2020年10月19日

コッパ割り

 猛暑だった今年の夏がまるでなかったかのようにここ数日は冷え込みが厳しくなってきましたね。
 当工房でも土曜日からストーブを出しました。
 これからは寒くなっていく一方ですから、今の時期にやれることはやっておきましょう・・という事で今日は早めに研磨作業が終わったので地艶用のコッパ割りを行いました。
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 コッパというのは天然砥石の原石から砥石の形に切り出し、加工する際に出る不定形や規格外の部位の事で日本刀研磨ではこのコッパを層に沿って割ってからさらに砥石で擦り、紙のように薄くしたものを地艶として用います。
 和紙を漆で裏打ちして格子状に細かい切れ目を入れる”張り地艶”と和紙は裏打ちせずに割り砕く”砕き地艶”とがありまして当工房では大体半々づつ用意して御刀の状態で使い分けております。
 今年は研磨ご依頼をたくさんいただいたことから特に軟らかめの地艶の消費量が多かったので本日も軟らかめと思われるコッパをチョイスして割りました。
 実際は使ってみないと砥石の良し悪し、合う合わないは分からないですし御刀によっても違ってきますが長年やっているとコッパ割りの段階で割れ方や感触で何となくわかりますね・・・。
 
 さてコッパを割るまでは屋内でやれますが砥石で薄く擦るのは庭先の水道で水をかけながら行いますので今年はこれが最後のコッパ割り、艶作りになりますね。
 明日からは内曇砥に入る脇差を現在研磨中ですので今日割ったコッパを早速導入したいと予定しております。
posted by togishi1 at 17:34| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月29日

表彰式に行ってきました!

 昨日ですが、「2020年度 現代刀職展」の表彰式に行ってきました!。
表彰式は例年ですと刀剣協会の一階講堂で行われますが新型コロナ感染拡大の為、今年は協会のすぐ近くの第一ホテル両国の5F清澄にて行われました。
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 広く立派な会場で厳かに表彰式は進み、賞状と賞金もいただいてまいりました。
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 こうして賞状と賞金をいただきますと改めて受賞の喜びがこみ上げてきますし、「よし!、次の御刀も頑張るぞ!」とモチベーションも上がりますね。
 さて頂いた賞金何に使いましょうか・・・?、研磨のコンクールでいただいた賞金ですからやはり砥石の購入に充てたいですね!、そうしましょう!。
posted by togishi1 at 16:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月25日

ポルシェ帰る・・・等々

 修理に出していた愛車のポルシェが帰ってきました!。
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 今月13日にちょっと出かけた先で駐車をし、用事を済ませて「さあ帰ろう!」と車内に乗り込むと何か違和感!、頭というか髪の毛にサワサワと触れる感触が・・・、「あれ?天井が垂れ下がっている!」。そうです、車内の天井の布が剥がれて垂れ下がっておりました。
 これはポルシェをはじめとする欧州車の宿命みたいなもので今年の強烈な夏の暑さで接着剤が剥がれて布が垂れ下がってしまったというわけです。実は昨年は女房が乗っているフォルクスワーゲンのティグアンも同じく天井布が垂れ下がって天井ごと交換したばかりでした。
 「今回はポルシェだしかなりかかるんだろうな…(泣)」と思っていましたが張替えだけで済むとの事でさほどかからなかったのでホッとしました。
 それはともかく修理に出してからというもの、とにかくつまらなかったというか、正直寂しい感じで悶々としていましたね。
 一日の仕事を終えて買い出しに行く時も、休務の日にちょっと遠乗りするにも、また両国の刀剣協会に行く時もいつも乗っていたので、たった10日あまりでも毎朝自宅前の工場に行く時に玄関開けて目に入るはずの愛車がないのはどうにも朝から調子が狂う感じでもありました。
 しかしこうして完全に直って戻ってくると本当に嬉しいですし仕事にも気合が入るというものですね!。
 そんな今回の経験から思ったのは研ぎをご依頼くださるお客様も同じお気持ちではないかという事です。
 大切な愛刀を当工房に御依頼いただいてからは本当に”一日千秋”の思いで研ぎ上がりを楽しみにされていらっしゃるはずという事ですね・・。
 今回のポルシェの件はそれを再認識する良い機会にもなりました。
 今年の2,3月、そしてここ8,9月はご依頼が集中して当工房としても一日の研磨時間を増やしたりして猛ピッチで頑張っております。
 一日でも早く、最高の状態でお客様にお返しすべく頑張っておりますのでよろしくお願い申し上げます。

 さて話は変わりFacebookページの件ですが今月は中旬に一振りのみの掲載で、ご心配下さった方々からメールを頂いたりもしました。
 実は今月初旬と現在である下旬は掲載をご希望されないお客様(同じお客様です)の御刀を研磨しておりました。
 当工房ではご依頼いただく際に”お客様データフォーム”という顧客管理用のお客様情報をご記入いただいておりますがその中で”当工房HP及びFacebookページでの掲載可否をお尋ねしており、ほとんどのお客様は”可”としてくださいますが中には”ナカゴ銘に個人名の応需銘があるから”や”掲載に値しないと思われる凡刀だから”という理由で掲載をお断りされるお客様もいらっしゃいます。
 当工房といたしましては、当工房の仕事をご依頼のお客様ご本人以外の多くの方々の目に触れることで誤魔化しのないしっかりした仕事をご覧いただきたいと思っておりますので今後は出来れば掲載させていただきたいとお願いする次第です。

 さてそのFacebookページですが次回は29日着手の脇差を掲載予定です。そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
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2020年09月18日

秋のお彼岸

 前回のブログは母の一周忌の記事を書きましたが、あれよあれよという間に9月も半ばとなりました。
 朝晩は涼しくもなりましたが今年はまだまだ残暑が厳しく、今日あたりもやはりエアコンが必要でした。
 そんな中、休務である今日は一日早いのですがお彼岸の墓参りに行ってきました。
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 母が大好きだった梨とブドウも墓前に供えました。
 またいつもお墓を見守ってくれているお地蔵さんにもお花を・・・。
 信心深かった母は生前煩いほどにお彼岸やお盆の墓参り、お寺へに寄進を大切にしていました。
 子供の頃は、というか母が亡くなるまではむしろ煩わしいくらい思ってしまってもいましたが、これからは母の意思を受け継いで私が墓も守っていかねばならないなと、今日手を合わせながら思いました。

 さて話は変わりますが既に当工房HPの”お知らせ”ページでも記させていただきましたように10月1日から料金の一部を改訂いたします。
 おかげさまで今年はご依頼件数が大幅に急増しほぼ毎日のようにお問い合わせもいただいております。
 そのためこれまで以上に砥石をはじめとする消耗工具の消費量が増えましたことから値上げさせていただいた分はそれら消耗工具経費に充当させていただく所存です。
 そしてこれまで以上の研磨技術で当工房にご依頼くださったお客様、そして大切な御刀に結果として反映できたらと考えております。
 
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2020年08月30日

一周忌法要

 8月最後の日曜日となる本日、母の一周忌法要を執り行いました。
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 母が昨年9月3日に88歳で亡くなってから本当にあっという間の一年でした。
 葬儀、四十九日法要、先日の新盆などの仏事はもちろんですが様々な事務手続きなどのために各役所に出向いたり等々・・・、本当に目まぐるしく駆け抜けた一年でしたが、こうして一周忌の法要を無事に執り行うことが出来て一段落です。
 天候にに恵まれたとはいえこの猛暑の中、墓参にお清めと最後までご参列賜った方々に心からお礼申し上げます。

 さて今月は既に三件の研磨ご依頼をいただきました。そして明日も一振りご相談という事で御刀が届く予定です。
 このコロナ禍の中でもお仕事を頂けるのは本当にありがたいことです。
 一周忌も無事に終わり気持ちの上でも肩の荷が下りた思いですから、これから年末に向けて全力で研磨に取り組みたいと思っております。
 
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2020年08月15日

新盆

 8月に入ってからは連日の酷暑、今年もお盆の時期になりました。
 前々回のブログ記事にも書きましたが昨年、母が亡くなったので我が家は新盆を迎えました。
 そして今日は菩提寺のご住職がお経を上げに来てくれました。
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 例年は迎え盆にお寺に行き卒塔婆をいただき、送り盆には卒塔婆をもってお墓参りという流れですが、今年は新盆という事もあって事前にお寺との打ち合わせも頻繁に行ったりで特別なお盆となりました。
 そして昨日、今日と当初想定していた以上に皆様がお線香を上げに来てくださって、ここに改めてお礼を申し上げます。
 きっと新盆で帰ってきている母の霊も喜んでいる事でしょう。

 さて新盆ではありますが研磨のほうはお盆休み返上で頑張っております。
 今朝も早朝未明から内曇砥に着手、接客以外の時間はひたすら内曇砥を引いて夕方完了しました。
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 なかなかしっかりした互目刃、詰んだ精美な地金が具体的な形となって現れてくれました。
 近日中に仕上がる予定、仕上がりましたら当工房Facebookページにアップしますのでお楽しみに!。

 さてさて明日は送り盆、いつもよりも大きな卒塔婆をもって墓参りに行ってきます。

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2020年08月07日

コンクール結果通知来る!

 2020年度現代刀職展の審査結果通知が本日届きました!。
 おかげさまで努力賞をいただくことが出来ました。
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 今年は研磨部門の鎬造の部一本に絞ってエントリーしましたが、出品してから「地金の処理、やり直したほうが良かったかな?」、「刃取りのライン取りは拾い過ぎたのではないかな?」・・・等々、自分なりに精一杯研いだものの考えることもまた多くて入選止まりも覚悟しておりましたが、なんとか努力賞を頂けてホッとしております。
 親しくさせていただいている研師仲間の皆さんはもっと上の賞を受賞しているので私もまだまだ努力しなければとも思いますがまずは結果には素直に喜びたいと思います。

 「おっと、いけない!・・・、”人は人、自分は自分”が座右の銘ではないか・・・」
 知っている人は知っていると思いますが数年前までは競走の人生でした。
 私にとってはコンクールは人と競うものではなく自分の技術を磨くもの、勉強の為ですし謂わば試験のようなもの・・・。
 コンクールでの受賞を励みにして当工房にご依頼くださるお客様の御刀の研磨に全力で取り組みたいと思っております。

 
posted by togishi1 at 16:28| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

盆棚

 今日から8月ですね!
 九州から関西はもう梅雨明けもしたようですね。
 それにしても今年の梅雨は本当に毎日降り続きました。
 さて昨年9月に母が亡くなりまして今年我が家は新盆を迎えます。
 今日業者の方が来て盆棚を設置してくれました。
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 なかなか良い感じです。
 13日にお寺に盆迎え、14日か15日にご住職が来てお経をあげてくれて16日に送り盆・・・。
 そして30日は一周忌法要もありスケジュールがいつもの月以上に埋まってきていますがその分今月は暑さに負けずに研磨の仕事をフル加速で頑張りたいと思います。

 
 
 
posted by togishi1 at 18:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月24日

今日は内曇砥

 7月に入ってからは猛ダッシュで研磨しております。
 2月、3月に結構たくさんご依頼をいただいておりましたので一日の作業時間を大幅に増やして頑張っています。
 今のところお知らせした納期目安ギリギリで行けそうですのでもうひと踏ん張りしたいと思っております。
 さて今日は内曇砥の作業でした。
 最初に軟らかい砥質の刃砥を引いてから非常に硬い砥質の地砥を引くわけですが今回の脇差はフクレなどもあってちょっと一筋縄ではいかない様子・・・。
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 そんなことからちょっと寝かしておいた地砥をチョイスして引いてみました。
 そしたら抜群に合ってくれて心地よい研ぎ感とともに写真のような砥汁が出てきました。
 地砥の場合、その硬い砥質から砥汁が出ないようですと地金にヒキツレを生じたり、また逆に軟らかめですとベットリしてしまい肌が起きませんので選択が微妙です。その目安の一つが砥汁ですが、こんな感じの粉っぽい黒い粒子の砥汁が出れば可としております。
 久々に寝かしておいた地砥がバッチリ合ってくれて本当に嬉しくなりブログ記事に書くことにしました。
  
 さてここ数日、新型コロナの感染拡大が顕著になってまいりました。
 本当に怖い感染症だと思います。
 この4連休も充分警戒して過ごしたいものですね。
 
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2020年07月01日

研修無事終了!

 6月25日から参加していました研磨技術等研修会、30日までの前後半合わせて6日間を無事に受講し帰宅しました。
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 そしてこれが聴講証書です 
 今年は新型コロナの影響で受講者も例年よりも少なかったのですが前半の研磨の部、後半の外装の部ともに無鑑査の講師の先生による素晴らしい研修でした。
 講師の先生方、協会の担当職員の方々に心から感謝したいと思います。
 さて当工房では今日からまた通常の業務です。
 研修期間中、1週間は通常作業をお休みいただきましたので作業時間も増やして頑張りたいと思います。
 
posted by togishi1 at 05:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月24日

研修会へ

 
 明日25日から30日まで研磨技術研修会に参加になります。
 前半は研磨の部、後半は鞘の部となります。
 もう15年前に特別研修生まで修了しましたので前後半ともに聴講生としての参加です。
 特別研修生を修了したからといって技術の追求と修練に終わりはないですし、まだまだ勉強しなければならないので毎年参加している次第です。
 しかし昨年は母の病状が思わしくなかったことから参加を見送りましたので2年ぶりとなりますね。
 今年は今年で新型コロナの感染拡大で研修会自体の開催も心配でしたが緊急事態宣言も解除になり研修会開催という事でホッとしました。
 そんなことから今日は朝から道具類を軽トラに積み込みました。
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 ”忘れ物は無し!”という事であとは研修で使う御刀と着替えなどを入れたスーツケースを入れて完了です。
 実のある研修にしてきたいと思います。

 さて、ここ数日は研磨のご依頼をいただくことが集中しております(ありがとうございます!)。
 さすがに4月、5月はちょっと不安になるくらいご依頼も少なかったのですが新型コロナが落ち着いてきて県を跨いだ移動も自粛解除となったことなどもあるのでしょうか、小柄小刀パックや鏃などの小さなものから定寸の御刀まで、またいつもご贔屓くださるお客様から初めてのお客様までご依頼くださり心から感謝しております。
 
posted by togishi1 at 10:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月19日

ハバキの色上げ

 本格的な梅雨の季節になりましたね!。
 今日あたりは朝からずっと雨が降っていて何ともスッキリしないものですね。
 さてそんな中、ここ数日手がけていた脇差が研ぎ上がり、研磨と同時にご依頼いただいたハバキの色上げを今日行いました。
 ハバキの色上げはタンパンと緑青という薬品で煮込んで着色をする古来からの方法で行います。
 ただ単に薬品を入れた水溶液で煮るというのではなくその下準備として十分な脱脂、そして梅酢と大根おろしに漬けたりと結構手間がかかります。下の写真がそれです。
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 そして当工房既定の濃度にした薬液で煮込みます。ちなみに鍋は純銅製で内側に錫メッキしていないものです。
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 充分良い色になりましたら中和作業をして色上げ完成です!。
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 今回もなかなか良い感じで色が上がりましたね。
 ハバキ本体の製作は下地研磨の中間で行いますが、そのあと白鞘製作もあり、鞘合わせの段階で擦れることから色上げは刀身の研磨が完了して納品直前にいつも行っております。
 本日もこの色上げを終えてから梱包して無事発送することが出来ました。
 ハバキ製作は当工房でも大変重要な仕事です。そしてこれまでコンクールでも努力賞を頂いたりもしましたのでご依頼をいただいた時は意欲的に取り組んでいます。
 研磨をご用命の際は是非当工房のハバキも同時にご依頼いただけると幸いです。



 
 
posted by togishi1 at 19:04| Comment(0) | ハバキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月04日

去年の今日は・・・

 新型コロナウィルスの感染拡大で不安な気持ちの毎日ですがあっという間に6月に入りました。
 さて今日という日、去年の今日は母が桐生厚生病院から東邦病院の緩和ケア病棟に転院した日です。
 膵臓癌は他の臓器にも転移しており、また年齢的に手術も放射線治療も抗がん剤も使えない、つまり手の施しようがないということで緩和ケア病棟のある東邦病院に転院した次第です。
 結局母はここで9月3日に亡くなるまでのちょうど3ヶ月間過ごすことになりました。
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 今日、緩和ケア病棟隣のコンビニに寄ったついでに外観写真を撮りました。
 病室はカーテンが開いているので既に他の患者さんが入っているようです。
 そういえば母が亡くなってからしばらくはこの病室の見える道路も通れなかったな・・・。
 数か月経って通れるようになってからも母の居た病室にカーテンが閉まっているとちょっと安心したりもしました。
 他の患者さんが入るということは母と最期まで過ごした空間が消えてしまうような寂しさがあったからです。
 しかしこうして実際に他の患者さんが入っていることを知るとむしろ吹っ切れて、母との記憶が蘇ってきて今この部屋に入っている患者さんとご家族を心の中で応援したい気持ちにもなりました。
 
 さて話はがらりと変わります。
 今現在刃取りという仕上げ作業を行っています。
 刃文を白く修正する仕上げの工程です。
 実はここ最近この刃取りでちょっとスランプと言いますかちょっと嫌な現象に悩まされておりました。
 かなり微妙な現象ですので人に見せても「えっ?どこの事?」って言われるくらいのものですが私は非常に悩まされましてこれまでのやり方での刃取りを躊躇してしまったり、積極的に”攻め”の仕事が出来ないでおりました。
 そこで親しくしていている研師の友人に先日LINEで相談したところ、私が知らなかった技術というか解決法を教えていただきました。
 これが見事的中!。教えてもらった通りにやりましたら問題だった現象が全く起きず実に気持ちよく刃取りが出来ました。
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 写真は”下刃”と言って刃取りのラインを決めて大まかに刃取りをした段階です。この後、刃中を均して刃縁の暈しも行います。
 
 そういえば2年前でしたが先反りの強い大薙刀の白鞘製作でちょっと困ってしまった時も鞘師の友人がいろいろ心配してくれてお父さん(お父さんも鞘師)にも聞いてくれて、そのアドバイスのおかげで無事にお客様に納品することが出来ました。
 本当に同業の友人は大切ですし助けて貰っていますね。ここに改めて感謝です。

 
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2020年05月15日

車庫完成!感謝。

 3月19日から始まった当工房の車庫工事、ついに昨日の転落防止柵及び手摺り設置をもって完了しました!。
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 工事開始当初は当然ながら現状の庭先を削り取る工事ですから荒々しくもあり長年親しんだ景色がなくなっていくことに寂しさも覚えたのが正直なところでした。
 しかしながら毎日工事が入るのが当たり前になり、そして徐々に形になっていくのを見るのが次第に楽しみになってきました。
 連休前に大方のコンクリート打設が完了,そして連休直後に階段と車庫のコンクリート部に手すり及び柵の工事が行われて無事に完了しました!。
 本当に嬉しいですし、当初想像していた以上の出来栄えに感無量です。
 工事に携わって下さった皆様に心から感謝いたします。
 ありがとうございました!。
 そしてこのような工事を実現できたこと、これは現実問題として当工房に研磨ご依頼いただいたお客様のおかげでもあります。
 当工房はお客様によって大きく育てていただいている証でもありますね。本当にありがとうございます!。
 さてさて完成してしまうともう工事に入ることもないのでその点がちょっと寂しさを感じるのですが、これまで以上にお客様お一人お一人との絆を大切に頑張っていく所存です。
 ”新型コロナになんか負けずに研磨道まっしぐら!”
 そのつもりでおりますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2020年05月04日

去年の今日は・・・

 5月に入り本来ならゴールデンウィーク真っ只中のはずですが今年は新型コロナウィルスで気が重くなる毎日となってしまっております。
 もっとも、当工房では毎年、ゴールデンウィーク中もカレンダー通りに休むことはまずなく通常通り研磨の仕事をしているのですが、それにしても今年は自粛という事で家の前の車の交通量も格段に少ないですね。
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 さて先日のブログにも書きましたが工場のベランダに水道流し台を新設しましたので早速使っております。
 今現在短刀の仕上げ研ぎをやっているので艶磨りですね。
 平造り短刀で棒樋に添樋、護摩箸の彫もあるので今回は張地艶を何枚か磨り、準備をいたしました。
 今までは庭先の水道まで行って艶磨りを行っていましたがベランダに水道があるというのは本当に便利ですね。大満足です。
 さて艶を磨りながら思ったのは去年の5月4日の事・・・、母が緊急入院となった日です。
 去年のゴールデンウィークは10連休でしたが連休に入ってからの母は日毎にお腹が膨らんでしまい、
「もしかしたら腹水?」
 そう思い当番医に連絡して急遽受診、その時点で私だけ呼ばれて医師から「癌だと考えてください」と告げられ、その足で市内の桐生厚生病院に入院となりました。
 厚生病院でも緊急で検査が行われその時点で余命3ヶ月程度と言われました。
 年齢が年齢(88歳)で既に重度の糖尿病という事で通院もしていたので、なんとなくもう長くはないと感じていましたがそれでも医師からハッキリ言われるとショックでしたね。
 この去年の5月4日から母が亡くなる9月3日まで研ぎの仕事の合間に毎日朝晩二回の病院通いとなりました。
 今日は新しい水道流し台で艶を磨りながら去年のこの一日をボンヤリとですが思い出しておりました。
posted by togishi1 at 21:55| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月28日

完成間近!

 先月19日から始まった当工房の車庫工事、昨日、地面にセメントを流し込んで現在乾燥中です。
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 今回の主たる目的は庭を半分ほど削り取って車一台入るスペースを作ることでしたが同時に不均等ピッチだった階段も作り替え玄関までセメントにしました。そしてこのセメントの下には水道管を通してあり工場のベランダまで水道を引きます(30日に工事予定)。これで研ぎの仕事も益々やりやすくなります。
 さて毎日研ぎの仕事をしながら目の前の工事を見てきましたが現場の職人さんの仕事は本当に凄い!。重機を用いて元々の塀を荒々しく解体したり、余分な土砂を削ったりという荒仕事からこの写真のように墨付けした通り寸分の狂いもない平面にセメントを仕上げていく繊細な作業まで完璧にこなしていらっしゃいました。御刀に喩えたらタタラ製鉄から研磨までやってしまうという感じでしょうか・・・、本当に感心しました。
 職種は全く異なりますが職人目線で全く感服し、見習いたいと思った次第です。

 さて上記の水道の工事、階段周りの転落防止柵などが残っていますが間もなく完成です!。
 
 
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2020年04月08日

灌仏会

 ”灌仏会”、今日はお釈迦様の誕生日です!。
 日本人の多くは仏教なのに何故かお釈迦様の誕生日である灌仏会はあまり有名ではないですね。
 というか、キリストの誕生日を祝うクリスマスのほうが圧倒的という事なのかも・・・。
 そのようなわけで部屋のサイドボードに入っていた通称”お釈迦君”に登場願いました。
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 そう、誕生仏です。
 お釈迦様はルンビニーの園で摩耶夫人の右脇下から生まれてすぐに”天上天下唯我独尊”と発したというのが有名ですね。
 右脇下から生まれたとか、生まれてすぐに”天上天下唯我独尊”云々というのは後世の作り話だとしても世界三大宗教の教祖であるお釈迦様の誕生日はもっと知られてお祝いされても良いようにも思いますが・・・。
 個人的にこの右手を挙げている姿とか、なんだか愛らしくお気に入りです。
 昨日、新型コロナの事で非常事態宣言が発表されたばかりではございますが、この”お釈迦君”に灌仏会のお祝いと一緒に一日も早い新型コロナの終息をお祈りした次第です。
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2020年04月06日

桜咲く春

連日のように報道される新型コロナの感染拡大、本当にウンザリしますよね。
当工房では仕事柄殆ど外出はしないのが当たり前ですがそれでもやはり自粛と言われるとストレスは溜まりますね。
そこで”お預かり証”を投函しに近所のポストまで行ったついでに写真をパチリ・・・。
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近所の新桐生駅前の桜坂です。
既に満開を過ぎ散り始めて葉も出てきておりますが花は見るだけでも春の訪れを感じることを実感しますね。
さて2月にはかなりたくさんのご依頼をいただきましたのでコロナには充分気を付けつつ少しピッチも上げて頑張ろうと思います。
posted by togishi1 at 07:32| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月26日

今年の確定申告

 新型コロナウィルスが猛威を振るい、東京都では週末の外出自粛要請まで出ました。
 本当に怖い感染症ですね・・・。
 さて、確定申告書が出来上がってきました。
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 ん・・・?去年よりも税金が増えてしまっているではないか!!
 という事で税理士の先生に聞いたら3年前だか一昨年だかの収入が効いてしまっている模様・・・。
 必要経費もバッチリかけてきたし、書類を見るとそれももちろんきちんと計上されての申告ですから仕方ない。
 ま、新型コロナが拡大している昨今ですが病気をすることなく、健康で研磨の仕事に集中できた事、一社会人として研師として納税できることを幸せに感じて今年もより一層、仕事を頑張るしかないですね・・・。

 そして新型コロナ、早く終息することを切に願っています・・・。
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2020年03月11日

今年初の艶磨り・・・

 
 今日は予報通りポカポカの春らしい陽気で過ごしやすい一日でしたね。
 昨日短刀が研ぎ上がり発送いたしましたので今日は休務・・・、このポカポカ陽気でさて何をしたかというと今年初の艶磨りとなりました。
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 これは”地艶”と言いまして鳴滝砥という京都の天然砥石を砥石の層に沿って薄く割り、荒砥で約3mm程度まで薄く磨ったものです。
 地艶は仕上げ研磨で最も重要な工程で、地金の鍛え肌や地沸えなどの地の働きを引き出します。
 本日は”下地艶"用の比較的軟らかめの砥石を磨りました。
 さて、何故今年初かと言いますと、当工房では艶磨り作業は庭先の水道蛇口元に大きな荒砥を据えて行いますのでさすがに冬場はキツいからです。今年は暖冬なのでまだ良いですが例年冬場は水道が凍って水が出ないこともしばしばですし・・・。
 「ボチボチ艶も磨らなきゃ」と考えていた矢先にこのポカポカ陽気で絶好の艶磨り日和となりました。
 今年も例年通り秋口までは休務のたびに刃艶だったり地艶だったり、艶磨りを行う予定です。
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 あれ!?、なんだか指がヒリヒリすると思ったら今日の艶磨りで指も磨っていました!(笑)
posted by togishi1 at 21:17| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする