2018年05月12日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。

 参加者はWさん、Sさん、Tさん、Iさんでした。

 Wさんは先日、コンクール出品予定の脇差を研ぎ終えて、それをご持参下さいました。
 あらゆる工程がWさんにとってはまだ課題が多いのは確かですが本当に良く頑張って仕上げてきたと思います。
 他の参加者もその努力を認めてくれてWさんの励みにもなったことでしょう。
 あとは提出前の最終チェックをして、もし不具合や気になる箇所があればご相談いただければと思います。
 
 
 Sさんは現在ヘルニアになってしまわれたようで足の痛みから研ぎ台に乗れない状態が続いているとの事でした。
 そんな中にも拘らず本日ご参加くださいました。
 本日は錆落としを進めている脇差とまだ未着手の御刀をご持参されました。
 錆落としをされている脇差はかなり朽ち込みが進んでいて現状では表面の錆はほとんど除去できたもののやはり点錆の朽ち込みはかなり広範囲に残っているので、ちょっと視点を変えて刃ムラの除去と言う観点から再度の研磨をお勧めしました。
 未着手の古研ぎの御刀は刃先に錆が発生してきている状態でした。
 おそらく白鞘内で僅かに触れていた個所に錆が出てしまったものでごく浅いものですから錆自体は比較的容易に除去できそうですが、御本人としては極浅い錆でもご自身で砥石に当てるとなるとかなり慎重になってしまうとのこと・・・。
 いえいえ、その慎重さは研師にとっては最も重要なことでもありますからその旨をお伝えしました。
 まずはご自身のヘルニアが一日も早く快復し、痛みが和らぐことを私も含め参加者一同願っております。

 TさんもWさん同様にコンクール出品刀をご持参されました。
 一番の難所が横手の筋切りのようで、拝見させていただきましたところ筋切りがボケてしまっておりました。
 通称”ハチマキ”と言われる筋切りの強い痕跡を付けないように、しかしクッキリと筋切りを行うのはなかなか難しいものですし神経を使う工程でもあります。
 私なりの筋切り用の刃艶と方法をお知らせしてご自身との相違点をご確認いただきました。
 コンクール出品〆切りまでまだ半月はありますのでなんとか改善して無事出品に漕ぎ着けていただけることを願っております。

 鞘師のIさんは2か月振りのご参加ですね。
 本日も二振りの御刀をご持参くださり参加者一同拝見させていただきました。
 一振りは南北朝は下らないと思われる小反系の非常に健全な御刀でした。
 「何に見える?(鑑識として)」とおっしゃるので不規則気味ながらも三本杉があるので兼元ですか?と言うと、「刃がこずんでいるでしょ?」・・・。
 なるほど、こずんでいますね、小反でしたか・・・。いやはや参りました!。鑑識はこれだから難しいし面白いですね。
 もう一振りはかなり大銘ながら明らかに偽銘ですが出来は良く、Iさん自身も銘を残念がっておられました。
 また最近は白鞘の製作依頼が多くなり材料のストックもなくなってきたとの事で近日中に岐阜まで朴材の買い出しに行かれる予定との事、鞘師として益々ご活躍いただいて勉強会でもご指導頂ければと思います。
 なお余談ですが白鞘単品の製作をご希望の方はIさんをご紹介いたしますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 さて来月は6月9日に開催いたします。
 初参加の方ももちろん歓迎いたしますのでご興味のある方は当工房までメールいただければと思います。

 
posted by togishi1 at 17:54| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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