2018年04月25日

薙刀白鞘と感謝

 現在、薙刀の仕事をしています。
 研磨は中名倉まで完了し白鞘製作ですが、いやあ想像以上に苦戦しました。
 薙刀の白鞘はこれまでも何本か作ってまいりましたが今回はかなり手強かったです。
 kata1.jpg
 通常の御刀では行わない作業ですがまず初めにベニヤ板で刀身を少しづつズラした状態の型板を切り出します。
 つまりこれが鞘内部の掻き入れの輪郭となります。
 kata2.jpg

 これに合わせて白鞘の外形となる型板を更に作成し重ねたのが上の写真です。

 そして掻き入れをします。
kakiire.JPG

出来上がったのが以下です。

kansei.jpg

 と、このように文章で書くと簡単ですが今回はとにかく薙刀としては長寸、ほぼ定寸で先反が非常に強く、所有している朴材の中でも使える材料数がかなり限定されますし、絶対に失敗は許されない状況でもありました。

 御依頼者である御客様に元々の拵え鞘の画像を送ってもらったり(初めて見ましたが裏返しても表裏どちらからも入る拵えで先端幅は30cmもありました!)、とご協力いただきましたが、今回は九州在住の友人で親しくさせていただいている同年齢の鞘師さんに色々相談もさせていただきました。
 お父様も鞘師をされていて掻き入れのアドバイスをお父様からも聞いていただいたりで本当にありがたかったです。
 おかげさまでなんとか今日仕上げることができました。
 ここに御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました!

 職人の仕事というのは黙々と一人でするイメージがありますが、イレギュラーな仕事で迷った時にアドバイスをいただいたりなど助けてもらえるのはやはり同業の職人仲間です。
 ”同業者を大切に・・・”が私のモットーでありますが、今回は自らそれを実感しました。
 今後もその気持ちを持ち続けて仕事をしていきたいと思っております。

 
 
 

posted by togishi1 at 22:41| Comment(0) | 白鞘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

迷惑メール解消

 迷惑メールでお困りの人も多いと思いますが当工房にも以前から来ていましたが4月に入ってからちょっと尋常ではない数の迷惑メールが来るようになってました。
 パソコンではメールソフトで自動的に振り分けられたり自動削除されるのでさほど苦にはならなかったのですが、スマホのメールアプリでパソコンに来たメールもチェックできるようにしましたらスマホのほうにはダイレクトに来てしまい、ここ数日は手動で一々削除してました。 
 今朝方ですが、たまたまサーバーのwebメールを開いたついでに特定のドメインからの受信NG設定にしたところピタリとなくなりました! 
 あれだけ来ていた迷惑メールは同一のあるドメインだったようで、試しにググって検索してみると迷惑メールに使われている代表的なものでした。
 先月まではキーワードによる受信NGも出来ましたがサーバー側の変更でこれがなくってしまいまして諦めてもいたのところでした。しかしまずは特定ドメインを500件まで登録できるのでその都度実行していこうと思っております。

 なお、当工房では研磨のお申込みや、お問い合わせには原則当日中に御返信申し上げますので、お問い合わせをされたにもかかわらず返信がないという場合はお客様のメールアドレスがこの受信NGドメインの可能性もありますので再度お問い合わせフォームから送信いただきますようお願いいたします。お問い合わせフォームからのお問い合わせは必ず受信できる設定になっておりますので・・・。


 それにしても迷惑メールが全く来ないことがこれだけ快適とは・・・
 本当に嬉しいものです。
 
posted by togishi1 at 19:55| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月21日

底上げ

sokoagego.jpg

 facebookページでも記しましたが本日から県内のお客様から御依頼いただきました薙刀に着手しました。
 いやはや、久々の薙刀でもあり先反が強い作品ですから特に棟を研磨するにはひと工夫必要でした。
 それは砥台の底上げでして、先反が深い棟の先端を研ぐ際には砥石自体を高い状態にしませんと柄尻が研船に床に閊えてしまいます。
 当工房では通常は下記のような標準の砥台と砥台枕の配置でやってますが今回ばかりは最初の写真のように砥台を研ぎ桶に直置きし、砥台枕は手前に置いて高さの調整にします。
sokoagemae.jpg
 
 今日ちょっと気付きましたが通常の仕事でも底上げ後の状態でも、砥石は結構近くなりますし結構研ぎ易いかも!・・・。
 研磨しながら色々工夫もしますが同時にいろいろ発見もあり楽しいですね!。
 さてさて当工房として(と言うよりは私個人の思いですが・・・)はこの薙刀は今年最大の山場でもあり難所です(結構マジで・・)、とにかく先反が強く白鞘製作にしても手持ちの朴材も限定されます。
 研磨はもちろん、白鞘製作においても通常以上に精神を尽くして頑張りたいと思っております。

 


 
posted by togishi1 at 18:21| 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月14日

今日の勉強会

 今日は30年度最初となる月例勉強会でした。
 一番乗りはいつも通りWさんでした。
 Wさんはコンクール出品予定の脇差を内曇砥まで進めてきました。
 地金の状態に対しての内曇砥の使い分けの必要性も本日再確認されまして、昼食後の午後の部からは仕上げ研磨の第一弾である下刃艶砥の実践にも熱心に取り組まれておりました。
 「私にとっては凄い充実した勉強会となりました」
 とはご本人の弁・・・。
 この調子で仕上げ工程もこなして是非研ぎ上げて出品に漕ぎ着けていただけたらと思います。

 KTさんはコンクール出品候補の御刀二振りをご持参されました。
 一振りは内曇砥までかけてこられ、もう一振りは古研ぎ状態ながら比較的健全で研ぎ上げればかなり良くなりそうな御品でした。
 私なりの感想も申し上げて出品するならどちらが良くてどのように進めていくかも参加者一同で参考にさせていただき意見交換もさせていただきました。
 また樋のある短刀もご持参されて参加者一同拝見させていただきました。
 
 Tさんもやはり同じくコンクール出品刀とご友人から研磨の御依頼され、ちょっと気になる点があるとの事でご相談されました。
 まずコンクール出品刀ですが出品用に白鞘も新調された御刀で、現状は人造細名倉砥まで進めてきました。
 内曇砥手前の細名倉砥でも硬い砥質の砥石ですと鍛接面など弱い個所は浮き出てきてしまうのでその辺の注意点を申しあげその対処法なども参加者一同で確認しました。
 是非素晴らしい研磨で出品されて昨年以上の結果を出せるよう願う次第です。
 ご友人から御依頼された御刀に関しては研ぐそばから錆びてしまうという現象に悩まれているようでした。
 もちろん地金といますか御刀そのものの素材に起因するものでしたのでその対処法の具体例などを申し上げ、参加者一同確認させていただきました。日本刀はもちろん鉄素材ですがその鉄にも様々なものがあることを認識しそれに対応するのも研師としては必要な技術ですね。

 久々に御参加くださったのはHさんでした。
 待望のお子様が誕生されたこともありここ数か月は勉強会もお休みでしたが、いつも以上に元気に今日もお越しくださいました。
 Hさんもコンクール出品に向けて非常に熱心に取り組まれており、本日も長い御刀と脇差の二振りの出品候補をご持参されました。
 脇差に関してはその状態から拭い成分と拭いの用い方に関して参加者一同で話し合いの機会ともなりました。長い御刀は大変しっかりした新々刀の御刀で必要な個所に改正砥をかけた状態でご持参されました。
 個人的には長いほうの御刀をコンクールに出せばかなり見応えのあるものとなる気がしました。
 是非頑張っていただきたいです。

 その他としては本日のテーマである”天然砥と人造砥の使い分け”に関して、他の職方への外注時も考慮に入れることなどを中心に話し合い、確認できました。

 次回は5月12日に開催いたします。
 平成30年度の勉強会もまだまだ始まったばかりです。当工房勉強会は特に年度別に区切ってカリキュラムを組んでいることはございませんのでいつからでもご参加可能です。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
 togishi@s6.dion.ne.jp
posted by togishi1 at 16:47| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする