2018年03月31日

年度末の本日は・・・

 全国的に御花見シーズン真っ盛りですね!。
 facebookの記事でも皆さん桜満開の写真をアップされておりますし、ちょっと買い物で出掛けるだけでも近所の学校や公園の桜が咲き乱れていて本格的な春の到来を肌で感じます。
 3月分の研磨作業が27日の小柄小刀でひと段落でしたので28日から本日までは今年の研磨コンクールに出品候補の御刀のうちの一振りにちょっと着手しておりました。
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 10年以上前に一度出品したことのある御刀ですがちょっと気になっていた点もあり、いつか将来研ぎ直して再挑戦しようと思っていたうちの一振りです。
 砥石を当てる前に今一度チェックしてみますと当時は見えなかった御刀そのものの長所、そして短所・・・、研磨自体も今では絶対にしないであろう刃取りのライン取りや地のこなし・・・等々。それでも下地だけは我ながらかなり真剣に研いでいたんだなあ!と自己分析もしたりして、改めて過去に自分が研いだ御刀を見るって勉強になると感じました。
 同じ御刀を研ぐとしても10年以上前に研いだ時の砥石、特に内曇砥以降の工程の砥石は今はもう無いですし、照明の種類も位置も当時のそれとは全く違います。またその当時は今以上に未熟な技術故に使いこなせなかった天然砥石も今では当然のように使っていたりもしますからそのような条件の変化の元に同じ御刀がどのような違いを見せてくれるものかと言うのもコンクールとは別に個人的に興味を持って着手しました。年度末の最終日となった今日はその御刀を下地工程(内曇砥)まで完了し、仕上げ研磨はまた次の休務の時に行います。
 さて明日から新年度、facebookページにもアップしましたが4月1日からは錆身の脇差に着手となりますので頑張ってみたいと思います。
posted by togishi1 at 18:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月23日

研ぎ上がりまして・・・

 3月もあれよあれよと日にちが経ち、気付けばもう下旬ですね。
 先日の春分の日の雪には驚きましたが今日あたりは本当に春らしい陽気で朝もさほど厳しい寒さではなかったので早朝から脇差の最後の仕上げ工程を行い研ぎ上げる事が出来ました。
 shiagari.jpg
 梱包直前の最終チェック時の画像です。
 毎回このように梱包前に住いの二階でチェックしてから厳重に梱包して発送となります。
 さて話は変わり昨日、当工房ホームページ「研磨料金表」に新たに”朽ち込み割増”を加えさせていただき4月から適用となります。
 これまで深錆の朽ち込みが著しい御刀も通常の整形を要する錆身御刀と同料金で承ってまいりましたが、やはり作業時間も要し、砥石の消耗(荒砥)も通常の錆身以上にありますことから2割増しとさせていただくことになりました。
 御理解ご了承のほどお願い申し上げます。
 なおご不明点等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

 そう言えば朽ち込みの激しい御刀を研ぎ上げた場合も当然ながら今日の脇差同様に最終チェックをして梱包作業に入るのですが朽ち込みの激しかった御刀ほど特に切ない気持ちになるものです。お別れの瞬間でもあるからです。
 ま、ご依頼いただいた御刀全てに言えることですが研ぎ上がった達成感と何とも言えない切なさは毎回ありますね。
 今日はそんなことを考えながら梱包作業をおこないました。

 
posted by togishi1 at 22:19| Comment(0) | 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 29年度最後となる勉強会、参加者は以下の通りでした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 Wさんは脇差の樋の中の最終磨きを行っております。
 ご自宅では完全に磨いてきたつもりでも当工房の光線下では微妙に磨き残しが見つかったりもしましたので実地で細く作業を行いました。特に樋の際の部分は平面で見た時にも影になる箇所で見落としがちですがその点をご確認いただきながらじっくり磨いていただきました。
 KTさんは前回までの課題であった差し表側の鎬筋の位置をかなり修正されたうえで細名倉砥まで研いでご持参されました。前回見た時とは別物かと思うほどに整形を進めてきました。
 切先の小鎬などもう少し突き詰めていけば更に良くなると思われます。
 鎬地と平地の幅の比率、切先の形状や横手位置などは鑑定を行う上でも重要な個所でもあり、これがチグハグですと鑑定ができなくなることはもちろん、機能的にも不完全であります。
 そのような点も含めてお話もさせていただき御理解いただきました。
 Tさんはご友人からお預かりして仕上げ研磨中の御刀とコンクール出品予定の御刀をご持参されました。
 まずご友人からのご依頼刀ですが刃取りのラインが冴えないという事で拝見させていただいたところ刃取りが焼刃の刃頭まで拾いきれていないことが最大の原因だったようで具体的な個所をお知らせし、ご理解いただきました。また地の中央に何故かヒケが付いてしまうとの事でしたが地ムラの有無を再度ご確認いただき、その対処法もお伝えさせていただきました。
 コンクール出品予定の御刀については鎬地を中名倉砥をかけてきた段階でご持参されました。
 出品に向けてどこをどのように修正していけば良いかのご相談もいただきましたので参加者一同で拝見させていただき意見交換もさせていただきました。なかなかの名刀ですので楽しみですね。
 Sさんはまずはお手持ちの古研ぎ状態ながらも立派な”手掻包永”の御刀をご持参され参加者皆さんに見せてくださいました。大和伝特有の柾目肌がしっとりした古刀の地金色のなかでウェーブし、誠に素晴らしい出来口の御刀で参加者一同、感心させられました。
 未鑑定のようでしたが審査に出してもかなり良い線行くのでないでしょうか・・・。
 またこれとは別に研磨用の御刀のご持参されその研磨した状態でお見せくださいました。
 現状ではかなり深い錆の朽ち込みがありましたので極力砥石で研ぎ減らすことなく錆を除去する技法を実地でご覧いただきました。
 練習刀とは言えかなり錆の朽ち込みがありますので時間はかかると思いますが何とか再生して欲しいですね。
 鞘師のIさんは二か月振りのご参加でした。
 現在はご自身の白鞘コンクール用の作品を製作中との事ですが白鞘や拵えの修理なども精力的に行っておりなかなかの忙しさの中、今日はご参加くださいました。
 また白鞘製作における要点や割れた白鞘の修理法やガタツキのある白鞘について、色々御教示いただきました。研磨と白鞘というのは切っても切れない深い関係でありますので研磨する側からもIさんのお話は本当に為になることばかりでした。

 さて新年度となる次回の勉強会は4月14日(土)です。
 気持ちも新たに何かを始めたい、勉強したいという方も大歓迎です。
 ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
 togishi@s6.dion.ne.jp

posted by togishi1 at 20:06| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月09日

三寒四温

 3月になって初めてのブログになりますね。
 ”三寒四温”という言葉がまさに当てはまるように真冬に逆戻りしたような寒い日と4月並の温かい日が交互にやってまいります。
 私の場合、毎朝5時には起きて色々雑用(ゴミ出しの準備などなど)をするのですが明らかに日の出の時間も早まってます。
 6時半には工場のストーブをつけて7時半から仕事開始というのが冬場のパターンですが、今日あたりはストーブつけなくてもあまり苦にはなりませんでしたね(やや寒いのは寒いですが・・・)。
 夏場などは日が長いので朝5時前から工場に入って朝食まで一仕事できるので早く夏場にならないかと待ち遠しくもあります。
 さて今月に入ってから立て続けに複数のお客様から御依頼をいただきました。先月は中旬頃からお問い合わせやご依頼がちょっと少なかったのですがご依頼いただけるとホント安心いたしますし感謝です。
 お預かりしている御刀が多くなり過ぎてもお待たせしいる御客様に申し訳なくて”早く研いでお返ししなきゃ!”と気持ちに焦りが出てきますし、お問い合わせやご依頼が少ないとこれまた不安になったりもします。
 でも温かくなれば上記のように早朝未明からでも仕事できるのでペースアップできます。
 今のところあとひと月分納期の短縮を目標にと思っております。
 さてその前に明日は月例勉強会です。 
 今年度最後の節目となる勉強会ですので内容充実の勉強会にしたいと思っております。

posted by togishi1 at 21:53| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする