらまたブログに書きます。

 
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2018年10月23日

艶作り・・・

 前回のブログからまた随分日にちが経ってしまいました。
 研磨の仕事は変わらずたくさんのご依頼をいただけて忙しくさせていただいておりますが並行して母の通院治療と介護サービスが本格的に始まり、その手続きとか諸々あり、本当に今月は目の回る忙しさでハードでした。
 研磨完了の翌日は一日お休みをいただくのですが完全OFFとはなかなかいきませんね・・・
 実は今日も休務日ですが”艶摺り”を行いました。
tsuyasuri.jpg
 ”艶”とは仕上げ研磨で使う砥石のことで内曇砥を割って薄く擦って和紙を漆で裏打ちする”刃艶”と鳴滝砥を同じく薄く擦って作る”地艶”があります。
 写真のグレー色のものが刃艶で黄色が地艶です。
 大村砥という荒砥で薄く擦り下ろすので庭先の水道で行いました。
 今日あたりはまだ手がかじかむほどの寒さではないのでこの大村砥での擦り下ろしができましたがこれからの時期は外でのこの作業は厳しいので今年最後の作業になりそうです。
 この後の工程としては青砥、内曇砥と艶の表面を滑らかにしてから和紙を貼ります。
 青砥と内曇砥で滑らかにする工程は工場の中でも出来ますのでまた次の休務日としますかね。
 さて明日からはまた新たに脇差に着手、頑張りたいと思います。


 
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2018年10月01日

台風が去り今日から10月!

 今回の台風24号、発生当初は大陸のほうに向かうと思いきやまさかの日本縦断となりました。
 被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。
 ここ群馬県も真夜中に台風が通過して不安を覚えるほどに風雨が凄かったですが、明け方は嘘のようにすっかり晴れてまさに秋晴れの10月を迎えました。
 それにしても先月(9月)は目まぐるしくあっという間に過ぎ去りました。
 というのも母の病気が見つかり、通院治療が始まったことから最初は現実に振り回されつつも、例えば早朝未明に工場入りして受診時間分を浮かせたりもして夜は相当早めに就寝・・・、。それでも早朝未明だからこそ特に仕上げ研磨に関しては最適であることを今更ながら再認識したりで、う〜ん・・・、上手く言えませんがイレギュラーな中にも発見などもあって、ホント時間が足りないくらいにも感じました。
 今日も母の受診日で今回から毎月血液検査をすることになり次回は2週間後の受診です。この2週間ごとの受診で安定していければと願う次第です。
 さて話も変わり今現在の納期ですが、御依頼いただいてお預かりしている御客様に当初お知らせした納期よりも約1ヶ月ほど余分にお時間をいただいております。
 ただ、本日改めてお預かり本数を確認し、そこから算出したおよその納期ですともう少しで当初の納期に戻せそうです。
 個別の納期目安と順番はお問い合わせいただければすぐにお答えできますので是非お気軽にお問い合わせください。
 さて、例年ですとボチボチ本格的にコンクール出品刀への着手時期でしたが今年はそれもないのでとにかく年内は猛ダッシュ、しかしもちろん手抜かりなく”日本刀研磨工房”の研磨として恥ずかしくない研磨で仕上げていきますのでよろしくお願い申し上げます!。
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2018年09月08日

今日の勉強会とお知らせ

 今日は月例の勉強会でした。
 参加者はいつものWさん、Tさんのお二人でした。
 まずWさんはさきのコンクールで初出品初入選したことでホッとした反面、達成感と研磨の奥深さと難しさを改めて感じてしまったとのことで最近はちょっと研磨の練習はお休みして専ら鑑賞の勉強をされているとの事でした。
 そうですね、時には研磨の手を休めて日本刀本来の鑑賞や鑑識を振り返るのも充電期間として有効ですね。
 
 次に同じく常連のTさん、本日東京での研修会で実習に使用した脇差とコンクールに出品された御刀をご持参されました。
 脇差は刃取りの状態でご持参されました。
 刃取りのライン取りに戸惑う点があるとの事ですが確かに山の部分,谷の部分をどの程度拾ってライン取りを形成していくかが定まっていないご様子でした。
 またラインからはみ出てしまったりもあり、それも含めて刃取りの方法や手順をお伝えし御確認いただきました。

 本日は御二方のみの参加でしたのでテーマに拘ることなく御二方の課題についてお話をさせていただき、やや早めに解散となりました。

 さてここでお知らせがあります。
 前回のブログでも書かせていただきましたが私の母の病気が見つかり通院が始まりました。
 まだ検査次第で通院の頻度も流動的でして場合によっては勉強会と通院日が重なってしまう可能性も出てきましたことから誠に勝手ながらしばらくの間、定期的な勉強会はお休みをいただくことになりました。
 もちろん再開を前提としたお休み期間となりますので再開のメドが立ちましたら改めて当工房ホームページ及びブログでお知らせいたします。
 なお、あくまで月一で開催する定期的な勉強会のみのお休みですから当工房の営業はこれまで通りです。そして勉強会参加者の皆様とはこれまで通りのお付き合いのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
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2018年09月01日

もう9月ですね・・・

 
 早いもので2018年も3分の2が終わり今日から9月ですね。
 当工房では全国のお客様からたくさん御依頼をいただけたおかげで良い意味で仕事に追われる日々が続き、あっという間に時間が過ぎていく気がします。
 そんな中、つい数日前から同居している87歳の母が体調不振を訴えてちょっとバタバタしてしまいました。
 極度の病院嫌いで検診もほとんど受けなかった母でしたが血圧や血糖値の数値がやはり高く、結果的に数日おきに通院することになりました。
 年齢も年齢だけに完治は難しいですが少しでも怠さや不快感がなくなることを願うしかないですね。
 
 さて、とにもかくにも上記のようにたくさん御依頼いただきましたので感謝しつつ最高の状態でお客様にお返しすべく頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。
 
posted by togishi1 at 17:41| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月11日

今日の勉強会

 連日、厳しい猛暑の日々が続いております。
 当工房を御贔屓くださるお客様、そしてこのブログを読んでくださる皆様方におかれましてはくれぐれも熱中症にはご注意いただきたく存じます。
 さて本日は月例勉強会でした。
 参加者はWさん、Hさんの御二方でした。
 まずWさん、本日は磨きヘラによる下磨きを行いました(以下の写真↓)。
benkyokai-migaki.jpg
 磨きヘラは本日のテーマでもありました”研磨に用いる様々な道具”の代表的なものの一つでこれにより棟と鎬地に金属光沢を付け、刃の白さとのコントラストにより刀身に一際美観を添える目的で用います。
 これまで樋の中や樋の両サイドである”チリ”をヘラではなく磨き棒で磨いていたWさんにとって、磨きヘラはまだ扱い慣れていないようで
「磨き棒のほうが磨きやすいですね・・・
との事。とにかく練習しかないですから頑張って欲しいと思います。

 Hさんは金肌拭いまで完了した御刀をご持参されました。
 大変腕を上げられて丁寧な仕事をされており細かい鍛え肌も引き出して美しい地金に仕上げてありました。
 ただ欲を言えば若干の拭いムラでしょうか、色ムラがありまして、これはご本人もその原因を気にされておりました。
 普通に見たのでは気付かない程度のものではありますが完全な研磨を目指すHさんの心構えには頭が下がる思いがしました。

 さて本日ご参加の御二方は先日の研磨コンクールでも入選し益々モチベーションが上がっていらっしゃるようです。
 御二方のモチベーションを私もいただき、明日から着手する御刀に全力を注ぎたいと思います。

 次回の勉強会は9月8日(土)です。
 
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2018年08月04日

研修から帰ってきました!

kenshusho.jpg
 7月30日からの研磨・外装技術研修会が本日最終日で帰ってまいりました!。
 今年の研修会は参加するにあたり、例年以上に参加条件が厳しくなり、前後半とも例年の半数の人数でまさに少数精鋭での受講となりました。
 ですので参加者のほとんどが私にとって既知の気心の知れたプロの職人さんでしたし初参加の方も研修会の意義をご理解されている方々でしたのですぐに旧知の友人のように親しくさせていただけました。
 また講師の先生方も毎年一流の無鑑査の先生がご指導くださいますが、今年は研磨の部は講師の先生が入れ替わり久々に各研磨流派特有の研磨法を意識する機会に接することが出来て新鮮でもありました。
 またこれは毎年のことですが今更ながら新しい発見、新たに学ぶこともあり、非常に有意義な前半(研磨の部)でした。

 後半の外装の部は数年ぶりに白鞘の部に参加しました。
 ここでも私が通常行っている製作法ではなく別の技法での手順を学ぶことが出来ました。
 具体的な木取り、そして外面の整形時の測定法、それに使用する最適な鉋等々・・・、私的には技術面で飽和状態を感じていましたが今回の白鞘の研修を通じて階段を一つ昇れたような気もして非常に内容の濃い受講が出来ました。

 写真は前後半それぞれの”聴講証書”です。
 参加するにも事前から様々な手配を必要としますし、年一回とはいえ非常に勉強になりますからまさに重みのある聴講証書です。
 額縁に入れて住いのリビングに掛けたいと思います。

 さて明日は早速白鞘製作です。今回の研修を生かしていくつもりです。
 最後になりますが講師の先生方、一緒に研修会に参加して励ましあってくださった参加者の皆さん、刀剣協会の方々に心から感謝しております。
 ありがとうございました!


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2018年07月20日

言わずもがな…猛暑

aircon.jpg
 
 「暑いですね・・・」が挨拶言葉になっている今年の夏、本当に危険を感じるほどの猛暑ですね。
 当然ながら当工房でもエアコンを全開で効かしての作業ですが今年はエアコンが故障しているのかと思うほどにイマイチ効かないです。
 このエアコンは工房建物を建て直した時に一緒に取り付けた2010年製のものですからもう8年前のもの、確かに寿命かなとも思います。
 住いのほうの一階リビングにあるエアコンは去年買い替えて比較的新しいのでスイッチ入れると瞬く間に涼しくなりますから工場のエアコンも新しいものに買い替えたい衝動にも駆られました。
 しかしこの猛暑では電器屋さんも工事スケジュールが詰まっていてすぐに取り付け工事というわけにもいかないので結局は今年はこのエアコンで凌ぐしかなさそうです。
 それにしても今年は猛暑で亡くなられた方も既に出ていますし熱中症での救急搬送も多発しております。
 皆様、本当に皆様お気をつけ下さいませ。

 
 
 
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2018年07月14日

コンクール表彰式に行ってきました

 研磨コンクールの通知が来た日にFacebookでも記事投稿しましたが今年は研磨の部(鎬造り部門)と白銀(ハバキ)の部で努力賞をいただくことが出来、12日(コンクール勉強会)と13日(表彰式当日)の二日間、両国の刀剣協会に行ってきました。

 そして賞状を頂いてきました!
shojyo2018.jpg
 こうして自宅で撮影しながら再び受賞できた喜びがこみ上げてきました。
 そしてさらに上を目指して研究と修練を重ねていきたいとも思いました。

 さて今月29日から1週間、今度は研磨研修会で再び刀剣協会での行事に参加します。
 そちらも今からボチボチ準備もしております。
 両国に移転してからの初めての研修会ですから楽しみでもあり、実のあるものにしたいと思っております。

 
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2018年07月07日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 参加者はTさん、Hさん、Iさんの御三方でした。
 まずTさん、今日は前回も拝見させていただいた平造の脇差を仕上げまで行った状態でご持参下さいました。
 ”刃が白くなってくれない”との事、確かに刃取り仕上げをしたにもかかわらず刃が白くないように見えます。
 かと言って刃が眠いわけでもなくむしろキブいくらいにしっかりした刃文です。
 つまり結論から言いますと地のほうがどんよりと白く沈んだ感じになっているために刃も白く見えない状態になっておりました。
 これにつきましても参加者一同で意見交換をさせていただきました。
 またHさんからご自身のご経験に基づくTさんへの助言もありました。
 このように勉強会の仲間同士で助言したりできるのは本当に素晴らしいものです。
 研磨の仕事は普段はとかく黙々と一人で行うものですから迷路に入りがちにもなります。
 そのような時に仲間からのちょっとして助言が解決の糸口になることもありますから今後も勉強会では相互に忌憚のない助言をし合えたらと思います。
 もう一振り、来年のコンクール出品候補の御刀もまだ未着手ながらご持参されました。
 一年先のコンクールに向けて準備を進めるという点でコンクールに対する情熱、真剣度は本当に感服いたしました。

 Hさんは去年のコンクール初出品に引き続き今年も入選したことから益々研磨に意欲的に取り組まれているご様子でした。
 本日もお子様の受診などで大変お忙し中、勉強会にご参加いただき、中名倉砥工程まで進めた御刀をご持参されました。
 ”少し工程を急ぎ過ぎたかも・・・”とは御本人の弁、たしかに砥目がやや乱れてしまった個所はありましたが改正砥の砥目はしっかり取れておりましたので丁寧に工程をこなして砥目を揃えれば更にスムーズに工程を進めることが出来ると思います。頑張って欲しいですね。

 鞘師のIさんは二か月振り御参加となりました。
 ここ最近は特に白鞘製作がお忙しいようで、忙しいにも拘らず良い材料の入手が難しくなってきたとお話されていました。
 確かにそうですね・・・、当工房でも研磨と同時に白鞘も製作するので全く同感です。
 また、材料のこと以外にも鞘専門職であるIさんは割り鞘など、鞘の修理全般も行うのでそれらにおいてもご自身のご経験談など参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。
 
 本日は通常よりも少人数ではありましたがその分鑑識や技術面のみならず各々の刀職への考え方や取り組み方も話し合う事が出来て非常に有意義な時間を持つことが出来たと思います。

 次回は8月11日(土)開催いたします。
 
 
 
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2018年06月17日

京都に買出し!

 当工房の毎年恒例でもあります京都内曇砥買出し旅行から帰ってきました。
 旅行とは言っても昨日16日になった瞬間の午前0時に自宅工場を出発、17日の夜に帰ってきたわけですから日付的には一日も家を空けてはいないことにもなりますのでかなりハードスケジュールでもありました。

 買出し先は石原砥石工業さんです ⇩。
kumori1.jpg
 
 この立派なお住いの奥に砥石を加工する工場と事務所があります。
 kumori3.jpg

 下の写真は今回行くにあたって予め希望する性質の内曇砥を伝えていたので石原さんのほうで準備して並べてくださったものです。
 ちなみに基本的には欲しいのは刃砥がメインではありますが個人的に硬めの砥石のほうが好みでもありますから目の立っていそうなやや硬めの刃砥ですね・・・。
 kumori2.jpg

 そしてこれらの砥石について一つひとつご説明とアドバイスをいただきながら今回購入したのがこの下の6本です。⇩
kumori4.jpg

 実際は使ってみないと砥石の個性など詳細はわからないのが正直なところですが見た目の感じからはこういう色合いでしたら間違いはないと思うのですが果たしてどうでしょうか・・・・?、今から楽しみでもあります!。

 さて、買出しを終えてからはまず伏見稲荷大社に参拝、宇治平等院は土曜日だからでしょうか、近隣のコインパーキングすら全て満車で参拝を断念、奈良に移動してホテルにチェックイン後は東大寺の大仏に参拝。
 そして今日はホテルのすぐ近くの国宝、元興寺、新薬師寺、薬師寺と参拝して帰路につきました。
 往復で約1000kmの運転もさすがに疲れましたが無事に事故もなく行って来られましたし、砥石も買えましたし何はともあれ良かったです。


 
 
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2018年06月09日

今日の勉強会

 今日は月例の研磨勉強会でした。
 参加者はWさん、Tさん、Sさんの御三方でした。
 まずWさん、いつも通り一番乗りでお越しくださり勉強会前の工房会場の掃除とセッティングを手伝ってくださいました。
 つい先日、研磨コンクールの初出品を済ませ結果に不安を覚えながらも益々意欲的な姿勢で本日もご参加くださいました。
 出品刀を提出したことから、すぐ今は直接研磨する対象がありませんが、刃艶、地艶作りなど研磨の下準備も次回の御刀に備えて進めていかなくてはなりませんのでその点についてもお話しさせていただきました。

 Tさんもコンクールに提出してひと段落、今はご友人から依頼された御刀を研磨中で地艶段階まで進めた状態でご持参下さいました。
 コンクール出品刀に関しては横手筋切りとナルメで苦心されておりましたので本日のテーマである”仕上げの筋切り”の艶選びから実際の筋切り作業を上記の御刀を用いて行いました。
 筋切りでキッパリとした線にならず、モヤモヤしたり、曲がってボケてしまう現象が少しでも解消されればと願っています。
 またもう一振り脇差をご持参下さいましたがどうしても深いヒケが入ってしまうのでそれについても参加者一同で拝見させていただき原因と対策を御提案させていただきました。

 Sさんは最近、腰痛に悩まされておられるようで、研磨の練習もままならないとお嘆きでした。
 そんな中でも本日もご参加くださって本当にありがとうございました。
 一日も早く腰痛が回復されて正常に研磨の練習に着手出来ることを心から願っております。

 本日はいつもよりも少人数でしたし、コンクール提出直後で具体的な御刀についてのお話は少なかったのですがそのコンクールに出品する意義や刀剣協会での研修会のことなどもいろいろ話合うことも出来て本当に良かったです。
 また当工房勉強会でのこれまでの事項に関して振り返り、改善策なども提案させていただきました。
 特に思う事は今後ご参加くださる新規の方々に余計な気使いやご負担を感じさせない配慮が必要だということですね。
 それと最近のブログでも書かせていただきましたが銃刀法の徹底遵守・・・。
 勉強会でも無登録の御刀(製作承認後でも登録証交付前の新作刀を含む)は絶対に持ち込み禁止という事、これの厳守を確認がてらお話しさせていただきました。

 法令を遵守し、美術刀剣の研磨を通した楽しい交わりのひと時、それを目指しております。
 一緒に仲間としてご参加くださる方は随時募集しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ!。
 次回は7月7日(土)です。



 
posted by togishi1 at 20:03| 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月06日

コンクール出品!

 今年の研磨コンクールは6月4,5,6日が受け付け日で私は4日に協会に提出してきました。
 今年も昨年同様、研磨(鎬造りの部)、白銀の部、白鞘の部の3部門に出品しました。
 これまでは毎年11月頃が受付でしたが新博物館移転などで新作刀コンクールとの合同開催になりこの時期になったようです。
 休務の日や通常の研磨業務の合間に時間を作っては作業を進めたのですがやはり例年よりも間隔が短い分、余裕はありませんでしたがなんとか出品できて良かったです。
 当工房の勉強会のメンバーのTさん、Wさん、Hさんも無事に出品できたとご報告をいただきました。
 メンバーとはコンクールに出品することを通してお互いの出品刀に関して指摘しあったり相談しあったりと、本当に良い刺激にもなります。
 今月下旬には結果が発表されますが皆で良い結果とればと思います。
 
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2018年05月29日

登録証のこと、銃刀法の遵守のこと・・・

 今日はこのブログで書かねばならないことがありパソコンに向かいました。
 午前10時頃ですがアポなしで年配の方(70歳過ぎ位)が当工房に突然いらっしゃいました。
 名前も名乗らないその年配の方は◯◯さん(私の知人)に教わってやっと今日辿り着いたとの事、聞けばお隣のI市にお住いとか・・・。

 「錆びた刀なんだけど、ちょっと刃文が見える程度に窓開けって言うかさ、荒研ぎやって貰えねえかい?」

 というので、御品を見ない事には何とも言えないと返事すると

 「じゃ、今車にあるからちょっと見てくんね?」

と言ってすぐ取りに行き、持ってきました。
 拝見しますと確かに錆身で部分的に自分で研いだのでしょうか、金剛砥のような砥目で互目の刃文が見えておりました。
 一応料金の算出の為に登録証の提示を求めると、

「登録証はねえんだいね、ただ見ての通りちょっと研いだら暴れている(乱れの刃文という意味?)のが見えたんで生かしてやりてえと思ったんさね・・・」

 登録証がないのではもちろん預かれないし研げない事、そして現状では不法所持であることとをお話しすると、

 「そんなん分かってる、俺は鉄砲もやっている(猟銃免許もあるということか?)から登録証はどうにでもなるし、今までも自分で20枚以上は登録証取ってっから・・・」
 
 つまりは登録証の不正取得はお手の物だから関係ないということか・・・!。

 アポ無しで突然来たまでは良いとしても、初対面の研師の元に無登録の刀を持ち込み、登録証の不正取得の自慢話までするとは呆れて開いた口が塞がりませんでした。非常識だし”バ◯丸出し”・・・。
 はっきり申し上げますが、無登録の刀を所持することはもちろんですが虚偽の申請をして登録証を不正取得することは犯罪です!
 当然ながら不法行為であることと、そんな無登録の刀と知っていて研いだりすればうちも仕事ができなくなるから持ち込まれるだけでも迷惑である旨は申し上げました。
 帰り際に、

「登録が付いてんのも何本もあるからそれなら研いでもらえるんだんべ?」

 とか言ってましたが名前も名乗らないこの齢70過ぎと思われる方、もうお会いする気は当方にはございませんので悪しからず・・・。
 こういう人から見たら”何堅いこと言ってんだ?”と言う事なのかもしれませんがこちらはプロとして銃刀法に関しては厳格に遵守する立場でおります。
 また銃刀法という法令違反を犯してまで刀剣類を所持する必要はないのです。
 
 愛刀家であるからこそ銃刀法という法令に従い正規に美術刀剣として鑑賞、或いは居合や抜刀道などの武道のために所持したいものですね。
 
 
 
posted by togishi1 at 16:29| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月24日

今日は休務だけど・・・。

 昨日、福岡のお客様から御依頼いただいた御刀が研ぎ上がり発送、本日は休務です。
 そう、当工房では一振り研ぎ上がって発送(もしくは納品)出来ましたら非公表ながら基本的に二日間、お休みしております。
 具体的には、一日目は完全に工場には入らず体を休めます。二日目は次に着手する御刀の為に入念な研磨計画を立てて、その準備を行うためですね。
 しかしながら今月は特に忙しくほぼ休務はとらずに今日まで来てしまいました。
 今年最大の課題でもあった薙刀も今月初旬に納品出来ましたがおかげさまで全国からたくさん御依頼を頂いておりますことからちょっと頑張っていかねばならないのもあります(本当に感謝です!)し、コンクールと研修会参加の手配なども重なりました。
 
 で、本日はタイトル通り休務ですがまずは午前中は7月末からの研修会参加の為の宿泊ホテルの手配をしに旅行社へ行きました。
 なんとか希望のホテルも予約できました。
 それにしても今年から研修会のシステムが変わり、参加にあたって必要事項もありましたからそれらの準備でも何かと忙しかったのもありましたね。
 午後は自家用車のオイル交換や買い出しなど諸々・・・。
 その合間にハバキの部出品作品の色上げも行いました。
 一発目はちょっといつもとは違う表面処理で煮込んだらムラが出来てしまいやり直し・・・(ハバキで努力賞の時はこれで上手くいったのになあ。。。)。結局いつもの方法で色上げを行ってこれで出品するつもりです。
 研磨の部の出品作品はなんとか予定通り進めてほぼ完了しています。
 明日は白鞘の部に出品する白鞘製作に着手したいと思います。
 
 コンクール出品作品を頑張って完成すればまずはこのイレギュラーなリズムからは少し解放されますからもうひと踏ん張りしたいと思います。
 それにしても好きな仕事で忙しく出来ることに本当に感謝です。
 あっ、次のお客様からの御依頼品も明日もしくは明後日あたりにはfacebookページにアップしたいと思います。
 
posted by togishi1 at 18:51| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月12日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。

 参加者はWさん、Sさん、Tさん、Iさんでした。

 Wさんは先日、コンクール出品予定の脇差を研ぎ終えて、それをご持参下さいました。
 あらゆる工程がWさんにとってはまだ課題が多いのは確かですが本当に良く頑張って仕上げてきたと思います。
 他の参加者もその努力を認めてくれてWさんの励みにもなったことでしょう。
 あとは提出前の最終チェックをして、もし不具合や気になる箇所があればご相談いただければと思います。
 
 
 Sさんは現在ヘルニアになってしまわれたようで足の痛みから研ぎ台に乗れない状態が続いているとの事でした。
 そんな中にも拘らず本日ご参加くださいました。
 本日は錆落としを進めている脇差とまだ未着手の御刀をご持参されました。
 錆落としをされている脇差はかなり朽ち込みが進んでいて現状では表面の錆はほとんど除去できたもののやはり点錆の朽ち込みはかなり広範囲に残っているので、ちょっと視点を変えて刃ムラの除去と言う観点から再度の研磨をお勧めしました。
 未着手の古研ぎの御刀は刃先に錆が発生してきている状態でした。
 おそらく白鞘内で僅かに触れていた個所に錆が出てしまったものでごく浅いものですから錆自体は比較的容易に除去できそうですが、御本人としては極浅い錆でもご自身で砥石に当てるとなるとかなり慎重になってしまうとのこと・・・。
 いえいえ、その慎重さは研師にとっては最も重要なことでもありますからその旨をお伝えしました。
 まずはご自身のヘルニアが一日も早く快復し、痛みが和らぐことを私も含め参加者一同願っております。

 TさんもWさん同様にコンクール出品刀をご持参されました。
 一番の難所が横手の筋切りのようで、拝見させていただきましたところ筋切りがボケてしまっておりました。
 通称”ハチマキ”と言われる筋切りの強い痕跡を付けないように、しかしクッキリと筋切りを行うのはなかなか難しいものですし神経を使う工程でもあります。
 私なりの筋切り用の刃艶と方法をお知らせしてご自身との相違点をご確認いただきました。
 コンクール出品〆切りまでまだ半月はありますのでなんとか改善して無事出品に漕ぎ着けていただけることを願っております。

 鞘師のIさんは2か月振りのご参加ですね。
 本日も二振りの御刀をご持参くださり参加者一同拝見させていただきました。
 一振りは南北朝は下らないと思われる小反系の非常に健全な御刀でした。
 「何に見える?(鑑識として)」とおっしゃるので不規則気味ながらも三本杉があるので兼元ですか?と言うと、「刃がこずんでいるでしょ?」・・・。
 なるほど、こずんでいますね、小反でしたか・・・。いやはや参りました!。鑑識はこれだから難しいし面白いですね。
 もう一振りはかなり大銘ながら明らかに偽銘ですが出来は良く、Iさん自身も銘を残念がっておられました。
 また最近は白鞘の製作依頼が多くなり材料のストックもなくなってきたとの事で近日中に岐阜まで朴材の買い出しに行かれる予定との事、鞘師として益々ご活躍いただいて勉強会でもご指導頂ければと思います。
 なお余談ですが白鞘単品の製作をご希望の方はIさんをご紹介いたしますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 さて来月は6月9日に開催いたします。
 初参加の方ももちろん歓迎いたしますのでご興味のある方は当工房までメールいただければと思います。

 
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2018年04月25日

薙刀白鞘と感謝

 現在、薙刀の仕事をしています。
 研磨は中名倉まで完了し白鞘製作ですが、いやあ想像以上に苦戦しました。
 薙刀の白鞘はこれまでも何本か作ってまいりましたが今回はかなり手強かったです。
 kata1.jpg
 通常の御刀では行わない作業ですがまず初めにベニヤ板で刀身を少しづつズラした状態の型板を切り出します。
 つまりこれが鞘内部の掻き入れの輪郭となります。
 kata2.jpg

 これに合わせて白鞘の外形となる型板を更に作成し重ねたのが上の写真です。

 そして掻き入れをします。
kakiire.JPG

出来上がったのが以下です。

kansei.jpg

 と、このように文章で書くと簡単ですが今回はとにかく薙刀としては長寸、ほぼ定寸で先反が非常に強く、所有している朴材の中でも使える材料数がかなり限定されますし、絶対に失敗は許されない状況でもありました。

 御依頼者である御客様に元々の拵え鞘の画像を送ってもらったり(初めて見ましたが裏返しても表裏どちらからも入る拵えで先端幅は30cmもありました!)、とご協力いただきましたが、今回は九州在住の友人で親しくさせていただいている同年齢の鞘師さんに色々相談もさせていただきました。
 お父様も鞘師をされていて掻き入れのアドバイスをお父様からも聞いていただいたりで本当にありがたかったです。
 おかげさまでなんとか今日仕上げることができました。
 ここに御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました!

 職人の仕事というのは黙々と一人でするイメージがありますが、イレギュラーな仕事で迷った時にアドバイスをいただいたりなど助けてもらえるのはやはり同業の職人仲間です。
 ”同業者を大切に・・・”が私のモットーでありますが、今回は自らそれを実感しました。
 今後もその気持ちを持ち続けて仕事をしていきたいと思っております。

 
 
 

posted by togishi1 at 22:41| Comment(0) | 白鞘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

迷惑メール解消

 迷惑メールでお困りの人も多いと思いますが当工房にも以前から来ていましたが4月に入ってからちょっと尋常ではない数の迷惑メールが来るようになってました。
 パソコンではメールソフトで自動的に振り分けられたり自動削除されるのでさほど苦にはならなかったのですが、スマホのメールアプリでパソコンに来たメールもチェックできるようにしましたらスマホのほうにはダイレクトに来てしまい、ここ数日は手動で一々削除してました。 
 今朝方ですが、たまたまサーバーのwebメールを開いたついでに特定のドメインからの受信NG設定にしたところピタリとなくなりました! 
 あれだけ来ていた迷惑メールは同一のあるドメインだったようで、試しにググって検索してみると迷惑メールに使われている代表的なものでした。
 先月まではキーワードによる受信NGも出来ましたがサーバー側の変更でこれがなくってしまいまして諦めてもいたのところでした。しかしまずは特定ドメインを500件まで登録できるのでその都度実行していこうと思っております。

 なお、当工房では研磨のお申込みや、お問い合わせには原則当日中に御返信申し上げますので、お問い合わせをされたにもかかわらず返信がないという場合はお客様のメールアドレスがこの受信NGドメインの可能性もありますので再度お問い合わせフォームから送信いただきますようお願いいたします。お問い合わせフォームからのお問い合わせは必ず受信できる設定になっておりますので・・・。


 それにしても迷惑メールが全く来ないことがこれだけ快適とは・・・
 本当に嬉しいものです。
 
posted by togishi1 at 19:55| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月21日

底上げ

sokoagego.jpg

 facebookページでも記しましたが本日から県内のお客様から御依頼いただきました薙刀に着手しました。
 いやはや、久々の薙刀でもあり先反が強い作品ですから特に棟を研磨するにはひと工夫必要でした。
 それは砥台の底上げでして、先反が深い棟の先端を研ぐ際には砥石自体を高い状態にしませんと柄尻が研船に床に閊えてしまいます。
 当工房では通常は下記のような標準の砥台と砥台枕の配置でやってますが今回ばかりは最初の写真のように砥台を研ぎ桶に直置きし、砥台枕は手前に置いて高さの調整にします。
sokoagemae.jpg
 
 今日ちょっと気付きましたが通常の仕事でも底上げ後の状態でも、砥石は結構近くなりますし結構研ぎ易いかも!・・・。
 研磨しながら色々工夫もしますが同時にいろいろ発見もあり楽しいですね!。
 さてさて当工房として(と言うよりは私個人の思いですが・・・)はこの薙刀は今年最大の山場でもあり難所です(結構マジで・・)、とにかく先反が強く白鞘製作にしても手持ちの朴材も限定されます。
 研磨はもちろん、白鞘製作においても通常以上に精神を尽くして頑張りたいと思っております。

 


 
posted by togishi1 at 18:21| 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする