2020年05月15日

車庫完成!感謝。

 3月19日から始まった当工房の車庫工事、ついに昨日の転落防止柵及び手摺り設置をもって完了しました!。
carport2.jpg
 工事開始当初は当然ながら現状の庭先を削り取る工事ですから荒々しくもあり長年親しんだ景色がなくなっていくことに寂しさも覚えたのが正直なところでした。
 しかしながら毎日工事が入るのが当たり前になり、そして徐々に形になっていくのを見るのが次第に楽しみになってきました。
 連休前に大方のコンクリート打設が完了,そして連休直後に階段と車庫のコンクリート部に手すり及び柵の工事が行われて無事に完了しました!。
 本当に嬉しいですし、当初想像していた以上の出来栄えに感無量です。
 工事に携わって下さった皆様に心から感謝いたします。
 ありがとうございました!。
 そしてこのような工事を実現できたこと、これは現実問題として当工房に研磨ご依頼いただいたお客様のおかげでもあります。
 当工房はお客様によって大きく育てていただいている証でもありますね。本当にありがとうございます!。
 さてさて完成してしまうともう工事に入ることもないのでその点がちょっと寂しさを感じるのですが、これまで以上にお客様お一人お一人との絆を大切に頑張っていく所存です。
 ”新型コロナになんか負けずに研磨道まっしぐら!”
 そのつもりでおりますので今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2020年05月04日

去年の今日は・・・

 5月に入り本来ならゴールデンウィーク真っ只中のはずですが今年は新型コロナウィルスで気が重くなる毎日となってしまっております。
 もっとも、当工房では毎年、ゴールデンウィーク中もカレンダー通りに休むことはまずなく通常通り研磨の仕事をしているのですが、それにしても今年は自粛という事で家の前の車の交通量も格段に少ないですね。
 nagashi.jpg
 さて先日のブログにも書きましたが工場のベランダに水道流し台を新設しましたので早速使っております。
 今現在短刀の仕上げ研ぎをやっているので艶磨りですね。
 平造り短刀で棒樋に添樋、護摩箸の彫もあるので今回は張地艶を何枚か磨り、準備をいたしました。
 今までは庭先の水道まで行って艶磨りを行っていましたがベランダに水道があるというのは本当に便利ですね。大満足です。
 さて艶を磨りながら思ったのは去年の5月4日の事・・・、母が緊急入院となった日です。
 去年のゴールデンウィークは10連休でしたが連休に入ってからの母は日毎にお腹が膨らんでしまい、
「もしかしたら腹水?」
 そう思い当番医に連絡して急遽受診、その時点で私だけ呼ばれて医師から「癌だと考えてください」と告げられ、その足で市内の桐生厚生病院に入院となりました。
 厚生病院でも緊急で検査が行われその時点で余命3ヶ月程度と言われました。
 年齢が年齢(88歳)で既に重度の糖尿病という事で通院もしていたので、なんとなくもう長くはないと感じていましたがそれでも医師からハッキリ言われるとショックでしたね。
 この去年の5月4日から母が亡くなる9月3日まで研ぎの仕事の合間に毎日朝晩二回の病院通いとなりました。
 今日は新しい水道流し台で艶を磨りながら去年のこの一日をボンヤリとですが思い出しておりました。
posted by togishi1 at 21:55| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月28日

完成間近!

 先月19日から始まった当工房の車庫工事、昨日、地面にセメントを流し込んで現在乾燥中です。
 carport.jpg
 今回の主たる目的は庭を半分ほど削り取って車一台入るスペースを作ることでしたが同時に不均等ピッチだった階段も作り替え玄関までセメントにしました。そしてこのセメントの下には水道管を通してあり工場のベランダまで水道を引きます(30日に工事予定)。これで研ぎの仕事も益々やりやすくなります。
 さて毎日研ぎの仕事をしながら目の前の工事を見てきましたが現場の職人さんの仕事は本当に凄い!。重機を用いて元々の塀を荒々しく解体したり、余分な土砂を削ったりという荒仕事からこの写真のように墨付けした通り寸分の狂いもない平面にセメントを仕上げていく繊細な作業まで完璧にこなしていらっしゃいました。御刀に喩えたらタタラ製鉄から研磨までやってしまうという感じでしょうか・・・、本当に感心しました。
 職種は全く異なりますが職人目線で全く感服し、見習いたいと思った次第です。

 さて上記の水道の工事、階段周りの転落防止柵などが残っていますが間もなく完成です!。
 
 
posted by togishi1 at 20:51| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月08日

灌仏会

 ”灌仏会”、今日はお釈迦様の誕生日です!。
 日本人の多くは仏教なのに何故かお釈迦様の誕生日である灌仏会はあまり有名ではないですね。
 というか、キリストの誕生日を祝うクリスマスのほうが圧倒的という事なのかも・・・。
 そのようなわけで部屋のサイドボードに入っていた通称”お釈迦君”に登場願いました。
oshakakun.jpg
 そう、誕生仏です。
 お釈迦様はルンビニーの園で摩耶夫人の右脇下から生まれてすぐに”天上天下唯我独尊”と発したというのが有名ですね。
 右脇下から生まれたとか、生まれてすぐに”天上天下唯我独尊”云々というのは後世の作り話だとしても世界三大宗教の教祖であるお釈迦様の誕生日はもっと知られてお祝いされても良いようにも思いますが・・・。
 個人的にこの右手を挙げている姿とか、なんだか愛らしくお気に入りです。
 昨日、新型コロナの事で非常事態宣言が発表されたばかりではございますが、この”お釈迦君”に灌仏会のお祝いと一緒に一日も早い新型コロナの終息をお祈りした次第です。
posted by togishi1 at 17:58| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

桜咲く春

連日のように報道される新型コロナの感染拡大、本当にウンザリしますよね。
当工房では仕事柄殆ど外出はしないのが当たり前ですがそれでもやはり自粛と言われるとストレスは溜まりますね。
そこで”お預かり証”を投函しに近所のポストまで行ったついでに写真をパチリ・・・。
sakura.jpg
近所の新桐生駅前の桜坂です。
既に満開を過ぎ散り始めて葉も出てきておりますが花は見るだけでも春の訪れを感じることを実感しますね。
さて2月にはかなりたくさんのご依頼をいただきましたのでコロナには充分気を付けつつ少しピッチも上げて頑張ろうと思います。
posted by togishi1 at 07:32| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月26日

今年の確定申告

 新型コロナウィルスが猛威を振るい、東京都では週末の外出自粛要請まで出ました。
 本当に怖い感染症ですね・・・。
 さて、確定申告書が出来上がってきました。
 shinkoku1.jpg
 ん・・・?去年よりも税金が増えてしまっているではないか!!
 という事で税理士の先生に聞いたら3年前だか一昨年だかの収入が効いてしまっている模様・・・。
 必要経費もバッチリかけてきたし、書類を見るとそれももちろんきちんと計上されての申告ですから仕方ない。
 ま、新型コロナが拡大している昨今ですが病気をすることなく、健康で研磨の仕事に集中できた事、一社会人として研師として納税できることを幸せに感じて今年もより一層、仕事を頑張るしかないですね・・・。

 そして新型コロナ、早く終息することを切に願っています・・・。
posted by togishi1 at 16:45| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月11日

今年初の艶磨り・・・

 
 今日は予報通りポカポカの春らしい陽気で過ごしやすい一日でしたね。
 昨日短刀が研ぎ上がり発送いたしましたので今日は休務・・・、このポカポカ陽気でさて何をしたかというと今年初の艶磨りとなりました。
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 これは”地艶”と言いまして鳴滝砥という京都の天然砥石を砥石の層に沿って薄く割り、荒砥で約3mm程度まで薄く磨ったものです。
 地艶は仕上げ研磨で最も重要な工程で、地金の鍛え肌や地沸えなどの地の働きを引き出します。
 本日は”下地艶"用の比較的軟らかめの砥石を磨りました。
 さて、何故今年初かと言いますと、当工房では艶磨り作業は庭先の水道蛇口元に大きな荒砥を据えて行いますのでさすがに冬場はキツいからです。今年は暖冬なのでまだ良いですが例年冬場は水道が凍って水が出ないこともしばしばですし・・・。
 「ボチボチ艶も磨らなきゃ」と考えていた矢先にこのポカポカ陽気で絶好の艶磨り日和となりました。
 今年も例年通り秋口までは休務のたびに刃艶だったり地艶だったり、艶磨りを行う予定です。
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 あれ!?、なんだか指がヒリヒリすると思ったら今日の艶磨りで指も磨っていました!(笑)
posted by togishi1 at 21:17| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月29日

今月はご依頼多数…ありがとうございます!

 新型コロナの感染拡大で連日不安なニュースばかりですね。
 来週からは公立学校も休校になるようですしイベントなど催しも軒並み中止で経済への影響も懸念されています。
 ここ1,2週間が瀬戸際とか言われておりますし、なんとか早期に終息してほしいものです。
mask1.jpg
 さて今日、母の部屋の掃除をしていたらマスクの束が出てきました。
 そういえば母はよくマスクを買いだめしていたのを思い出しました。
 ちょうど今はどこに行ってもマスクが売っていないので使わせてもらいましょう・・・。

 さてさて今日で2月も終わりですが、今月は記録的な件数の研磨ご依頼をいただきました。
 毎年1,2回、何故かご依頼が集中する時があるのですが今月がそれでした。
 登録審査の関係?」保存鑑定?・・・、いえいえご依頼くださったお客様はネットオークションで初めて入手したとか、家から刀が出てきて登録も終わったので研師を探していたとか、何年かぶりにご依頼くださったリピーターのお客様だったりなど実に様々です。
 そしてここ4日間連続でお預かり証を作成してそれぞれのお客様に郵送となりました。
 ここに改めて当工房にご依頼くださったお客様にお礼申し上げます。ありがとうございました!。
 ちょっとピッチを上げて頑張って研磨していきますので3月からもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
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2020年02月15日

今日の勉強会

 
 今日は月例の勉強会の日でした。
 参加されたのはWさん、Yさん、KTさん、Fさん、Tさん、SSさんと体験参加のIさんでした。
 まずはWさん、前回に引き続き刃取りです。現在は一番難しい切先周りの刃取りをじっくり行いました。
 かなり要領も掴んでこられたようで黙々と作業をしながらも順調な様子がうかがわれました。
 残る課題としては刃取りの輪郭の定め方をさらに煮詰めて美しいライン取りを研究されると良いと思われます。
 
 Yさんは内曇地砥まで行った状態でご持参されました。
 今のところまだ地砥の引き方に研究の余地ありで、ヒケが付いてしまったり、そのヒケが斜めに走っていたりしておりました。
 これは砥石が効いていない証拠でもありますので使用された地砥を拝見させていただき、ヒケが付く原因とその見方、砥石の直し方をご説明させていただきました。また地砥の次の工程である仕上げ研磨のやり方もダイジェスト的にご説明させていただきました。
 あとはとにかく練習あるのみ!頑張って欲しいですね。

 KTさんは内曇地砥でヒッキレが入ってしまったとの事で名倉に戻してから拭いまで研ぎ進めてこられました。
 Yさん同様に使用した地砥をご持参されてそのヒッキレの原因がどこにあるか参加者一同で意見交換などを行いました。
 肌が良く出ているなかなか良い地金の脇差ですので次は刃取りまで進めてご持参いただければと思います。
 
 Fさんは備水砥相当の砥工程を引き続き行ってご持参されました。
 鎬地に無駄肉が付き縞模様状になってしまうのはかなり改善されたご様子で良かったです。
 ただ鎬地の無駄肉は取れたものの砥当たりが一定せず地ムラになってしまっているのでもう一歩踏み込んで鎬地の研磨をされれば鎬筋もしっかり立ってくると思われます。頑張って欲しいですね。

 Tさんは以前にコンクールに出品した御刀を拭い、そして刃取りまで研ぎ直してご持参されました。
 以前にかなり悩まれたヒケはほとんど解消され、拭いを差しても地金が良い感じで青黒くなっておりました。
 後はやはり刃取りが課題ですね・・・。
 それと横手上の”ハチマキ”が残ってしまう事など・・・。
 それらについて対処法などをお話しさせていただきました。
 なかなか難しい課題ですので私を含めて参加者一同学ばせていただきました。

 SSさんはこれから練習を始めるという薄錆身の脇差をご持参されました。
 最初に研ぎ始めるにはなかなか手強そうな脇差ですが頑張って本来の輝きを取り戻してほしいですね。

 本日体験参加だったIさんは実は御刀の研磨ご依頼のご相談でお越しになられました。
 日本刀の研磨にもご興味をお持ちとの事で今日は神奈川県からいらっしゃいました。
 短い時間でしたが大変熱心に耳を傾けて下さり心よりお礼申し上げます。

 さて次回は3月21日に開催いたします。
 当工房研磨勉強会では研磨を通して日本刀を一緒に学びたい方を随時募集しております。
 ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 
 
posted by togishi1 at 20:15| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月09日

高い!

 連日、テレビでは新型コロナウィルス肺炎のことでもちきりですね。
 そして日ごとに感染者が増えています。
 それに伴って本当にマスクが店頭から消えました。
 Amazonで買うことが出来ましたが通常の3倍の価格・・・、本当に高いです!。
 それがこのマスクです。👇

 mask.jpg
 
 テレビで報道されていることがテレビの中だけの話ではなく実際に身近な問題であることを思い知らされますね。
 さて話は変わりここ数日は新規の研磨の御依頼が集中しております。
 登録審査日の関係なのでしょうか?不思議と集中するときは集中しますね。
 しかし全くお問い合わせのメールも来ない時もたまにありますからお仕事を頂けるのは本当に感謝です!。
 届いたこのマスクで完全防備、健康に留意して御依頼いただいた研磨の仕事を確実にこなさねば!。
 
 それにしてもテレビで専門家の先生が言うにはまだまだ序章に過ぎず、本格的なピークは4月から5月頃なんだとか・・・、皆様も充分お気をつけてくださいませ。
posted by togishi1 at 20:02| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月22日

力がある砥石

 2020年になってから最初の大仕事となった滋賀県のお客様からご依頼いただいた御刀も本日下地研磨の大詰め、内曇砥まで来ました!。
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 ご覧のように平地いっぱいに鎬地まで達するほどに広がる飛び焼きがあります。(内曇刃砥まで終えた状態)
 焼き自体は決して硬くはなくむしろ軟らかく粘りのある刃味で実際に非常に鋭い刃となりました。
 ただこれだけ焼きの面積がありますとさすがに砥石の効きは遅いので当工房所有の中でもトップクラスに位置する”力がある”内曇刃砥の出番となりました。
 hato1.jpg
 ”力がある”とは”研磨力”のことですが今回使ったこの3丁は特に抜群の研磨力がある刃砥であります。
 どの御刀を研いでもサクサクとした好感触、しかしながら巣板砥のような荒さはなく羽二重のようなきめの細かい砥目になりますので今回のような皆焼には最適と言えるでしょう。
 普通の研磨力程度の砥石ですと無理に効かせようとするあまり地金にヒキツレを起こさせて裂けてしまったり刃の谷や飛び焼きと飛び焼きの間の地部を凹ませてしまったりしますが研磨力のある刃砥なら見る見る間に滑らかでしっとりした潤いも出てまいります。
 今回の皆焼のような御刀にも柔軟に対応するために、そして大切なお客様の為に今ある”力がある砥石”は大切に、そして今年も良い砥石を求めていかねばと今日の作業をしながら感じました。
posted by togishi1 at 17:50| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月18日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。

 一番乗りはWさん、会場の掃除なども手伝ってくれました。
 今現在、刃取り作業を進めていますがなかなか思うように刃を拾えないとの事でしたが本日の作業で少し感触をつかみ光が見えてきたとの事、その調子でじっくり取り組んで欲しいですね。

 石川県から5時間かけてご参加のYさん、前回同様内曇砥による研磨を練習中です。
 引き方がまだ不完全な点もあってヒケが入ってしまったり、地砥での研ぎムラがモヤモヤと出てしまったりと課題はありますが非常に熱心に取り組んでいる姿勢に参加者一同感心していました。
 きっとそう遠くない将来、まずは一振り研ぎ上げることが出来ると思いますので頑張って欲しいです。

 Fさんは引き続き備水砥による研磨です。
 平肉に関してはかなり整ってきましたが鎬地を真っ平らに研ぐにはもう少し研究の余地がありそうです。
 砥石の面直しの方法も含めて実際に私の研ぎ方をご覧いただきました。
 
 SSさんは本日は聴講のみでしたが他の参加者との意見交換も熱心で、ご質問などもいただきました。
 次回も是非ご参加いただければと思います。
 
 現在、当工房のすぐ近所に野鍛冶の仕事場を準備中なのはSさんで、今日もそのご報告で飛び入り参加してくださいました。
 研修医としての顔を持つSさんは野鍛冶になる夢の実現に向けて着々と歩み始めているようで嬉しい限りですね。

 今回のテーマはヒケと備水砥ですからそれぞれYさん、Fさんのところでもお話ししましたがヒケについては地艶、刃艶での原因と対策法も意見交換ができました。
 備水砥に関しては整形という事も含めてその根本にある鑑識についてお話しさせていただきました。
 その他としては点錆の除去法にも触れて大変内容の濃い勉強会となりました。

 次回は2月15日(土)に開催いたします。
 当工房勉強会では随時一緒に学べる参加者を募集しております。
 日本刀の鑑定と研磨ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

 
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2019年12月31日

2019年を振り返り・・・

 早いもので2019年も大晦日になりました。
 当工房での研磨作業は昨日で仕事納めとさせていただき、本日は1年間お世話になった研ぎ船や桶、踏まえ木、砥台などを洗ったりと、掃除や整理をしました。nenmatsu2019.jpg
 それにしても今年は自分なりに大変な一年でした。
 なんと言っても母が亡くなったことが大きかったです。
 5月の連休中に緊急入院してその後緩和ケア病棟に転院・・・、日ごとに衰弱していく姿を目の当たりにしながらもとにかく看病で無我夢中でしたから悲しみを感じることなく慌ただしく49日の法要まで駆け抜けたという感じですね。
 仕事面では例年通り全国のお客様からご依頼いただき、またご依頼件数も年々増えておりますので順調そのものでした。
 ただ、お客様の中で4月には、研ぎ上がってからお金がなかったのか逆切れしてきた人、11月にはお金がないから支払いを1か月待って欲しいという人(結局自己破産債務者でした)がいたりもして、いろいろな意味で勉強させていただきました。
 お客様と言えば丁度母が亡くなった時に着手していた御刀のお客様ですがご霊前にと、お花を送ってくださいました。本当に今でも感謝しています。
 11月からは勉強会も再開できましたし新しい仲間も迎える事ができました。
 総じて例年以上にアップダウンの激しい一年でした。
 さて、ある占いによると私の場合、今年までは大殺界でしたが来年からは運気も上がっていくとの事、あまり占いは信じないほうですが良い占いなら信じますかね。
 皆様にとりましても2020年が良い年となりますように・・・。
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2019年12月25日

メリークリスマス

 2019年,もう年末になってまいりまして今日はクリスマスですね。
 我が家は臨済宗でバリバリの仏教ですが毎年クリスマスは気になりますしブログに書いています。
 写真も掲載したいのですが年々ネタもなくなり、何とか思いついたクリスマスっぽいのがこの手帳です。techou.jpg
 来年使う予定の手帳です。
 個人的に西洋の宗教画が好きで時々美術館などにも見に行きますがその一環として丁度お気に入りの絵画の手帳があったので来年に供えて購入したものです。
 クリスマスはイエスキリストがの生誕をお祝いするものですから雰囲気だけは出るでしょうか・・・。
 毎年の事ながらクリスマスツリーはもちろん、クリスマスケーキもない我が家のクリスマスですが、先日Yさんに修理していただいて抜群に音色が復活したオルガンで”きよしこの夜”他讃美歌数曲を弾いてみました。
sanbika.jpg
 よし、これで今年のクリスマスも終了!。
 残り少なくなった2019年、ラストスパートで頑張りたいと思います。
posted by togishi1 at 18:04| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月21日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会の日でした。
 再開して二回目となる本日の勉強会、参加者以下の通りです。

 まずいつものように一番乗りで会場の掃除と準備を手伝ってくれたのはWさん。
 つい先日も習いに来ましたが現在刃取りの練習中・・・。
 なかなか思うように刃取りのライン取りが定まらずまた刃艶を効かせられずご苦労されておりました。
 刃艶を押さえる親指の立て方や動かす方向に難ありですのでこれらの修正をお勧めした上で現代最新の刃取り技法についてもお試しいただきました。ご本人もこの方法ならコツさえ掴めばやりやすいかもと、好感触の様子でした。

 前回が初参加のYさん、その後もご自宅で研ぎ船をはじめとして研磨環境の整備を進められると同時に内曇砥の引き方を猛練習されたとの事。
 細かい研ぎムラはありますが砥石と刀身の相性の問題もありますので今後は選択できる砥石の充実がまずは第一の課題かもしれません。
 引き続き頑張って欲しいですね!。

 KTさんは前回同様に地艶から拭いにかけた状態でご持参されました。
 肌の出具合にムラがあったり肌が裂けてしまったりもあるのでご本人も悩まれておりましたがこればかりは地艶までの解釈の違いも研師それぞれというお話もさせていただき、現状の対処法のいくつかをご紹介させていただきました。
 KTさんは砥石自体は非常に良いものを所有されておりますのでいろいろ試されることも可能です。さらに御研究を進めていかれたらと願っています。

 Fさんは2週間前に一度ご持参されて本日さらに研ぎ進めてまいりました。
 まだかなり地肉が落ちてしまい、逆に刃肉が付き過ぎてしまっており刃先の蹴りも見られましたので部分部分でご説明させていただきました
 また砥石目が表す現状の肉置きについてもご説明させていただきました。 
 一見研ぎやすいと考えがちな脇差でも細かい部分で言えば肉置きなども相当時間もかけて取り組まなければならないケースも多々あります。
 Fさんの脇差もまた然りですからじっくり研究されながら研いでいかれたらと思います。

 約1年半ぶりにご参加いただいたのはSSさん。
 本日はご購入されたという内曇砥や刃艶などをご持参されてそれの可否と今後の御使用法などのご質問をいただきました。
 SSさんは腰痛の手術もされて今は完全回復との事、再開した当勉強会と一緒に今後も研究を進めて行ければと願っております。

 本日が初参加のAさん、本日は刃艶を施した状態の鵜の首造りの脇差、そしてナカゴの赤錆落としの資料品としての短刀をご持参くださいました。
 まず刃艶を施した脇差ですが砥石の効きがまだ不十分の個所に艶ヒケが出てしまっていることをお伝えしご本人もご確認されました。
 今回の脇差の場合は古研ぎを研ぎ戻す目的での刃艶ですので一見滑らかに見えても芯から効いてこないことも考えられます。また鎬の際など効きにくい個所が特にヒケが付きやすいこともお伝えしご確認いただきました。
 ナカゴの赤錆落としに関してはその技法と道具についてご説明させていただき実践でやっていただきました。
 どの程度まで行えばよいかの見極めが難しいところではありますが考えられる目安などもお伝えし参加者一同で意見交換もさせていただきました。
 
 その他の項目といたしましては今回テーマで掲げました”内曇砥”についての総括、そして同じく今回テーマの”曲がり直し”についてその道具(修正器)についてご説明させていただきました。

 年明けの1月は18日に勉強会を開催いたします。
 新規メンバーも随時募集しておりますので共に学びたい方はもちろん、ご興味を抱かれた方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ!。


 

 

 
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2019年12月03日

今日は張艶で・・・

 師走に入り益々冷え込みが厳しくなってまいりました。
 夏場だったらちょっと早起きしたついでに工場に入って一仕事と言うのもありなんですがそうもいきませんね。
 先月末から着手している御刀、今日から仕上げ研磨に着手です。
 hari.jpg
 写真は地艶の工程です。
 今回は張り地艶で行いました。(真ん中の茶色いのが張り地艶です)
 今回の御刀のように肌が非常に詰んで無地風、非常に硬い鉄質の場合、これまでの経験から張り艶のほうが纏まりも良くスムーズにいくことが多いので今回もそうしました。
 ”張り地艶”と言うのは刃艶と同じように吉野紙を漆で裏打ちしたもので、刀身の肉置きに順応するように格子状の切れ目を入れて用います。
 どうして今回のような御刀だと張り地艶のほうがスムーズにいくのか・・・?、吉野紙と漆で固めてある分、刀身への圧力が増すのだろうか?それとも他の要因で研磨力が増すのだろうか?・・・。言葉ではうまく説明できない何か作用がありますね・・・。
 同じ鳴滝木っ端から作った地艶でも砕き艶と張り艶だと全く別の石のように感じるのも不思議です。
 という事で今回も時間はかかりましたが地艶もほぼ完了しました。
 今週中の研ぎ上がりを目指したいと思います。
posted by togishi1 at 21:57| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月26日

今日は寒くなりました!

 今日は一気に冷え込み日中でも気温10℃くらいまででした。
 もう11月も後半ですからそういう時期なんですね・・・。
 ついこないだまでクーラーをつけていたのに、ここ数日は朝一で工場のストーブに点火するのが日課になりました。
 
 katai.jpg
 さて昨日から着手しているこの御刀、時代は若いので非常に健全ですが、その健全さ故にとにかく硬いです。
 これまで研磨してきた御刀の中で、硬さで言えば5本の指に入るのではと思います。
 写真は備水砥で錆取りと整形を行ってから均し研ぎ(縄目研ぎ)を完了した状態。
 薄錆の除去と切先周りの整形を主に、全体を研いだのですが、朝は上記のようにストーブを点けて凍える手で着手でしたが通常よりも集中して作業を行ったこともありお昼頃には汗だくになって一回着替えてから再着手・・・。それくらい硬いです。
 もし夏場だったらかなり厳しい作業ですが、今日くらい冷え込む日には硬い御刀の下地研磨は体も温まり丁度良いかも・・・(笑)。
 さて二日間で錆切りと整形がなんとか完了しましたので明日から改正砥、硬い地金ですから砥目除去も覚悟を決めてまた寒い中でも心地よい汗をかければと思います。
 
 
posted by togishi1 at 20:28| Comment(0) | 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

勉強会再始動!

 今日は約一年振りとなる当工房主催の”日本刀と研磨の勉強会”でした。
 再開初日という事でこれまでのメンバー、そして初参加となる方などもご参加頂き大変盛況な勉強会となりました。

 常連メンバーから、まずはWさん。
 現在は平造り短刀で刃取り作業を猛特訓中!。
 1昨年、彼女が研磨コンクールで入選した作品は差し込み研ぎと言う仕上げで出品したものでしたが次回は化粧研ぎで刃取り仕上げをしたものでコンクール出品を目指しています。
 なかなか思うように刃取りが出来ず悩ましいとは彼女の弁・・・、刃艶の選択と厚さ、砥汁の使用などアドバイスさせていただきました。

 Tさんはコンクール出品刀と内曇砥までかけた御刀をご持参され拝見させていただきました。
 Wさん同様に刃取りで研究の余地ありですのでWさん同様の事項をお伝えしました。率直な感想として、バッチリ刃取りし過ぎて”奴の額”になっているので暈しをマスターすれば飛躍的に良くなる気がしました。
 それと細かいヒケに関しては内曇砥の効かせ具合に課題が残りますので研究を進めていただければと思います。
 
 鞘師のIさんはお昼からの急用が入ってしまった中にも拘らずご参加くださいました。
 ご所有されている御刀を二振りをご持参され私たちに見せてくださいました。
 一振りは大志津極めの御刀で互目丁子の刃中には金筋、砂流しなどの美しい働きがあるまさに名刀、そしてもう一振りは鎌倉初期と思われる古雅な御刀で小切先、磨り上げてなお腰反りで美しい曲線美の姿はこれまた名刀で来月の審査に出されるとの事、楽しみでなりませんね!。きっと良い結果になるでしょう。

 今回飛び入り参加となったのはSさんです。今年から研修医として市内の病院に勤務するお医者様です。
 当工房勉強会に参加したころはまだ医学部の学生でしたが同時に当工房の近所の打刃物鍛冶の小黒金物店で鍛冶修行もされてそちらもすでにプロとしてもやっていける腕前です。是非今後も勉強会にご参加いただきたいと願っております。

 KTさんも久々にご参加となりました。
 本日は内曇刃砥までかけた脇差をご持参されました。
 実はこのKTさんの刃砥は抜群だと以前から思っております。
 非常に効きの良い砥石で軟らかい刃砥ながら肌も十分に出ております。さらに効かせることを意識されれば仕上げ研磨において刃艶や地艶の許容範囲も広がっていくのではないかと思われます。

 Fさんは定期の勉強会は本日が初参加となります。
 しかしながら定期勉強会休止した直後に勉強会ご参加をご希望されておりましたことから、これまで何回も個別勉強会ということでお越しいただきました。
 現在は下地研磨である備水砥工程を練習中です。特に切先周りの研磨で行き詰ってしまっていたご様子でしたが確かに本日拝見したところかなりご苦労されたのが砥目からも見て取れました。
 砥汁の出具合とそれを基準とした研磨法、手の角度や位置など基本となる事項をお伝えしましたところみるみるうちに理想的な形に整っていきました。Fさん、かなり才能ありで期待できますよ!。どうぞ自己流に走らず正道を追及されて美しい日本刀の研磨をこれからも一緒に極めて行きたいと思いました。

 Yさんは北陸は石川県からご参加くださいました。
 日本刀が好きで数振りご所有との事、ご自身の手で愛刀を綺麗に仕上げたいとの思いから当工房の勉強会への参加をご希望されました。
 予め必要な砥石や道具などをお伝えしたうえでご準備いただき、本日お越しいただきました。
 研磨は全く初心者とのことですからまずは構えからお伝えしましたがご本人の熱意は相当なものですのできっと上達も早いと思います。
 これからも引き続きご参加されて一緒に研磨を通して日本刀を学べたらと願っております。

 ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
 来月以降も開催していきますので引き続きよろしくお願い申し上げます。

 また今後も一緒に学べる刀友、勉強会新規メンバーは随時募集しております。
 お気軽にお問い合わせください!。

 日本刀研磨工房
 togishi@s6.dion.ne.jp


 
 
posted by togishi1 at 17:55| 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月16日

秋の深まりと地艶

 台風19号、本当に甚大な被害が出てしまい、胸が痛みます。
 被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 その台風が関東を過ぎた翌日、10月13日に無事に母の49日法要を執り行うことが出来ました。
 これで一段落ではありますが、自宅の祭壇が片付けられて母がいなくなった寂しさを実感させられますね・・・。
 さて、今朝は今シーズン一番の冷え込みを更新とのこと、さすがに秋の深まりを感じます。

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 当工房も今朝方はちょっと寒さを感じましたが通常通り研磨作業を行っており本日は仕上げ作業に着手です。
 画像は地艶作業(下地艶)の途中でパチリ!。
 これは比較的軟らかめの地艶ですので下地艶として用いましたが御刀の地金とマッチしたのか思いがけず、これで十分なほどに地刃の働きが鮮明に出てきてくれました!。(もちろんこの後、上地艶も行いました)
 地艶というのは本当微妙ですし、場合によっては本当に思うようにならず苦しい作業となることもありますが仕上げ研磨の中では一番遣り甲斐を感じる工程だと思います。そして地金に関してはこの地艶の段階が最も美しいと私は思っております。
 秋の深まりと一緒に地艶の研究も更に深めようか・・・、ちょっと真剣に考えています。
 よし、明日は時間を見つけてまた中山のコッパを割りますかね。


 
posted by togishi1 at 19:35| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月03日

瞬く間の一か月、そして健介鉋

 母が亡くなったのが9月3日ですので、ちょうど一か月経ちました。
 今日は初の月命日ということで親しくしていた親戚の方が来てお花やお供え物を祭壇に手向けてくださいました。
 それにしても瞬く間の一か月でした。
 葬儀が終わってからは研磨の仕事の合間を見ては市役所、銀行、年金事務所、法務局など諸々の手続きで何回も足を運びました。
 また49日法要の準備や打ち合わせで葬儀社とお寺にも・・・
 何とか一つ一つこなしてお役所回りは終了しました。
 それにしてもホント、聞いてはいましたが悲しんでいる暇もなくやることが多かったこの一か月でした。
 あとは今月13日の49日法要が無事に執り行われればひと段落となります。
 
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 さてさて話は変わりますが、頑張った自分へのご褒美というわけではないですが最近買った”健介”小鉋54mmです。
 当工房ではご存じのように研磨と同時に白鞘製作も行っておりますので鉋はいつも使っております。
 去年あたりにたまたま36mmの健介小鉋を買って使ってみたところ抜群の切れ味でしたので今年に入ってからも42mmも買いました。
 やはり桁違いの切れ味でとうとう今回の54mmも最近購入し、昨日の白鞘製作で初導入しました。
 思った通りの使いやすさ、異次元の切れ味でした!。
 この健介という銘の鉋は釜地の地金にスウェーデン鋼、そして焼き入れは炭焼き入れとの事ですが私自身本当に経験したことのない切れ味で本当に驚きました。
 そして作業時間も大幅に短縮となりました。
 確かに価格的にも高いですがこの切れ味なら納得です。
 手持ちの鉋、全部健介鉋に入れ替えたくなりましたが、まず次の目標は小鉋ではなく鞘の合わせ面用に健介寸八鉋にしようかと思っています。
 ”道具道楽”という言葉がありますがこういう経験から始まるのでしょうか・・・。
 
 
 
posted by togishi1 at 21:08| Comment(0) | 道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする