2017年07月21日

お電話でのお問い合わせの件

 当工房ホームページでも書かせていただいておりますが、当工房への研磨御依頼に関するお問い合わせは必ずメールもしくはお問い合わせフォームからお願いしております。 
 また現在非常にたくさんのご依頼を頂き、金庫に入り切らないほどにお預かりもしておりますが、これらは全て当工房の趣旨をご理解ご承諾下さってメールもしくはお問い合わせフォームからお申込みくださった真面目な御客様の大切な御刀です。
 実は本日も電話で問い合わせの電話が一件ありました。
 どうやら当工房のホームページを見ながら電話しているようでした。 
 名前も名乗らない電話の主の問い合わせ内容としては現代刀の短刀の刃が錆びたから自分で砥石を当てたら酷くなったので直して欲しいとの事・・・。
 昨日のブログでも書きましたが本日は後半の研修会用のハバキの土台製作で、電話が来たのが思い切りタイミング悪くロウ付けの真っ最中でした。
 ロウ付けの時はハバキ本体を”カラゲ線”で縛り、左手のヤットコでカラゲ線、右手はロウ付け部の区金が硼砂で浮いてこないように合金の耐熱棒でしっかり押さえているのでまさに両手が塞がっている状態でした。
 今日は本当にイライラしてしまいました。
 多分電話をかけてきたその人もこちらの感じの悪い態度で気付いたのではと思います。
 でも良く考えれば自分の研修用のハバキで良かった。お客様から御依頼のハバキでしたらまさにロウ付けは一発勝負ですから…。
 今日の人は上記のように当工房ホームページを見ながら電話をかけてきました。ですからメールやお問い合わせフォームからお問い合わせしようと思えば出来たはずでしょう。
 結局それが面倒で電話をかけてこられたのだと思うのですが本当に日中は研磨諸工作作業で殆ど電話に出られませんし上記のように僅かな時間でも両手が塞がっている時も度々あります。 
 よく研師は日本刀のお医者さんに喩えられたりもしますがオペ室に入った外科医がオペ中に電話に出られないのと同じで私も作業中は殆ど電話に出ることは出来ません。
 ですから本当に、お問い合わせの際は電話ではなくメールやお問い合わせフォームからお願いさせていただく次第です。
 なお、通常通りメールやお問い合わせフォームからご依頼いただき、正式に研磨御契約いただけた御客様には緊急連絡用に私の携帯電話番号をお知らせしており、上記のように出られない場合は手が空き次第出来るだけ早くコールバックさせていただきますのでよろしくお願い申し上げます。
 
 長くなりましたが私は子供の頃から今は亡き父親から電話の出方一つでも厳しく言われ、恥ずかしさから電話口でモジモジして名前も名乗らないでいればすぐにゲンコツが飛んできました。
 ですから個人的に電話のマナーにもこだわりを持っています。
 それは即ち、真っ先に自分が何処の誰であるかを名乗ること、こちらから電話した場合、相手に今電話しても大丈夫であったかのご都合の確認をすること・・等々、これらは言われるまでもなく最低限のマナーです。
 今日の人もそうでしたが殆どのお電話でのお問い合わせの人はこちらがお名前を聞くまで名乗りません。
 名前もわからないで高額な取引となる日本刀の研磨諸工作のお話をするのはあり得ないことです。
 
 当工房では今後もたくさんの御客様との御縁を大切にしていきたいと考えておりますので当工房へのお問い合わせはお電話はご遠慮いただき、ホームページにも記してありますように必ずメールもしくはお問い合わせフォームからお願い申し上げます。
 
posted by togishi1 at 19:50| Comment(1) | TrackBack(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月20日

研修会の準備など・・・

 連日の猛暑ですが今月は24日からの29日までの研磨研修会があるので通常よりも一日の作業時間を増やして頑張ってきました。昨日、研ぎ上がった御刀がこの写真の御刀で、本日お客様の元にも無事にお届けできて大変ご満足もいただけました。
shiagari1.JPG
 日本刀研磨工房のfacebookページにもアップしましたので詳しくはそちらをご覧いただくとして、今日からは研修の準備です。
 私の場合はお客様の大切な御刀は極力持ち出したくないので研修には毎年自分の所有刀を持っていきます。
 今年は仕上げ研ぎがテーマの年ですので内曇砥まで引いた状態で持っていきます。
 一昨年と同じ脇差ですが内曇刃砥に戻してから地砥を引き終えました。
 ちょっとテストで先日京都で購入した内曇刃砥も面付けをしたので試してみました。
 4本試しましたが基本的に砥質的には全て合格、ただ筋などでちょっと避けて使わなければならないなど使いやすさに差が出ましたが1本は大当たりでした。やはり蓮華系の内曇が私的には相性が良いようです。
 さて明日は研修後半のハバキの部に持っていくハバキの土台作りをやります。
 ちなみに当工房仕事再開は7月31日からです。

 
posted by togishi1 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

今日の勉強会

 今日は月例の研磨勉強会でした。
 一番乗りはいつも通りWさんでした。そしていつも通り会場となる工房内の掃除や準備を手伝ってくださいました。Wさんはここ最近は棟の研磨に悪戦苦闘中・・・、なかなか角度が定まらず棟の面を砥石で捉えて安定させる要領がまだ掴めていないようでした。棟は狭い面積の中で角度を保って砥がないと庵面に当てるどころかすぐ棟角を蹴ってしまいがちですから技術的には非常に難しいと思います。
 でもめげずに必死に覚えようとする姿勢は素晴らしいと感じました。
 Tさんはいつもの現代刀をご持参されました。前回、仕上げまで行ってきましたが刃が付いていない個所が数か所あったためにそれを修正する多目的で一度備水砥に戻してから改正名倉砥までかけてきました。
 日本刀と言うのは神がかった逸話が語られるほど斬れ味が重要な要素であることは論を俟たない事実です。
 つまり切れるからこそ日本刀であり切れない状態に刃が引かれていては日本刀の価値も半減してしまいますのでまずその辺からお話をさせていただき、刃を立てる(付ける)為の研ぎ方をご説明しながら刃が付いた状態とはどう言う状態かを実践を含めてお話しさせていただきました。
 Mさんは前回はやはり体調が思わしくなかったことから急遽ご欠席となりましたが本日はお元気ご参加くださり、お顔の色も良く参加者一同、ホッと一安心でした。
 本日は上手く研げたらコンクールにも出してみたいという皆焼の短刀をご持参されました。
 以前にも拝見させていただいた御品ですが大変出来の良い短刀ですので研ぎ上げればかなり期待できる作品だと思いました。どうぞ御身体にはご留意されてご無理にない範囲で頑張って欲しいですね。
 前回もご参加くださった鞘師のIMさんが今日もお越しくださいました。
 今日はご自身が普段使われている鞘ノミと横掻きの小刀をご持参されそれぞれの道具についてご説明くださいました。さすがに専門の鞘師さんだけあって手入れの良く行き届いた道具類は素晴らしく、特に鞘ノミの反り具合へのこだわりをかなり詳しくお話しくださいました。 
 私自身も研磨の際に同時に白鞘は製作いたしますから非常に勉強になりましたし、心から感謝いたします。
 
 本日はご参加できなかったメンバーの方々からもいろいろな形でご連絡を頂いたりもしました。
 仲間から気にかけて頂けることは本当に嬉しいしありがたいですね! 
 日本刀研磨工房の勉強会ではいつも素晴らしい仲間になってくれるメンバーを募集しております!
 日本刀の鑑定や日本刀の職人仕事などにご興味のある方は体験参加という形からご参加もいただけますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。次回は8月12日(土)開催です!
posted by togishi1 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

ふれあい里親の申し込みとN君のこと

 7月に入り連日猛暑でさすがに当工房でもエアコンを毎日つけての研磨作業です💦。
 私自身はさほど汗かきではないほうですがそれでも研磨しながら額に汗ばんで、大切なお客様の御刀にだけは汗が付着しないように細心の注意を払って作業にあたっています。これは私なりのちょっとしたプロとしての自負心と言いますかこだわりでもあります。
 さて、今回も里親登録をしていることから”ふれあい里親”の封書が児童相談所から来て早速申し込みました。
fureai29.JPG
 ここのところ”該当児童なし”ということで申し込んでも施設のお子さんがお泊りに来ることがなく、ちょっと寂しいというのも本音ですが今回はどうでしょうか・・・。
 我が家にお泊りに来られるお子さんが居れば、もちろん喜んでお引き受けしたいと考えております。
 さてふれあい里親と言うとすぐ思いつくのは以前にも何回かこのブログにも書きましたN君です。
 里親登録をして最初にお泊りに来たのが当時5年生だったN君、その後も何回もふれあい里親ではお泊りに来ておりまして知的障害者の生活支援寮に入っている時も月一ペースで遊びに来ておりました。
 しかし約1年半ほど前に最後に電話がきてから音信不通となってしまい、彼の携帯電話は「現在使われておりません」のアナウンスが流れるようになってしまいました。
 もう21歳にもなるし、元気で日雇い労働でもしているのならそれで良いかなと思っておりましたがやはり気になって、何か彼の情報が入っているか元々居た生活支援寮の担当だった先生に電話したところ大変残念な事実を知りました。
 N君は知的障害と同時にADHDという障害も持っているのですがそのADHDの症状が酷くなり定職を持つどころか入院しているとの事でした。個人情報も関わってくるので生活支援寮側もどの病院に入院しているとかも知ることは出来ないとのこと。また「今はもう柿沼さんと会えるような状態ではないし会わないほうが良いと思います」とまで言われてしまいました。それほどADHDの症状が酷くなってしまったようです。 
 一応担当の先生から教えて頂いた市の障害者支援センターにも電話したところ全く同じ回答で、病院側のほうで個人情報的な事は家族以外は行政機関にすら教えてくれないそうです。
 心配ではありますが家族ではない私にはここまでが知る限界ですしN君の症状が酷くならないことを祈るしかないようです。
 それにしてもまだ21歳、最後にLINEをくれた時、「今年は彼女を作るのが目標なんです!」って書いてきましたが、そうですよね・・・、本来ならガールフレンドが出来たり、友達と遊んだり、また大人としての振る舞いなども社会人として学んでいったりと、人生で一番楽しい時期のはずなのに・・・。
 こちらからは連絡する術はないのでとりあえずは生活支援寮の先生や支援センターの担当者の方に、もしN君から連絡があったら私のほうにも連絡するように伝言して欲しい旨を伝えましたがちょっと無理かな・・・。
 何とかしてあげたい気持ちばかり募っております。💧
 
posted by togishi1 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 里親 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする