2018年01月28日

簡易白鞘の製作、そして御依頼御礼

 日本刀研磨工房のfacebookページでご紹介させていただきました長野のお客様から御依頼いただいておりました脇差も無事にお客様にお返しすることが出来、仕上がりにも大変ご満足いただけてホッとしました。
 さてそこで今月はちょっと日数にも余裕ができましたので一昨日から簡易白鞘を製作し、本日外面を整形して完成しました。
 kanisaya.jpg
 簡易白鞘は当工房のオリジナルでして通常は白鞘材としては使用しない板目材や白太部材、節の多い材料などを敢えて使用して裸身の錆びた御刀の一時保護用として、または中掻きは通常通り研ぎ身を入れることを前提にして格安研磨用の白鞘として、もちろん当工房で製作しております。
 簡易白鞘という名前の通り整形も8角形ではなく略式の小判型となります。
 今回は研ぎ身を入れる前提の簡易白鞘でしたが、結構久々の製作となりました。
 
 さて本日は関西方面のお客様から新たに脇差の研磨の御依頼をいただきました。
 本当にありがとうございます!。
 着手まではしばらくお待たせ頂くことになりますがお付き合いのほど何卒よろしくお願い申し上げます。
 今年もこの調子で去年同様たくさんのご依頼を頂ければ幸いです。 
 
posted by togishi1 at 20:52| Comment(0) | 白鞘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

今日の勉強会

 今日は2018年最初の月例勉強会でした。
 参加されたのはWさん、Tさん、Iさんの御三方でした。
 まずWさんですが今日も一番乗りでやる気は満々で会場の準備なども手伝ってくださいましました。
 介護士のお仕事が非常に忙しくて自宅で練習できないと嘆いておられましたが本日は午前中は聴講を熱心に受けて午後は昨年の復習を目的に久々に備水砥工程を実習いたしました。
 Wさんの目標は一応今年のコンクール出品ですが、なんとか当工房勉強会としても彼女が出品に漕ぎ着けられるようにと願っています。
 Tさんは現在お客様からお預かりして研磨しているという居合用現代刀をほぼ仕上げた状態でご持参されました。刃取りに関してはごく部分的なライン取りを当方からアドバイスもさせていただきながら意見交換もさせていただきました。切先の横手位置や小鎬線の形、切先フクラの肉置きなど微妙で繊細な個所をさらに煮詰めて研究されれば数段良くなるのではと思います。
 また今年のコンクール出品作品も未着手の状態でご持参されましたので参加者一同で拝見させていただき、どの砥工程から着手すべきかを参加者一同で意見交換致しました。これを参考に着手されて昨年以上にコンクールのランキングもアップしていきたいですね!
 元警察官で現在は鞘師のIさんは今ではすっかり常連メンバーとなりました。
 メインは鞘や刀装製作ですが毎回私達研師側からも勉強になる情報や知識を教えてくださるので非常にありがたいです。
 お話によると近況は白鞘の注文が各方面から増えて非常に忙しいとの事、それでも今年はもっと仕事も受けて頑張りたいと意欲的で感心させられます。
 あっ、ちなみに当工房は基本的に白鞘単品製作は受けておりませんが鞘師のIさんへの紹介を行っておりますので白鞘単品製作や拵え修理等、ご希望の方は当工房へお問い合わせくださいませ。
 さて本日は時期的に地域の新年会などと重なりご参加できなかった常連の方もいらっしゃいますが次回は是非いつも通り賑やかな勉強会にしたいですね。
 2018年の勉強会も何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
posted by togishi1 at 19:41| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月09日

久々の槍白鞘製作

 今現在着手しているのが槍の研磨と白鞘製作でして、昨日から白鞘製作を開始、本日ほぼ完成しました。
 yarishirasaya.jpg
 当工房では槍の白鞘も研磨と同時に製作も承っておりますが、本数的にはやはり少なく年に2,3本でしょうか。
 槍白鞘は構造としては一般の御刀とは異なり、ハバキがない代わりに柄を鞘に嵌め込むと言いますか、呑込み式です。刀身のみを鞘側で合わせたとしても、呑込ませる柄側と嵌る側の鞘側の微妙な位置関係で刀身の位置も変わり当たりの有無も変わってきますから本当に難しいです。
 また外面的にも刀身が反りの無い造りで真っ直ぐである以上は白鞘も中心線をもし引いたとしたら左右対称でなければなりませんし、その辺が通常の反りのある御刀にはない槍白鞘鞘独特の神経使うところです。
 
 余談ですが、今回御依頼いただいた槍は三角槍というもので表は鎬があり、裏は平らで断面で言いますと本当に三角形です。
 本来の拵え用の鞘は実戦用で用いるため表裏関係なく裏返しでも鞘に抜き差し出来るように内部の掻き入れを行いますが白鞘の場合は保存用ですから表裏裏返しでは入らないように内部の掻き入れも断面は三角形に掻き入れを行います。
 ただ塩首(ケラ首)の部分の掻き入れや三角槍の場合は刃筋がセンターではなく平地側に片寄るなどもありこの点も考慮して行う事になりますね。
 
 それにしても今回はコンパスや丸のテンプレートも引っ張り出したりもして時間もかかりながらも改めて大変勉強になる仕事でした。
 また新たに槍白鞘製作に必要と思われる鑿などもリストアップする良い機会になりました
 さて、明日からは槍刀身自体の研磨に着手、頑張りたいと思います。

 
 
posted by togishi1 at 22:12| Comment(0) | 白鞘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月07日

新年初着手は・・・。

 2018年、始まりましたね!
 改めて明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い申しあげます。
 また当工房と御縁のある御客様、御指導くださる師匠や先生方、諸先輩方や職人仲間の皆様そして私個人の友人知人皆さんににとりましても幸多き2018年となりますよう祈念しております。
 さて昨年末から着手しておりました平造の脇差も無事にお届けできてお客様には大変ご満足いただけました。
 今日から着手のこの槍(↓下記の写真↓)が今年の初着手となりました。
 yarinagura.jpg
 お預かりした状態は完全な錆身(facebookページも御参照下さいませ)でしたが本日早朝から錆を落として夕方に名倉砥工程まで進めることが出来ました。
 若干の鍛え割れや鍛接面が見られますが刃縁には沸えの働きも垣間見えてとりあえずは表裏ともしっかり直刃湾れの刃文がありました。
 また消耗品としての槍は荒れた地金の物が多いのが実情ですが今回の槍は比較的しっかりした鍛えでホッとしました。
 当工房ではご依頼いただいた御客様には着手以降、毎回研磨報告メールを差し上げておりますが出来るだけ良い報告をしたい、これが正直な気持ちでもありますのでとりあえずは新年初着手の御品が良い報告出来て良かったです。
 リピーターフェアーのほうも本日の段階で既に2件御成約となりました。本当にありがとうございます!。
 今年も去年以上に業務時間も拡大して頑張る予定ですのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by togishi1 at 18:33| Comment(0) | 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする