再開して二回目となる本日の勉強会、参加者以下の通りです。
まずいつものように一番乗りで会場の掃除と準備を手伝ってくれたのはWさん。
つい先日も習いに来ましたが現在刃取りの練習中・・・。
なかなか思うように刃取りのライン取りが定まらずまた刃艶を効かせられずご苦労されておりました。
刃艶を押さえる親指の立て方や動かす方向に難ありですのでこれらの修正をお勧めした上で現代最新の刃取り技法についてもお試しいただきました。ご本人もこの方法ならコツさえ掴めばやりやすいかもと、好感触の様子でした。
前回が初参加のYさん、その後もご自宅で研ぎ船をはじめとして研磨環境の整備を進められると同時に内曇砥の引き方を猛練習されたとの事。
細かい研ぎムラはありますが砥石と刀身の相性の問題もありますので今後は選択できる砥石の充実がまずは第一の課題かもしれません。
引き続き頑張って欲しいですね!。
KTさんは前回同様に地艶から拭いにかけた状態でご持参されました。
肌の出具合にムラがあったり肌が裂けてしまったりもあるのでご本人も悩まれておりましたがこればかりは地艶までの解釈の違いも研師それぞれというお話もさせていただき、現状の対処法のいくつかをご紹介させていただきました。
KTさんは砥石自体は非常に良いものを所有されておりますのでいろいろ試されることも可能です。さらに御研究を進めていかれたらと願っています。
Fさんは2週間前に一度ご持参されて本日さらに研ぎ進めてまいりました。
まだかなり地肉が落ちてしまい、逆に刃肉が付き過ぎてしまっており刃先の蹴りも見られましたので部分部分でご説明させていただきました
また砥石目が表す現状の肉置きについてもご説明させていただきました。
一見研ぎやすいと考えがちな脇差でも細かい部分で言えば肉置きなども相当時間もかけて取り組まなければならないケースも多々あります。
Fさんの脇差もまた然りですからじっくり研究されながら研いでいかれたらと思います。
約1年半ぶりにご参加いただいたのはSSさん。
本日はご購入されたという内曇砥や刃艶などをご持参されてそれの可否と今後の御使用法などのご質問をいただきました。
SSさんは腰痛の手術もされて今は完全回復との事、再開した当勉強会と一緒に今後も研究を進めて行ければと願っております。
本日が初参加のAさん、本日は刃艶を施した状態の鵜の首造りの脇差、そしてナカゴの赤錆落としの資料品としての短刀をご持参くださいました。
まず刃艶を施した脇差ですが砥石の効きがまだ不十分の個所に艶ヒケが出てしまっていることをお伝えしご本人もご確認されました。
今回の脇差の場合は古研ぎを研ぎ戻す目的での刃艶ですので一見滑らかに見えても芯から効いてこないことも考えられます。また鎬の際など効きにくい個所が特にヒケが付きやすいこともお伝えしご確認いただきました。
ナカゴの赤錆落としに関してはその技法と道具についてご説明させていただき実践でやっていただきました。
どの程度まで行えばよいかの見極めが難しいところではありますが考えられる目安などもお伝えし参加者一同で意見交換もさせていただきました。
その他の項目といたしましては今回テーマで掲げました”内曇砥”についての総括、そして同じく今回テーマの”曲がり直し”についてその道具(修正器)についてご説明させていただきました。
年明けの1月は18日に勉強会を開催いたします。
新規メンバーも随時募集しておりますので共に学びたい方はもちろん、ご興味を抱かれた方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ!。
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