2018年03月10日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 29年度最後となる勉強会、参加者は以下の通りでした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 Wさんは脇差の樋の中の最終磨きを行っております。
 ご自宅では完全に磨いてきたつもりでも当工房の光線下では微妙に磨き残しが見つかったりもしましたので実地で細く作業を行いました。特に樋の際の部分は平面で見た時にも影になる箇所で見落としがちですがその点をご確認いただきながらじっくり磨いていただきました。
 KTさんは前回までの課題であった差し表側の鎬筋の位置をかなり修正されたうえで細名倉砥まで研いでご持参されました。前回見た時とは別物かと思うほどに整形を進めてきました。
 切先の小鎬などもう少し突き詰めていけば更に良くなると思われます。
 鎬地と平地の幅の比率、切先の形状や横手位置などは鑑定を行う上でも重要な個所でもあり、これがチグハグですと鑑定ができなくなることはもちろん、機能的にも不完全であります。
 そのような点も含めてお話もさせていただき御理解いただきました。
 Tさんはご友人からお預かりして仕上げ研磨中の御刀とコンクール出品予定の御刀をご持参されました。
 まずご友人からのご依頼刀ですが刃取りのラインが冴えないという事で拝見させていただいたところ刃取りが焼刃の刃頭まで拾いきれていないことが最大の原因だったようで具体的な個所をお知らせし、ご理解いただきました。また地の中央に何故かヒケが付いてしまうとの事でしたが地ムラの有無を再度ご確認いただき、その対処法もお伝えさせていただきました。
 コンクール出品予定の御刀については鎬地を中名倉砥をかけてきた段階でご持参されました。
 出品に向けてどこをどのように修正していけば良いかのご相談もいただきましたので参加者一同で拝見させていただき意見交換もさせていただきました。なかなかの名刀ですので楽しみですね。
 Sさんはまずはお手持ちの古研ぎ状態ながらも立派な”手掻包永”の御刀をご持参され参加者皆さんに見せてくださいました。大和伝特有の柾目肌がしっとりした古刀の地金色のなかでウェーブし、誠に素晴らしい出来口の御刀で参加者一同、感心させられました。
 未鑑定のようでしたが審査に出してもかなり良い線行くのでないでしょうか・・・。
 またこれとは別に研磨用の御刀のご持参されその研磨した状態でお見せくださいました。
 現状ではかなり深い錆の朽ち込みがありましたので極力砥石で研ぎ減らすことなく錆を除去する技法を実地でご覧いただきました。
 練習刀とは言えかなり錆の朽ち込みがありますので時間はかかると思いますが何とか再生して欲しいですね。
 鞘師のIさんは二か月振りのご参加でした。
 現在はご自身の白鞘コンクール用の作品を製作中との事ですが白鞘や拵えの修理なども精力的に行っておりなかなかの忙しさの中、今日はご参加くださいました。
 また白鞘製作における要点や割れた白鞘の修理法やガタツキのある白鞘について、色々御教示いただきました。研磨と白鞘というのは切っても切れない深い関係でありますので研磨する側からもIさんのお話は本当に為になることばかりでした。

 さて新年度となる次回の勉強会は4月14日(土)です。
 気持ちも新たに何かを始めたい、勉強したいという方も大歓迎です。
 ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
 togishi@s6.dion.ne.jp

posted by togishi1 at 20:06| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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