2017年06月28日

研修会の通知

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 今年の研磨技術等研修会の正式な参加受諾通知が届きました。
 当工房ではコンクール出品と合わせて年間の重要な行事となっております。
 今年も例年通り前半は研磨の部、後半は白銀の部に参加いたします。 
 この日刀保の研修会ですが私個人的には平成16年に研磨の部、17年に鞘の部をそれぞれ特別研修生を修了して修了証書もいただきましたが、やはりまだまだ勉強の必要性を痛感し、研修終了後も毎年聴講生として参加させていただいております。
 とにかく東京という中央での公式の研修会ですから講師の先生も無鑑査の先生ですし、何しろ講習会ではなく”研修会”と言う名称通りプロが技術を研修する場ですからレベルも高く私自身も毎年新たな発見と言いますか学ばせていただいて目から鱗の落ちる思いがいたします。
 ”死ぬまで修行”とか”一生が勉強”とよく聞く言葉ではありますが私は日本刀の研磨についても本当にそう思います。
 研修会までもう一か月を切りましたが今年も多くを学びたいと思いますし学べることに期待して今からワクワクしながらこの通知書をじっくり読み返したりしました。
 尊敬する講師の先生方、親しくさせていただいている先輩職人の皆様との再会も非常に楽しみです。
 研修会に御参加予定の皆様方、そして関係者の方々、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
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2017年06月17日

本日の勉強会

 本日は月例の勉強会でした。
 参加者はWさん、Iさん、そして久々の参加となるSさんとIMさんでした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 Wさんは本日の勉強会テーマである棟の研磨にチャレンジしました。
 今までも小刀や短刀の研磨はしてきましたが本格的な脇差の、そして棟の研磨というと初めてでもありやや戸惑っていましたが持ち前のチャレンジ精神で臨んでいらっしゃいました。
 棟は狭い面積ですし角度もありますから正確に当てていくというのは慣れないとかなり難しいのは確かです。
 棟の高さなども鑑定の要素にもなりますからとにかく練習して正確に研げるように頑張って欲しいですね。
 Iさんは製作された脇差用の白鞘2本と前回錆身でお持ちいただいた研磨用の脇差をご持参されました。
 白鞘に関しては専用の道具をお持ちでないことと鞘に関する基礎的な理解が少ない中、頑張って作ってきましたが後述する鞘師のIMさんからのアドバイスなども受けて熱心に学ばれておりました。
 研磨練習用の脇差は今回は荒錆を大村砥で落として刃紋が見える状態にまでしてご持参されました。
 とりあえずはしっかり刃紋があったので一安心、これから刃毀れも除去しながら完全に錆も落として整形に入る予定です。研磨も白鞘作りもまずは十分な知識と道具の準備が必要ですのでじっくりと取り組まれることをお勧めしました。
 久々の御参加はSさんです。
 現在も医大生として勉学の傍ら野鍛冶修行と多忙の中、本日はご参加くださいました。
 Sさんがお話くださる鍛冶修行での様々なお話は本当に興味深く、分野を超えても職人として改めて気付かされることや学ばせていただくことがあります。医師免許の国家試験に向けての学業もラストスパートだそうですがそちらも是非頑張っていただき、また息抜きついでに勉強会にもご参加いただければと思います。
 IMさんは元々は警察官でその当時からのお付き合いですからかれこれ15年くらいになるでしょうか。
 以前も数回、勉強会にもご参加くださったことがあります。
 現在は鞘師としてご活躍中でコンクールなどにも出品されています。
 本日は製作された白鞘完成品と掻き入れの参考品として貼り合わせ前の白鞘などを数点ご持参下さいました。
 上記Iさんへのアドバイスもして頂き、また私自身も研磨と同時に白鞘も製作することから学ばせていただきました。今後もご都合の許す限り、また勉強会にご参加いただけるようお願いもさせていただきました。

 本日はメンバーも内容も通常とは趣を変えて新鮮な感じの勉強会でした。
 次回は本日ご都合でご参加できなかった常連メンバーさんも加えてまた有意義で楽しい刀剣談義に花を咲かせたいと思います。
posted by togishi1 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

砥石の買い出しと寺社巡り

 今年も毎年恒例となりました内曇砥の買い出しに行ってまいりました。
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 京都は嵯峨樒原にある石原砥石工業さんです。
 この門構えをくぐるとこれまた大きく立派な歴史を感じさせるお屋敷があり、その奥に内曇砥の工場と事務所があります。
 さて今回は買う砥石は刃砥に限定にして価格はともかく、予め決めておきました砥質の条件に適合するものだけを求める事にしておりました。
 そして買ってきたのが下の写真の砥石です。
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 内曇砥は研師が蒲鉾型に丸めることから表面はノミでハツったままの状態で売られています。
 ですので見ただけではわかりませんが、水を付けさせてもらって筋の有無や色合い、硬さなどを確認して条件に合いそうな砥石を選びました。
 もっとも、最終的には実際に購入して自分なりの砥面に整えた上で使用してみないとわからない点もありますから、それが天然砥石の難しいところですね。
 また私の場合は刃砥は刃砥でも通常の刃砥よりも硬めの砥質が好みですがなかなか巡り合えないものです。
 今回の砥石、撮影前にもう一度水洗いもしながら細かい点も確認しましたが見た目的には合格なんですがね…。今から楽しみではあります。

 さて例年ですと宿泊地である奈良に直行が多いのですが最近、夫婦で寺社を参拝して御朱印をいただくことに凝っておりまして久々に金閣寺と銀閣寺に参拝してから奈良に移動しました。
 奈良のホテルにチェックインしてすぐにこれまた東大寺に行き大仏様に一年ぶりに参拝し御朱印をいただきました。
 翌日はチェックアウト前に春日大社、チェックアウト後は今年は唐招提寺に行きました。
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 この写真は唐招提寺の境内です。
 唐招提寺は何度も来日に失敗し、失明しながらも苦難の末にやっと日本に来て仏教の普及に努めた唐の帰化僧、鑑真和上のお寺で結構有名ですが観光客でゴミゴミもしていないのでゆったりと参拝できて本当に良かったです!。
 毎年ながら1泊2日の内曇砥買い出し旅行ですが砥石を買う以外にも寺社巡りが結構楽しみになっています。清水寺、平安神宮は以前一度行きましたがまた行ってみたいですし、まだ行ったことがない有名なお寺や神社がまだまだあります。あっ、日本刀の大和伝にゆかりの当麻寺にも是非行ってみたいですね。
posted by togishi1 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

お電話でのお問い合わせの件で・・・

 今年も早いものでもう6月に突入しましたね。
 当工房ではパソコンを立ち上げての事務は午前8時から住居のほうで行っておりますが研磨作業は早朝4時半から行っております。
 病院勤務の妻(看護師)との時間のやりくりからして、この4時半に工場入りしての研磨は結構リズムが合っている気がします。
 さて、今日はここのところ増えておりますお電話でのお問い合わせに関してお願いがてら書かせていただくことにしました。
 ホームページのほうにも書かせていただきましたが当工房では基本的に通常のお問い合わせはメールもしくはお問い合わせフォームからお願いしております。
 これには理由がありまして、まずは仕上げ研磨の微妙な工程では電話機を持つ時間さえない工程があります(これは研師の方なら御理解いただけると思います)。また当工房では白鞘製作も行っておりますので素早くこなさなければならないソクイ(ご飯粒を練って作る糊)による接着もあり、ハバキ製作では完全に両手がふさがるロウ付け作業もあります。
 このような作業中には作業最優先ですのでまず電話には出られません。
 次に当工房では御客様の大切な御刀を決して安いとは言えない研磨諸工作料金で承ることから安易な口約束による誤解やトラブルは絶対にあってはならない事をモットーとしておりますので当工房、御客様双方にしっかり記録として残る電子メール文書による連絡を重視しております。
 電子メール文書は法的にも有効な証拠にもなりますので万が一の場合にも最初に取り交わした料金や契約事項に関しても確認できます。
 以上のことから今後はお電話によるお問い合わせはご遠慮いただき、真剣に研磨をご検討の御客様におかれましてはメールもしくはお問い合わせフォームからお願いいたします。
 通常は当日中に御返信しておりますので今のところメールもしくはお問い合わせフォームからお問い合わせくださった真面目な御客様に関しては100%御成約いただけております。

 話は逸れますがつい先日、工房の電話が鳴り出ますと、
「日本刀の研磨を頼みたいんだけどサ、長距離電話しているからコールバックしてくんない?電話番号は090・・・」
 そこまで言ったところでこちらが
「すいません、匿名でのお電話によるお問い合わせは受けられませんし、コールバックもしません」
て申し上げたら、
「偉そうに言うな!バカ!」
 と電話が切れました。
 こういう非常識な事がありますので電話番号の公開もちょっと考えてしまったのですが、法律的(特定商取引)にはやはり公開しなければなりませんし、もう少し様子を見てから判断させていただく予定です。
 なお、研磨御依頼いただいた御客様には緊急連絡用として私の携帯電話番号をお知らせしておりますので必要に応じてお電話いただいて構いません。上記のように手が放せなくて出られない場合はすぐにかけ直します(まさにコールバック…笑)。

 今現在、お預かりしている御刀の御客様は皆様真面目な方で当工房とも良いお付き合いをさせていただけておりここに改めて感謝申し上げます。
 今後も当工房の趣旨を御理解いただける御客様からのたくさんのご依頼を心からお願いする次第です。

 
 
posted by togishi1 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする