2018年09月08日

今日の勉強会とお知らせ

 今日は月例の勉強会でした。
 参加者はいつものWさん、Tさんのお二人でした。
 まずWさんはさきのコンクールで初出品初入選したことでホッとした反面、達成感と研磨の奥深さと難しさを改めて感じてしまったとのことで最近はちょっと研磨の練習はお休みして専ら鑑賞の勉強をされているとの事でした。
 そうですね、時には研磨の手を休めて日本刀本来の鑑賞や鑑識を振り返るのも充電期間として有効ですね。
 
 次に同じく常連のTさん、本日東京での研修会で実習に使用した脇差とコンクールに出品された御刀をご持参されました。
 脇差は刃取りの状態でご持参されました。
 刃取りのライン取りに戸惑う点があるとの事ですが確かに山の部分,谷の部分をどの程度拾ってライン取りを形成していくかが定まっていないご様子でした。
 またラインからはみ出てしまったりもあり、それも含めて刃取りの方法や手順をお伝えし御確認いただきました。

 本日は御二方のみの参加でしたのでテーマに拘ることなく御二方の課題についてお話をさせていただき、やや早めに解散となりました。

 さてここでお知らせがあります。
 前回のブログでも書かせていただきましたが私の母の病気が見つかり通院が始まりました。
 まだ検査次第で通院の頻度も流動的でして場合によっては勉強会と通院日が重なってしまう可能性も出てきましたことから誠に勝手ながらしばらくの間、定期的な勉強会はお休みをいただくことになりました。
 もちろん再開を前提としたお休み期間となりますので再開のメドが立ちましたら改めて当工房ホームページ及びブログでお知らせいたします。
 なお、あくまで月一で開催する定期的な勉強会のみのお休みですから当工房の営業はこれまで通りです。そして勉強会参加者の皆様とはこれまで通りのお付き合いのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
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2018年09月01日

もう9月ですね・・・

 
 早いもので2018年も3分の2が終わり今日から9月ですね。
 当工房では全国のお客様からたくさん御依頼をいただけたおかげで良い意味で仕事に追われる日々が続き、あっという間に時間が過ぎていく気がします。
 そんな中、つい数日前から同居している87歳の母が体調不振を訴えてちょっとバタバタしてしまいました。
 極度の病院嫌いで検診もほとんど受けなかった母でしたが血圧や血糖値の数値がやはり高く、結果的に数日おきに通院することになりました。
 年齢も年齢だけに完治は難しいですが少しでも怠さや不快感がなくなることを願うしかないですね。
 
 さて、とにもかくにも上記のようにたくさん御依頼いただきましたので感謝しつつ最高の状態でお客様にお返しすべく頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。
 
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2018年08月11日

今日の勉強会

 連日、厳しい猛暑の日々が続いております。
 当工房を御贔屓くださるお客様、そしてこのブログを読んでくださる皆様方におかれましてはくれぐれも熱中症にはご注意いただきたく存じます。
 さて本日は月例勉強会でした。
 参加者はWさん、Hさんの御二方でした。
 まずWさん、本日は磨きヘラによる下磨きを行いました(以下の写真↓)。
benkyokai-migaki.jpg
 磨きヘラは本日のテーマでもありました”研磨に用いる様々な道具”の代表的なものの一つでこれにより棟と鎬地に金属光沢を付け、刃の白さとのコントラストにより刀身に一際美観を添える目的で用います。
 これまで樋の中や樋の両サイドである”チリ”をヘラではなく磨き棒で磨いていたWさんにとって、磨きヘラはまだ扱い慣れていないようで
「磨き棒のほうが磨きやすいですね・・・
との事。とにかく練習しかないですから頑張って欲しいと思います。

 Hさんは金肌拭いまで完了した御刀をご持参されました。
 大変腕を上げられて丁寧な仕事をされており細かい鍛え肌も引き出して美しい地金に仕上げてありました。
 ただ欲を言えば若干の拭いムラでしょうか、色ムラがありまして、これはご本人もその原因を気にされておりました。
 普通に見たのでは気付かない程度のものではありますが完全な研磨を目指すHさんの心構えには頭が下がる思いがしました。

 さて本日ご参加の御二方は先日の研磨コンクールでも入選し益々モチベーションが上がっていらっしゃるようです。
 御二方のモチベーションを私もいただき、明日から着手する御刀に全力を注ぎたいと思います。

 次回の勉強会は9月8日(土)です。
 
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2018年08月04日

研修から帰ってきました!

kenshusho.jpg
 7月30日からの研磨・外装技術研修会が本日最終日で帰ってまいりました!。
 今年の研修会は参加するにあたり、例年以上に参加条件が厳しくなり、前後半とも例年の半数の人数でまさに少数精鋭での受講となりました。
 ですので参加者のほとんどが私にとって既知の気心の知れたプロの職人さんでしたし初参加の方も研修会の意義をご理解されている方々でしたのですぐに旧知の友人のように親しくさせていただけました。
 また講師の先生方も毎年一流の無鑑査の先生がご指導くださいますが、今年は研磨の部は講師の先生が入れ替わり久々に各研磨流派特有の研磨法を意識する機会に接することが出来て新鮮でもありました。
 またこれは毎年のことですが今更ながら新しい発見、新たに学ぶこともあり、非常に有意義な前半(研磨の部)でした。

 後半の外装の部は数年ぶりに白鞘の部に参加しました。
 ここでも私が通常行っている製作法ではなく別の技法での手順を学ぶことが出来ました。
 具体的な木取り、そして外面の整形時の測定法、それに使用する最適な鉋等々・・・、私的には技術面で飽和状態を感じていましたが今回の白鞘の研修を通じて階段を一つ昇れたような気もして非常に内容の濃い受講が出来ました。

 写真は前後半それぞれの”聴講証書”です。
 参加するにも事前から様々な手配を必要としますし、年一回とはいえ非常に勉強になりますからまさに重みのある聴講証書です。
 額縁に入れて住いのリビングに掛けたいと思います。

 さて明日は早速白鞘製作です。今回の研修を生かしていくつもりです。
 最後になりますが講師の先生方、一緒に研修会に参加して励ましあってくださった参加者の皆さん、刀剣協会の方々に心から感謝しております。
 ありがとうございました!


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2018年07月20日

言わずもがな…猛暑

aircon.jpg
 
 「暑いですね・・・」が挨拶言葉になっている今年の夏、本当に危険を感じるほどの猛暑ですね。
 当然ながら当工房でもエアコンを全開で効かしての作業ですが今年はエアコンが故障しているのかと思うほどにイマイチ効かないです。
 このエアコンは工房建物を建て直した時に一緒に取り付けた2010年製のものですからもう8年前のもの、確かに寿命かなとも思います。
 住いのほうの一階リビングにあるエアコンは去年買い替えて比較的新しいのでスイッチ入れると瞬く間に涼しくなりますから工場のエアコンも新しいものに買い替えたい衝動にも駆られました。
 しかしこの猛暑では電器屋さんも工事スケジュールが詰まっていてすぐに取り付け工事というわけにもいかないので結局は今年はこのエアコンで凌ぐしかなさそうです。
 それにしても今年は猛暑で亡くなられた方も既に出ていますし熱中症での救急搬送も多発しております。
 皆様、本当に皆様お気をつけ下さいませ。

 
 
 
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2018年07月14日

コンクール表彰式に行ってきました

 研磨コンクールの通知が来た日にFacebookでも記事投稿しましたが今年は研磨の部(鎬造り部門)と白銀(ハバキ)の部で努力賞をいただくことが出来、12日(コンクール勉強会)と13日(表彰式当日)の二日間、両国の刀剣協会に行ってきました。

 そして賞状を頂いてきました!
shojyo2018.jpg
 こうして自宅で撮影しながら再び受賞できた喜びがこみ上げてきました。
 そしてさらに上を目指して研究と修練を重ねていきたいとも思いました。

 さて今月29日から1週間、今度は研磨研修会で再び刀剣協会での行事に参加します。
 そちらも今からボチボチ準備もしております。
 両国に移転してからの初めての研修会ですから楽しみでもあり、実のあるものにしたいと思っております。

 
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2018年07月07日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 参加者はTさん、Hさん、Iさんの御三方でした。
 まずTさん、今日は前回も拝見させていただいた平造の脇差を仕上げまで行った状態でご持参下さいました。
 ”刃が白くなってくれない”との事、確かに刃取り仕上げをしたにもかかわらず刃が白くないように見えます。
 かと言って刃が眠いわけでもなくむしろキブいくらいにしっかりした刃文です。
 つまり結論から言いますと地のほうがどんよりと白く沈んだ感じになっているために刃も白く見えない状態になっておりました。
 これにつきましても参加者一同で意見交換をさせていただきました。
 またHさんからご自身のご経験に基づくTさんへの助言もありました。
 このように勉強会の仲間同士で助言したりできるのは本当に素晴らしいものです。
 研磨の仕事は普段はとかく黙々と一人で行うものですから迷路に入りがちにもなります。
 そのような時に仲間からのちょっとして助言が解決の糸口になることもありますから今後も勉強会では相互に忌憚のない助言をし合えたらと思います。
 もう一振り、来年のコンクール出品候補の御刀もまだ未着手ながらご持参されました。
 一年先のコンクールに向けて準備を進めるという点でコンクールに対する情熱、真剣度は本当に感服いたしました。

 Hさんは去年のコンクール初出品に引き続き今年も入選したことから益々研磨に意欲的に取り組まれているご様子でした。
 本日もお子様の受診などで大変お忙し中、勉強会にご参加いただき、中名倉砥工程まで進めた御刀をご持参されました。
 ”少し工程を急ぎ過ぎたかも・・・”とは御本人の弁、たしかに砥目がやや乱れてしまった個所はありましたが改正砥の砥目はしっかり取れておりましたので丁寧に工程をこなして砥目を揃えれば更にスムーズに工程を進めることが出来ると思います。頑張って欲しいですね。

 鞘師のIさんは二か月振り御参加となりました。
 ここ最近は特に白鞘製作がお忙しいようで、忙しいにも拘らず良い材料の入手が難しくなってきたとお話されていました。
 確かにそうですね・・・、当工房でも研磨と同時に白鞘も製作するので全く同感です。
 また、材料のこと以外にも鞘専門職であるIさんは割り鞘など、鞘の修理全般も行うのでそれらにおいてもご自身のご経験談など参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。
 
 本日は通常よりも少人数ではありましたがその分鑑識や技術面のみならず各々の刀職への考え方や取り組み方も話し合う事が出来て非常に有意義な時間を持つことが出来たと思います。

 次回は8月11日(土)開催いたします。
 
 
 
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2018年06月17日

京都に買出し!

 当工房の毎年恒例でもあります京都内曇砥買出し旅行から帰ってきました。
 旅行とは言っても昨日16日になった瞬間の午前0時に自宅工場を出発、17日の夜に帰ってきたわけですから日付的には一日も家を空けてはいないことにもなりますのでかなりハードスケジュールでもありました。

 買出し先は石原砥石工業さんです ⇩。
kumori1.jpg
 
 この立派なお住いの奥に砥石を加工する工場と事務所があります。
 kumori3.jpg

 下の写真は今回行くにあたって予め希望する性質の内曇砥を伝えていたので石原さんのほうで準備して並べてくださったものです。
 ちなみに基本的には欲しいのは刃砥がメインではありますが個人的に硬めの砥石のほうが好みでもありますから目の立っていそうなやや硬めの刃砥ですね・・・。
 kumori2.jpg

 そしてこれらの砥石について一つひとつご説明とアドバイスをいただきながら今回購入したのがこの下の6本です。⇩
kumori4.jpg

 実際は使ってみないと砥石の個性など詳細はわからないのが正直なところですが見た目の感じからはこういう色合いでしたら間違いはないと思うのですが果たしてどうでしょうか・・・・?、今から楽しみでもあります!。

 さて、買出しを終えてからはまず伏見稲荷大社に参拝、宇治平等院は土曜日だからでしょうか、近隣のコインパーキングすら全て満車で参拝を断念、奈良に移動してホテルにチェックイン後は東大寺の大仏に参拝。
 そして今日はホテルのすぐ近くの国宝、元興寺、新薬師寺、薬師寺と参拝して帰路につきました。
 往復で約1000kmの運転もさすがに疲れましたが無事に事故もなく行って来られましたし、砥石も買えましたし何はともあれ良かったです。


 
 
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2018年06月09日

今日の勉強会

 今日は月例の研磨勉強会でした。
 参加者はWさん、Tさん、Sさんの御三方でした。
 まずWさん、いつも通り一番乗りでお越しくださり勉強会前の工房会場の掃除とセッティングを手伝ってくださいました。
 つい先日、研磨コンクールの初出品を済ませ結果に不安を覚えながらも益々意欲的な姿勢で本日もご参加くださいました。
 出品刀を提出したことから、すぐ今は直接研磨する対象がありませんが、刃艶、地艶作りなど研磨の下準備も次回の御刀に備えて進めていかなくてはなりませんのでその点についてもお話しさせていただきました。

 Tさんもコンクールに提出してひと段落、今はご友人から依頼された御刀を研磨中で地艶段階まで進めた状態でご持参下さいました。
 コンクール出品刀に関しては横手筋切りとナルメで苦心されておりましたので本日のテーマである”仕上げの筋切り”の艶選びから実際の筋切り作業を上記の御刀を用いて行いました。
 筋切りでキッパリとした線にならず、モヤモヤしたり、曲がってボケてしまう現象が少しでも解消されればと願っています。
 またもう一振り脇差をご持参下さいましたがどうしても深いヒケが入ってしまうのでそれについても参加者一同で拝見させていただき原因と対策を御提案させていただきました。

 Sさんは最近、腰痛に悩まされておられるようで、研磨の練習もままならないとお嘆きでした。
 そんな中でも本日もご参加くださって本当にありがとうございました。
 一日も早く腰痛が回復されて正常に研磨の練習に着手出来ることを心から願っております。

 本日はいつもよりも少人数でしたし、コンクール提出直後で具体的な御刀についてのお話は少なかったのですがそのコンクールに出品する意義や刀剣協会での研修会のことなどもいろいろ話合うことも出来て本当に良かったです。
 また当工房勉強会でのこれまでの事項に関して振り返り、改善策なども提案させていただきました。
 特に思う事は今後ご参加くださる新規の方々に余計な気使いやご負担を感じさせない配慮が必要だということですね。
 それと最近のブログでも書かせていただきましたが銃刀法の徹底遵守・・・。
 勉強会でも無登録の御刀(製作承認後でも登録証交付前の新作刀を含む)は絶対に持ち込み禁止という事、これの厳守を確認がてらお話しさせていただきました。

 法令を遵守し、美術刀剣の研磨を通した楽しい交わりのひと時、それを目指しております。
 一緒に仲間としてご参加くださる方は随時募集しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ!。
 次回は7月7日(土)です。



 
posted by togishi1 at 20:03| 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月06日

コンクール出品!

 今年の研磨コンクールは6月4,5,6日が受け付け日で私は4日に協会に提出してきました。
 今年も昨年同様、研磨(鎬造りの部)、白銀の部、白鞘の部の3部門に出品しました。
 これまでは毎年11月頃が受付でしたが新博物館移転などで新作刀コンクールとの合同開催になりこの時期になったようです。
 休務の日や通常の研磨業務の合間に時間を作っては作業を進めたのですがやはり例年よりも間隔が短い分、余裕はありませんでしたがなんとか出品できて良かったです。
 当工房の勉強会のメンバーのTさん、Wさん、Hさんも無事に出品できたとご報告をいただきました。
 メンバーとはコンクールに出品することを通してお互いの出品刀に関して指摘しあったり相談しあったりと、本当に良い刺激にもなります。
 今月下旬には結果が発表されますが皆で良い結果とればと思います。
 
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2018年05月29日

登録証のこと、銃刀法の遵守のこと・・・

 今日はこのブログで書かねばならないことがありパソコンに向かいました。
 午前10時頃ですがアポなしで年配の方(70歳過ぎ位)が当工房に突然いらっしゃいました。
 名前も名乗らないその年配の方は◯◯さん(私の知人)に教わってやっと今日辿り着いたとの事、聞けばお隣のI市にお住いとか・・・。

 「錆びた刀なんだけど、ちょっと刃文が見える程度に窓開けって言うかさ、荒研ぎやって貰えねえかい?」

 というので、御品を見ない事には何とも言えないと返事すると

 「じゃ、今車にあるからちょっと見てくんね?」

と言ってすぐ取りに行き、持ってきました。
 拝見しますと確かに錆身で部分的に自分で研いだのでしょうか、金剛砥のような砥目で互目の刃文が見えておりました。
 一応料金の算出の為に登録証の提示を求めると、

「登録証はねえんだいね、ただ見ての通りちょっと研いだら暴れている(乱れの刃文という意味?)のが見えたんで生かしてやりてえと思ったんさね・・・」

 登録証がないのではもちろん預かれないし研げない事、そして現状では不法所持であることとをお話しすると、

 「そんなん分かってる、俺は鉄砲もやっている(猟銃免許もあるということか?)から登録証はどうにでもなるし、今までも自分で20枚以上は登録証取ってっから・・・」
 
 つまりは登録証の不正取得はお手の物だから関係ないということか・・・!。

 アポ無しで突然来たまでは良いとしても、初対面の研師の元に無登録の刀を持ち込み、登録証の不正取得の自慢話までするとは呆れて開いた口が塞がりませんでした。非常識だし”バ◯丸出し”・・・。
 はっきり申し上げますが、無登録の刀を所持することはもちろんですが虚偽の申請をして登録証を不正取得することは犯罪です!
 当然ながら不法行為であることと、そんな無登録の刀と知っていて研いだりすればうちも仕事ができなくなるから持ち込まれるだけでも迷惑である旨は申し上げました。
 帰り際に、

「登録が付いてんのも何本もあるからそれなら研いでもらえるんだんべ?」

 とか言ってましたが名前も名乗らないこの齢70過ぎと思われる方、もうお会いする気は当方にはございませんので悪しからず・・・。
 こういう人から見たら”何堅いこと言ってんだ?”と言う事なのかもしれませんがこちらはプロとして銃刀法に関しては厳格に遵守する立場でおります。
 また銃刀法という法令違反を犯してまで刀剣類を所持する必要はないのです。
 
 愛刀家であるからこそ銃刀法という法令に従い正規に美術刀剣として鑑賞、或いは居合や抜刀道などの武道のために所持したいものですね。
 
 
 
posted by togishi1 at 16:29| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月24日

今日は休務だけど・・・。

 昨日、福岡のお客様から御依頼いただいた御刀が研ぎ上がり発送、本日は休務です。
 そう、当工房では一振り研ぎ上がって発送(もしくは納品)出来ましたら非公表ながら基本的に二日間、お休みしております。
 具体的には、一日目は完全に工場には入らず体を休めます。二日目は次に着手する御刀の為に入念な研磨計画を立てて、その準備を行うためですね。
 しかしながら今月は特に忙しくほぼ休務はとらずに今日まで来てしまいました。
 今年最大の課題でもあった薙刀も今月初旬に納品出来ましたがおかげさまで全国からたくさん御依頼を頂いておりますことからちょっと頑張っていかねばならないのもあります(本当に感謝です!)し、コンクールと研修会参加の手配なども重なりました。
 
 で、本日はタイトル通り休務ですがまずは午前中は7月末からの研修会参加の為の宿泊ホテルの手配をしに旅行社へ行きました。
 なんとか希望のホテルも予約できました。
 それにしても今年から研修会のシステムが変わり、参加にあたって必要事項もありましたからそれらの準備でも何かと忙しかったのもありましたね。
 午後は自家用車のオイル交換や買い出しなど諸々・・・。
 その合間にハバキの部出品作品の色上げも行いました。
 一発目はちょっといつもとは違う表面処理で煮込んだらムラが出来てしまいやり直し・・・(ハバキで努力賞の時はこれで上手くいったのになあ。。。)。結局いつもの方法で色上げを行ってこれで出品するつもりです。
 研磨の部の出品作品はなんとか予定通り進めてほぼ完了しています。
 明日は白鞘の部に出品する白鞘製作に着手したいと思います。
 
 コンクール出品作品を頑張って完成すればまずはこのイレギュラーなリズムからは少し解放されますからもうひと踏ん張りしたいと思います。
 それにしても好きな仕事で忙しく出来ることに本当に感謝です。
 あっ、次のお客様からの御依頼品も明日もしくは明後日あたりにはfacebookページにアップしたいと思います。
 
posted by togishi1 at 18:51| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月12日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。

 参加者はWさん、Sさん、Tさん、Iさんでした。

 Wさんは先日、コンクール出品予定の脇差を研ぎ終えて、それをご持参下さいました。
 あらゆる工程がWさんにとってはまだ課題が多いのは確かですが本当に良く頑張って仕上げてきたと思います。
 他の参加者もその努力を認めてくれてWさんの励みにもなったことでしょう。
 あとは提出前の最終チェックをして、もし不具合や気になる箇所があればご相談いただければと思います。
 
 
 Sさんは現在ヘルニアになってしまわれたようで足の痛みから研ぎ台に乗れない状態が続いているとの事でした。
 そんな中にも拘らず本日ご参加くださいました。
 本日は錆落としを進めている脇差とまだ未着手の御刀をご持参されました。
 錆落としをされている脇差はかなり朽ち込みが進んでいて現状では表面の錆はほとんど除去できたもののやはり点錆の朽ち込みはかなり広範囲に残っているので、ちょっと視点を変えて刃ムラの除去と言う観点から再度の研磨をお勧めしました。
 未着手の古研ぎの御刀は刃先に錆が発生してきている状態でした。
 おそらく白鞘内で僅かに触れていた個所に錆が出てしまったものでごく浅いものですから錆自体は比較的容易に除去できそうですが、御本人としては極浅い錆でもご自身で砥石に当てるとなるとかなり慎重になってしまうとのこと・・・。
 いえいえ、その慎重さは研師にとっては最も重要なことでもありますからその旨をお伝えしました。
 まずはご自身のヘルニアが一日も早く快復し、痛みが和らぐことを私も含め参加者一同願っております。

 TさんもWさん同様にコンクール出品刀をご持参されました。
 一番の難所が横手の筋切りのようで、拝見させていただきましたところ筋切りがボケてしまっておりました。
 通称”ハチマキ”と言われる筋切りの強い痕跡を付けないように、しかしクッキリと筋切りを行うのはなかなか難しいものですし神経を使う工程でもあります。
 私なりの筋切り用の刃艶と方法をお知らせしてご自身との相違点をご確認いただきました。
 コンクール出品〆切りまでまだ半月はありますのでなんとか改善して無事出品に漕ぎ着けていただけることを願っております。

 鞘師のIさんは2か月振りのご参加ですね。
 本日も二振りの御刀をご持参くださり参加者一同拝見させていただきました。
 一振りは南北朝は下らないと思われる小反系の非常に健全な御刀でした。
 「何に見える?(鑑識として)」とおっしゃるので不規則気味ながらも三本杉があるので兼元ですか?と言うと、「刃がこずんでいるでしょ?」・・・。
 なるほど、こずんでいますね、小反でしたか・・・。いやはや参りました!。鑑識はこれだから難しいし面白いですね。
 もう一振りはかなり大銘ながら明らかに偽銘ですが出来は良く、Iさん自身も銘を残念がっておられました。
 また最近は白鞘の製作依頼が多くなり材料のストックもなくなってきたとの事で近日中に岐阜まで朴材の買い出しに行かれる予定との事、鞘師として益々ご活躍いただいて勉強会でもご指導頂ければと思います。
 なお余談ですが白鞘単品の製作をご希望の方はIさんをご紹介いたしますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 さて来月は6月9日に開催いたします。
 初参加の方ももちろん歓迎いたしますのでご興味のある方は当工房までメールいただければと思います。

 
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2018年04月25日

薙刀白鞘と感謝

 現在、薙刀の仕事をしています。
 研磨は中名倉まで完了し白鞘製作ですが、いやあ想像以上に苦戦しました。
 薙刀の白鞘はこれまでも何本か作ってまいりましたが今回はかなり手強かったです。
 kata1.jpg
 通常の御刀では行わない作業ですがまず初めにベニヤ板で刀身を少しづつズラした状態の型板を切り出します。
 つまりこれが鞘内部の掻き入れの輪郭となります。
 kata2.jpg

 これに合わせて白鞘の外形となる型板を更に作成し重ねたのが上の写真です。

 そして掻き入れをします。
kakiire.JPG

出来上がったのが以下です。

kansei.jpg

 と、このように文章で書くと簡単ですが今回はとにかく薙刀としては長寸、ほぼ定寸で先反が非常に強く、所有している朴材の中でも使える材料数がかなり限定されますし、絶対に失敗は許されない状況でもありました。

 御依頼者である御客様に元々の拵え鞘の画像を送ってもらったり(初めて見ましたが裏返しても表裏どちらからも入る拵えで先端幅は30cmもありました!)、とご協力いただきましたが、今回は九州在住の友人で親しくさせていただいている同年齢の鞘師さんに色々相談もさせていただきました。
 お父様も鞘師をされていて掻き入れのアドバイスをお父様からも聞いていただいたりで本当にありがたかったです。
 おかげさまでなんとか今日仕上げることができました。
 ここに御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました!

 職人の仕事というのは黙々と一人でするイメージがありますが、イレギュラーな仕事で迷った時にアドバイスをいただいたりなど助けてもらえるのはやはり同業の職人仲間です。
 ”同業者を大切に・・・”が私のモットーでありますが、今回は自らそれを実感しました。
 今後もその気持ちを持ち続けて仕事をしていきたいと思っております。

 
 
 

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2018年04月22日

迷惑メール解消

 迷惑メールでお困りの人も多いと思いますが当工房にも以前から来ていましたが4月に入ってからちょっと尋常ではない数の迷惑メールが来るようになってました。
 パソコンではメールソフトで自動的に振り分けられたり自動削除されるのでさほど苦にはならなかったのですが、スマホのメールアプリでパソコンに来たメールもチェックできるようにしましたらスマホのほうにはダイレクトに来てしまい、ここ数日は手動で一々削除してました。 
 今朝方ですが、たまたまサーバーのwebメールを開いたついでに特定のドメインからの受信NG設定にしたところピタリとなくなりました! 
 あれだけ来ていた迷惑メールは同一のあるドメインだったようで、試しにググって検索してみると迷惑メールに使われている代表的なものでした。
 先月まではキーワードによる受信NGも出来ましたがサーバー側の変更でこれがなくってしまいまして諦めてもいたのところでした。しかしまずは特定ドメインを500件まで登録できるのでその都度実行していこうと思っております。

 なお、当工房では研磨のお申込みや、お問い合わせには原則当日中に御返信申し上げますので、お問い合わせをされたにもかかわらず返信がないという場合はお客様のメールアドレスがこの受信NGドメインの可能性もありますので再度お問い合わせフォームから送信いただきますようお願いいたします。お問い合わせフォームからのお問い合わせは必ず受信できる設定になっておりますので・・・。


 それにしても迷惑メールが全く来ないことがこれだけ快適とは・・・
 本当に嬉しいものです。
 
posted by togishi1 at 19:55| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月21日

底上げ

sokoagego.jpg

 facebookページでも記しましたが本日から県内のお客様から御依頼いただきました薙刀に着手しました。
 いやはや、久々の薙刀でもあり先反が強い作品ですから特に棟を研磨するにはひと工夫必要でした。
 それは砥台の底上げでして、先反が深い棟の先端を研ぐ際には砥石自体を高い状態にしませんと柄尻が研船に床に閊えてしまいます。
 当工房では通常は下記のような標準の砥台と砥台枕の配置でやってますが今回ばかりは最初の写真のように砥台を研ぎ桶に直置きし、砥台枕は手前に置いて高さの調整にします。
sokoagemae.jpg
 
 今日ちょっと気付きましたが通常の仕事でも底上げ後の状態でも、砥石は結構近くなりますし結構研ぎ易いかも!・・・。
 研磨しながら色々工夫もしますが同時にいろいろ発見もあり楽しいですね!。
 さてさて当工房として(と言うよりは私個人の思いですが・・・)はこの薙刀は今年最大の山場でもあり難所です(結構マジで・・)、とにかく先反が強く白鞘製作にしても手持ちの朴材も限定されます。
 研磨はもちろん、白鞘製作においても通常以上に精神を尽くして頑張りたいと思っております。

 


 
posted by togishi1 at 18:21| 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月14日

今日の勉強会

 今日は30年度最初となる月例勉強会でした。
 一番乗りはいつも通りWさんでした。
 Wさんはコンクール出品予定の脇差を内曇砥まで進めてきました。
 地金の状態に対しての内曇砥の使い分けの必要性も本日再確認されまして、昼食後の午後の部からは仕上げ研磨の第一弾である下刃艶砥の実践にも熱心に取り組まれておりました。
 「私にとっては凄い充実した勉強会となりました」
 とはご本人の弁・・・。
 この調子で仕上げ工程もこなして是非研ぎ上げて出品に漕ぎ着けていただけたらと思います。

 KTさんはコンクール出品候補の御刀二振りをご持参されました。
 一振りは内曇砥までかけてこられ、もう一振りは古研ぎ状態ながら比較的健全で研ぎ上げればかなり良くなりそうな御品でした。
 私なりの感想も申し上げて出品するならどちらが良くてどのように進めていくかも参加者一同で参考にさせていただき意見交換もさせていただきました。
 また樋のある短刀もご持参されて参加者一同拝見させていただきました。
 
 Tさんもやはり同じくコンクール出品刀とご友人から研磨の御依頼され、ちょっと気になる点があるとの事でご相談されました。
 まずコンクール出品刀ですが出品用に白鞘も新調された御刀で、現状は人造細名倉砥まで進めてきました。
 内曇砥手前の細名倉砥でも硬い砥質の砥石ですと鍛接面など弱い個所は浮き出てきてしまうのでその辺の注意点を申しあげその対処法なども参加者一同で確認しました。
 是非素晴らしい研磨で出品されて昨年以上の結果を出せるよう願う次第です。
 ご友人から御依頼された御刀に関しては研ぐそばから錆びてしまうという現象に悩まれているようでした。
 もちろん地金といますか御刀そのものの素材に起因するものでしたのでその対処法の具体例などを申し上げ、参加者一同確認させていただきました。日本刀はもちろん鉄素材ですがその鉄にも様々なものがあることを認識しそれに対応するのも研師としては必要な技術ですね。

 久々に御参加くださったのはHさんでした。
 待望のお子様が誕生されたこともありここ数か月は勉強会もお休みでしたが、いつも以上に元気に今日もお越しくださいました。
 Hさんもコンクール出品に向けて非常に熱心に取り組まれており、本日も長い御刀と脇差の二振りの出品候補をご持参されました。
 脇差に関してはその状態から拭い成分と拭いの用い方に関して参加者一同で話し合いの機会ともなりました。長い御刀は大変しっかりした新々刀の御刀で必要な個所に改正砥をかけた状態でご持参されました。
 個人的には長いほうの御刀をコンクールに出せばかなり見応えのあるものとなる気がしました。
 是非頑張っていただきたいです。

 その他としては本日のテーマである”天然砥と人造砥の使い分け”に関して、他の職方への外注時も考慮に入れることなどを中心に話し合い、確認できました。

 次回は5月12日に開催いたします。
 平成30年度の勉強会もまだまだ始まったばかりです。当工房勉強会は特に年度別に区切ってカリキュラムを組んでいることはございませんのでいつからでもご参加可能です。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
 togishi@s6.dion.ne.jp
posted by togishi1 at 16:47| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月31日

年度末の本日は・・・

 全国的に御花見シーズン真っ盛りですね!。
 facebookの記事でも皆さん桜満開の写真をアップされておりますし、ちょっと買い物で出掛けるだけでも近所の学校や公園の桜が咲き乱れていて本格的な春の到来を肌で感じます。
 3月分の研磨作業が27日の小柄小刀でひと段落でしたので28日から本日までは今年の研磨コンクールに出品候補の御刀のうちの一振りにちょっと着手しておりました。
 koujyo.jpg
 10年以上前に一度出品したことのある御刀ですがちょっと気になっていた点もあり、いつか将来研ぎ直して再挑戦しようと思っていたうちの一振りです。
 砥石を当てる前に今一度チェックしてみますと当時は見えなかった御刀そのものの長所、そして短所・・・、研磨自体も今では絶対にしないであろう刃取りのライン取りや地のこなし・・・等々。それでも下地だけは我ながらかなり真剣に研いでいたんだなあ!と自己分析もしたりして、改めて過去に自分が研いだ御刀を見るって勉強になると感じました。
 同じ御刀を研ぐとしても10年以上前に研いだ時の砥石、特に内曇砥以降の工程の砥石は今はもう無いですし、照明の種類も位置も当時のそれとは全く違います。またその当時は今以上に未熟な技術故に使いこなせなかった天然砥石も今では当然のように使っていたりもしますからそのような条件の変化の元に同じ御刀がどのような違いを見せてくれるものかと言うのもコンクールとは別に個人的に興味を持って着手しました。年度末の最終日となった今日はその御刀を下地工程(内曇砥)まで完了し、仕上げ研磨はまた次の休務の時に行います。
 さて明日から新年度、facebookページにもアップしましたが4月1日からは錆身の脇差に着手となりますので頑張ってみたいと思います。
posted by togishi1 at 18:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月23日

研ぎ上がりまして・・・

 3月もあれよあれよと日にちが経ち、気付けばもう下旬ですね。
 先日の春分の日の雪には驚きましたが今日あたりは本当に春らしい陽気で朝もさほど厳しい寒さではなかったので早朝から脇差の最後の仕上げ工程を行い研ぎ上げる事が出来ました。
 shiagari.jpg
 梱包直前の最終チェック時の画像です。
 毎回このように梱包前に住いの二階でチェックしてから厳重に梱包して発送となります。
 さて話は変わり昨日、当工房ホームページ「研磨料金表」に新たに”朽ち込み割増”を加えさせていただき4月から適用となります。
 これまで深錆の朽ち込みが著しい御刀も通常の整形を要する錆身御刀と同料金で承ってまいりましたが、やはり作業時間も要し、砥石の消耗(荒砥)も通常の錆身以上にありますことから2割増しとさせていただくことになりました。
 御理解ご了承のほどお願い申し上げます。
 なおご不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 そう言えば朽ち込みの激しい御刀を研ぎ上げた場合も当然ながら今日の脇差同様に最終チェックをして梱包作業に入るのですが朽ち込みの激しかった御刀ほど特に切ない気持ちになるものです。お別れの瞬間でもあるからです。
 ま、ご依頼いただいた御刀全てに言えることですが研ぎ上がった達成感と何とも言えない切なさは毎回ありますね。
 今日はそんなことを考えながら梱包作業をおこないました。

 
posted by togishi1 at 22:19| Comment(0) | 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 29年度最後となる勉強会、参加者は以下の通りでした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 Wさんは脇差の樋の中の最終磨きを行っております。
 ご自宅では完全に磨いてきたつもりでも当工房の光線下では微妙に磨き残しが見つかったりもしましたので実地で細く作業を行いました。特に樋の際の部分は平面で見た時にも影になる箇所で見落としがちですがその点をご確認いただきながらじっくり磨いていただきました。
 KTさんは前回までの課題であった差し表側の鎬筋の位置をかなり修正されたうえで細名倉砥まで研いでご持参されました。前回見た時とは別物かと思うほどに整形を進めてきました。
 切先の小鎬などもう少し突き詰めていけば更に良くなると思われます。
 鎬地と平地の幅の比率、切先の形状や横手位置などは鑑定を行う上でも重要な個所でもあり、これがチグハグですと鑑定ができなくなることはもちろん、機能的にも不完全であります。
 そのような点も含めてお話もさせていただき御理解いただきました。
 Tさんはご友人からお預かりして仕上げ研磨中の御刀とコンクール出品予定の御刀をご持参されました。
 まずご友人からのご依頼刀ですが刃取りのラインが冴えないという事で拝見させていただいたところ刃取りが焼刃の刃頭まで拾いきれていないことが最大の原因だったようで具体的な個所をお知らせし、ご理解いただきました。また地の中央に何故かヒケが付いてしまうとの事でしたが地ムラの有無を再度ご確認いただき、その対処法もお伝えさせていただきました。
 コンクール出品予定の御刀については鎬地を中名倉砥をかけてきた段階でご持参されました。
 出品に向けてどこをどのように修正していけば良いかのご相談もいただきましたので参加者一同で拝見させていただき意見交換もさせていただきました。なかなかの名刀ですので楽しみですね。
 Sさんはまずはお手持ちの古研ぎ状態ながらも立派な”手掻包永”の御刀をご持参され参加者皆さんに見せてくださいました。大和伝特有の柾目肌がしっとりした古刀の地金色のなかでウェーブし、誠に素晴らしい出来口の御刀で参加者一同、感心させられました。
 未鑑定のようでしたが審査に出してもかなり良い線行くのでないでしょうか・・・。
 またこれとは別に研磨用の御刀のご持参されその研磨した状態でお見せくださいました。
 現状ではかなり深い錆の朽ち込みがありましたので極力砥石で研ぎ減らすことなく錆を除去する技法を実地でご覧いただきました。
 練習刀とは言えかなり錆の朽ち込みがありますので時間はかかると思いますが何とか再生して欲しいですね。
 鞘師のIさんは二か月振りのご参加でした。
 現在はご自身の白鞘コンクール用の作品を製作中との事ですが白鞘や拵えの修理なども精力的に行っておりなかなかの忙しさの中、今日はご参加くださいました。
 また白鞘製作における要点や割れた白鞘の修理法やガタツキのある白鞘について、色々御教示いただきました。研磨と白鞘というのは切っても切れない深い関係でありますので研磨する側からもIさんのお話は本当に為になることばかりでした。

 さて新年度となる次回の勉強会は4月14日(土)です。
 気持ちも新たに何かを始めたい、勉強したいという方も大歓迎です。
 ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
 togishi@s6.dion.ne.jp

posted by togishi1 at 20:06| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする