2018年09月08日

今日の勉強会とお知らせ

 今日は月例の勉強会でした。
 参加者はいつものWさん、Tさんのお二人でした。
 まずWさんはさきのコンクールで初出品初入選したことでホッとした反面、達成感と研磨の奥深さと難しさを改めて感じてしまったとのことで最近はちょっと研磨の練習はお休みして専ら鑑賞の勉強をされているとの事でした。
 そうですね、時には研磨の手を休めて日本刀本来の鑑賞や鑑識を振り返るのも充電期間として有効ですね。
 
 次に同じく常連のTさん、本日東京での研修会で実習に使用した脇差とコンクールに出品された御刀をご持参されました。
 脇差は刃取りの状態でご持参されました。
 刃取りのライン取りに戸惑う点があるとの事ですが確かに山の部分,谷の部分をどの程度拾ってライン取りを形成していくかが定まっていないご様子でした。
 またラインからはみ出てしまったりもあり、それも含めて刃取りの方法や手順をお伝えし御確認いただきました。

 本日は御二方のみの参加でしたのでテーマに拘ることなく御二方の課題についてお話をさせていただき、やや早めに解散となりました。

 さてここでお知らせがあります。
 前回のブログでも書かせていただきましたが私の母の病気が見つかり通院が始まりました。
 まだ検査次第で通院の頻度も流動的でして場合によっては勉強会と通院日が重なってしまう可能性も出てきましたことから誠に勝手ながらしばらくの間、定期的な勉強会はお休みをいただくことになりました。
 もちろん再開を前提としたお休み期間となりますので再開のメドが立ちましたら改めて当工房ホームページ及びブログでお知らせいたします。
 なお、あくまで月一で開催する定期的な勉強会のみのお休みですから当工房の営業はこれまで通りです。そして勉強会参加者の皆様とはこれまで通りのお付き合いのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
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2018年08月11日

今日の勉強会

 連日、厳しい猛暑の日々が続いております。
 当工房を御贔屓くださるお客様、そしてこのブログを読んでくださる皆様方におかれましてはくれぐれも熱中症にはご注意いただきたく存じます。
 さて本日は月例勉強会でした。
 参加者はWさん、Hさんの御二方でした。
 まずWさん、本日は磨きヘラによる下磨きを行いました(以下の写真↓)。
benkyokai-migaki.jpg
 磨きヘラは本日のテーマでもありました”研磨に用いる様々な道具”の代表的なものの一つでこれにより棟と鎬地に金属光沢を付け、刃の白さとのコントラストにより刀身に一際美観を添える目的で用います。
 これまで樋の中や樋の両サイドである”チリ”をヘラではなく磨き棒で磨いていたWさんにとって、磨きヘラはまだ扱い慣れていないようで
「磨き棒のほうが磨きやすいですね・・・
との事。とにかく練習しかないですから頑張って欲しいと思います。

 Hさんは金肌拭いまで完了した御刀をご持参されました。
 大変腕を上げられて丁寧な仕事をされており細かい鍛え肌も引き出して美しい地金に仕上げてありました。
 ただ欲を言えば若干の拭いムラでしょうか、色ムラがありまして、これはご本人もその原因を気にされておりました。
 普通に見たのでは気付かない程度のものではありますが完全な研磨を目指すHさんの心構えには頭が下がる思いがしました。

 さて本日ご参加の御二方は先日の研磨コンクールでも入選し益々モチベーションが上がっていらっしゃるようです。
 御二方のモチベーションを私もいただき、明日から着手する御刀に全力を注ぎたいと思います。

 次回の勉強会は9月8日(土)です。
 
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2018年07月07日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 参加者はTさん、Hさん、Iさんの御三方でした。
 まずTさん、今日は前回も拝見させていただいた平造の脇差を仕上げまで行った状態でご持参下さいました。
 ”刃が白くなってくれない”との事、確かに刃取り仕上げをしたにもかかわらず刃が白くないように見えます。
 かと言って刃が眠いわけでもなくむしろキブいくらいにしっかりした刃文です。
 つまり結論から言いますと地のほうがどんよりと白く沈んだ感じになっているために刃も白く見えない状態になっておりました。
 これにつきましても参加者一同で意見交換をさせていただきました。
 またHさんからご自身のご経験に基づくTさんへの助言もありました。
 このように勉強会の仲間同士で助言したりできるのは本当に素晴らしいものです。
 研磨の仕事は普段はとかく黙々と一人で行うものですから迷路に入りがちにもなります。
 そのような時に仲間からのちょっとして助言が解決の糸口になることもありますから今後も勉強会では相互に忌憚のない助言をし合えたらと思います。
 もう一振り、来年のコンクール出品候補の御刀もまだ未着手ながらご持参されました。
 一年先のコンクールに向けて準備を進めるという点でコンクールに対する情熱、真剣度は本当に感服いたしました。

 Hさんは去年のコンクール初出品に引き続き今年も入選したことから益々研磨に意欲的に取り組まれているご様子でした。
 本日もお子様の受診などで大変お忙し中、勉強会にご参加いただき、中名倉砥工程まで進めた御刀をご持参されました。
 ”少し工程を急ぎ過ぎたかも・・・”とは御本人の弁、たしかに砥目がやや乱れてしまった個所はありましたが改正砥の砥目はしっかり取れておりましたので丁寧に工程をこなして砥目を揃えれば更にスムーズに工程を進めることが出来ると思います。頑張って欲しいですね。

 鞘師のIさんは二か月振り御参加となりました。
 ここ最近は特に白鞘製作がお忙しいようで、忙しいにも拘らず良い材料の入手が難しくなってきたとお話されていました。
 確かにそうですね・・・、当工房でも研磨と同時に白鞘も製作するので全く同感です。
 また、材料のこと以外にも鞘専門職であるIさんは割り鞘など、鞘の修理全般も行うのでそれらにおいてもご自身のご経験談など参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。
 
 本日は通常よりも少人数ではありましたがその分鑑識や技術面のみならず各々の刀職への考え方や取り組み方も話し合う事が出来て非常に有意義な時間を持つことが出来たと思います。

 次回は8月11日(土)開催いたします。
 
 
 
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2018年06月09日

今日の勉強会

 今日は月例の研磨勉強会でした。
 参加者はWさん、Tさん、Sさんの御三方でした。
 まずWさん、いつも通り一番乗りでお越しくださり勉強会前の工房会場の掃除とセッティングを手伝ってくださいました。
 つい先日、研磨コンクールの初出品を済ませ結果に不安を覚えながらも益々意欲的な姿勢で本日もご参加くださいました。
 出品刀を提出したことから、すぐ今は直接研磨する対象がありませんが、刃艶、地艶作りなど研磨の下準備も次回の御刀に備えて進めていかなくてはなりませんのでその点についてもお話しさせていただきました。

 Tさんもコンクールに提出してひと段落、今はご友人から依頼された御刀を研磨中で地艶段階まで進めた状態でご持参下さいました。
 コンクール出品刀に関しては横手筋切りとナルメで苦心されておりましたので本日のテーマである”仕上げの筋切り”の艶選びから実際の筋切り作業を上記の御刀を用いて行いました。
 筋切りでキッパリとした線にならず、モヤモヤしたり、曲がってボケてしまう現象が少しでも解消されればと願っています。
 またもう一振り脇差をご持参下さいましたがどうしても深いヒケが入ってしまうのでそれについても参加者一同で拝見させていただき原因と対策を御提案させていただきました。

 Sさんは最近、腰痛に悩まされておられるようで、研磨の練習もままならないとお嘆きでした。
 そんな中でも本日もご参加くださって本当にありがとうございました。
 一日も早く腰痛が回復されて正常に研磨の練習に着手出来ることを心から願っております。

 本日はいつもよりも少人数でしたし、コンクール提出直後で具体的な御刀についてのお話は少なかったのですがそのコンクールに出品する意義や刀剣協会での研修会のことなどもいろいろ話合うことも出来て本当に良かったです。
 また当工房勉強会でのこれまでの事項に関して振り返り、改善策なども提案させていただきました。
 特に思う事は今後ご参加くださる新規の方々に余計な気使いやご負担を感じさせない配慮が必要だということですね。
 それと最近のブログでも書かせていただきましたが銃刀法の徹底遵守・・・。
 勉強会でも無登録の御刀(製作承認後でも登録証交付前の新作刀を含む)は絶対に持ち込み禁止という事、これの厳守を確認がてらお話しさせていただきました。

 法令を遵守し、美術刀剣の研磨を通した楽しい交わりのひと時、それを目指しております。
 一緒に仲間としてご参加くださる方は随時募集しておりますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ!。
 次回は7月7日(土)です。



 
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2018年05月12日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。

 参加者はWさん、Sさん、Tさん、Iさんでした。

 Wさんは先日、コンクール出品予定の脇差を研ぎ終えて、それをご持参下さいました。
 あらゆる工程がWさんにとってはまだ課題が多いのは確かですが本当に良く頑張って仕上げてきたと思います。
 他の参加者もその努力を認めてくれてWさんの励みにもなったことでしょう。
 あとは提出前の最終チェックをして、もし不具合や気になる箇所があればご相談いただければと思います。
 
 
 Sさんは現在ヘルニアになってしまわれたようで足の痛みから研ぎ台に乗れない状態が続いているとの事でした。
 そんな中にも拘らず本日ご参加くださいました。
 本日は錆落としを進めている脇差とまだ未着手の御刀をご持参されました。
 錆落としをされている脇差はかなり朽ち込みが進んでいて現状では表面の錆はほとんど除去できたもののやはり点錆の朽ち込みはかなり広範囲に残っているので、ちょっと視点を変えて刃ムラの除去と言う観点から再度の研磨をお勧めしました。
 未着手の古研ぎの御刀は刃先に錆が発生してきている状態でした。
 おそらく白鞘内で僅かに触れていた個所に錆が出てしまったものでごく浅いものですから錆自体は比較的容易に除去できそうですが、御本人としては極浅い錆でもご自身で砥石に当てるとなるとかなり慎重になってしまうとのこと・・・。
 いえいえ、その慎重さは研師にとっては最も重要なことでもありますからその旨をお伝えしました。
 まずはご自身のヘルニアが一日も早く快復し、痛みが和らぐことを私も含め参加者一同願っております。

 TさんもWさん同様にコンクール出品刀をご持参されました。
 一番の難所が横手の筋切りのようで、拝見させていただきましたところ筋切りがボケてしまっておりました。
 通称”ハチマキ”と言われる筋切りの強い痕跡を付けないように、しかしクッキリと筋切りを行うのはなかなか難しいものですし神経を使う工程でもあります。
 私なりの筋切り用の刃艶と方法をお知らせしてご自身との相違点をご確認いただきました。
 コンクール出品〆切りまでまだ半月はありますのでなんとか改善して無事出品に漕ぎ着けていただけることを願っております。

 鞘師のIさんは2か月振りのご参加ですね。
 本日も二振りの御刀をご持参くださり参加者一同拝見させていただきました。
 一振りは南北朝は下らないと思われる小反系の非常に健全な御刀でした。
 「何に見える?(鑑識として)」とおっしゃるので不規則気味ながらも三本杉があるので兼元ですか?と言うと、「刃がこずんでいるでしょ?」・・・。
 なるほど、こずんでいますね、小反でしたか・・・。いやはや参りました!。鑑識はこれだから難しいし面白いですね。
 もう一振りはかなり大銘ながら明らかに偽銘ですが出来は良く、Iさん自身も銘を残念がっておられました。
 また最近は白鞘の製作依頼が多くなり材料のストックもなくなってきたとの事で近日中に岐阜まで朴材の買い出しに行かれる予定との事、鞘師として益々ご活躍いただいて勉強会でもご指導頂ければと思います。
 なお余談ですが白鞘単品の製作をご希望の方はIさんをご紹介いたしますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

 さて来月は6月9日に開催いたします。
 初参加の方ももちろん歓迎いたしますのでご興味のある方は当工房までメールいただければと思います。

 
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2018年04月14日

今日の勉強会

 今日は30年度最初となる月例勉強会でした。
 一番乗りはいつも通りWさんでした。
 Wさんはコンクール出品予定の脇差を内曇砥まで進めてきました。
 地金の状態に対しての内曇砥の使い分けの必要性も本日再確認されまして、昼食後の午後の部からは仕上げ研磨の第一弾である下刃艶砥の実践にも熱心に取り組まれておりました。
 「私にとっては凄い充実した勉強会となりました」
 とはご本人の弁・・・。
 この調子で仕上げ工程もこなして是非研ぎ上げて出品に漕ぎ着けていただけたらと思います。

 KTさんはコンクール出品候補の御刀二振りをご持参されました。
 一振りは内曇砥までかけてこられ、もう一振りは古研ぎ状態ながら比較的健全で研ぎ上げればかなり良くなりそうな御品でした。
 私なりの感想も申し上げて出品するならどちらが良くてどのように進めていくかも参加者一同で参考にさせていただき意見交換もさせていただきました。
 また樋のある短刀もご持参されて参加者一同拝見させていただきました。
 
 Tさんもやはり同じくコンクール出品刀とご友人から研磨の御依頼され、ちょっと気になる点があるとの事でご相談されました。
 まずコンクール出品刀ですが出品用に白鞘も新調された御刀で、現状は人造細名倉砥まで進めてきました。
 内曇砥手前の細名倉砥でも硬い砥質の砥石ですと鍛接面など弱い個所は浮き出てきてしまうのでその辺の注意点を申しあげその対処法なども参加者一同で確認しました。
 是非素晴らしい研磨で出品されて昨年以上の結果を出せるよう願う次第です。
 ご友人から御依頼された御刀に関しては研ぐそばから錆びてしまうという現象に悩まれているようでした。
 もちろん地金といますか御刀そのものの素材に起因するものでしたのでその対処法の具体例などを申し上げ、参加者一同確認させていただきました。日本刀はもちろん鉄素材ですがその鉄にも様々なものがあることを認識しそれに対応するのも研師としては必要な技術ですね。

 久々に御参加くださったのはHさんでした。
 待望のお子様が誕生されたこともありここ数か月は勉強会もお休みでしたが、いつも以上に元気に今日もお越しくださいました。
 Hさんもコンクール出品に向けて非常に熱心に取り組まれており、本日も長い御刀と脇差の二振りの出品候補をご持参されました。
 脇差に関してはその状態から拭い成分と拭いの用い方に関して参加者一同で話し合いの機会ともなりました。長い御刀は大変しっかりした新々刀の御刀で必要な個所に改正砥をかけた状態でご持参されました。
 個人的には長いほうの御刀をコンクールに出せばかなり見応えのあるものとなる気がしました。
 是非頑張っていただきたいです。

 その他としては本日のテーマである”天然砥と人造砥の使い分け”に関して、他の職方への外注時も考慮に入れることなどを中心に話し合い、確認できました。

 次回は5月12日に開催いたします。
 平成30年度の勉強会もまだまだ始まったばかりです。当工房勉強会は特に年度別に区切ってカリキュラムを組んでいることはございませんのでいつからでもご参加可能です。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
 togishi@s6.dion.ne.jp
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2018年03月10日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 29年度最後となる勉強会、参加者は以下の通りでした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 Wさんは脇差の樋の中の最終磨きを行っております。
 ご自宅では完全に磨いてきたつもりでも当工房の光線下では微妙に磨き残しが見つかったりもしましたので実地で細く作業を行いました。特に樋の際の部分は平面で見た時にも影になる箇所で見落としがちですがその点をご確認いただきながらじっくり磨いていただきました。
 KTさんは前回までの課題であった差し表側の鎬筋の位置をかなり修正されたうえで細名倉砥まで研いでご持参されました。前回見た時とは別物かと思うほどに整形を進めてきました。
 切先の小鎬などもう少し突き詰めていけば更に良くなると思われます。
 鎬地と平地の幅の比率、切先の形状や横手位置などは鑑定を行う上でも重要な個所でもあり、これがチグハグですと鑑定ができなくなることはもちろん、機能的にも不完全であります。
 そのような点も含めてお話もさせていただき御理解いただきました。
 Tさんはご友人からお預かりして仕上げ研磨中の御刀とコンクール出品予定の御刀をご持参されました。
 まずご友人からのご依頼刀ですが刃取りのラインが冴えないという事で拝見させていただいたところ刃取りが焼刃の刃頭まで拾いきれていないことが最大の原因だったようで具体的な個所をお知らせし、ご理解いただきました。また地の中央に何故かヒケが付いてしまうとの事でしたが地ムラの有無を再度ご確認いただき、その対処法もお伝えさせていただきました。
 コンクール出品予定の御刀については鎬地を中名倉砥をかけてきた段階でご持参されました。
 出品に向けてどこをどのように修正していけば良いかのご相談もいただきましたので参加者一同で拝見させていただき意見交換もさせていただきました。なかなかの名刀ですので楽しみですね。
 Sさんはまずはお手持ちの古研ぎ状態ながらも立派な”手掻包永”の御刀をご持参され参加者皆さんに見せてくださいました。大和伝特有の柾目肌がしっとりした古刀の地金色のなかでウェーブし、誠に素晴らしい出来口の御刀で参加者一同、感心させられました。
 未鑑定のようでしたが審査に出してもかなり良い線行くのでないでしょうか・・・。
 またこれとは別に研磨用の御刀のご持参されその研磨した状態でお見せくださいました。
 現状ではかなり深い錆の朽ち込みがありましたので極力砥石で研ぎ減らすことなく錆を除去する技法を実地でご覧いただきました。
 練習刀とは言えかなり錆の朽ち込みがありますので時間はかかると思いますが何とか再生して欲しいですね。
 鞘師のIさんは二か月振りのご参加でした。
 現在はご自身の白鞘コンクール用の作品を製作中との事ですが白鞘や拵えの修理なども精力的に行っておりなかなかの忙しさの中、今日はご参加くださいました。
 また白鞘製作における要点や割れた白鞘の修理法やガタツキのある白鞘について、色々御教示いただきました。研磨と白鞘というのは切っても切れない深い関係でありますので研磨する側からもIさんのお話は本当に為になることばかりでした。

 さて新年度となる次回の勉強会は4月14日(土)です。
 気持ちも新たに何かを始めたい、勉強したいという方も大歓迎です。
 ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
 togishi@s6.dion.ne.jp

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2018年02月10日

今日の勉強会

 今日が月例の勉強会でした。
 久々の参加となったのはKTさんでいつも一番乗りのWさんとほぼ同時間にいらっしゃいました。
 そのKTさんは細名倉砥までかけた状態の脇差をご持参されました。
 細名倉砥はかなり練習されたようで砥目も揃ってきました。
 ただ、差し表側の鎬地幅にまだ不整が残っておりましてこれの修正の可否とその判断基準などをお話しさせていただき参加者一同で拝見させていただきました。
 Wさんは中名倉砥工程を完了し、コンクール出品用に白鞘も新調しましたので本日から細名倉砥を開始となりました。
 樋のある脇差ですのでまずは樋の中を研磨する砥石の整備からスタート、樋の形状にあった砥石作りを改めてご確認いただきました。
 Wさんは"樋の研磨は大好き!"とご自身が言うくらいですからすぐに要領も得てマスター出来ると思います。
 頑張って欲しいですね。
 Tさんは昨年のコンクールに初出品されてから益々意欲的に取り組まれて、今現在は居合仲間からの研磨依頼を受けた御刀を研磨中で、本日もほぼ仕上がりに近い状態でご持参されました。
 刃取りのライン取りに苦戦されておりましたので私なりのラインの取り方をお話もさせていただきました。
 また、切先のナルメで”ハチマキ”が出来てしまうことについてもその原因と対策について意見交換することが出来ました。
 Tさんとは刃取りとかナルメについて突っ込んだお話ができるようにもなりました事からもわかりますように御自身もかなり研究もされて、上達もしましたので今後もこの調子で頑張って欲しいですね。
 Sさんは研磨の下地整形で鎬の線が立たないことに苦慮されておりましたので実践、実習を交えて私なりの考えをお話しさせていただきました。
 鎬造りの刀身には鎬線、横手線、三つ角等々・・・、刀身を構成するために立てなければならない大事なポイントがあり、これらが鑑定上も非常に重要な要素になります。
 これらを”立てる”ためには線ではなく”面”を整えることです。
 つまり鎬地は真平に、平地は時代なりの肉置きに整えなければなりませんし、面を整えることで自然と稜線が”立ってくる”ことをお伝えもし参加者一同で確認いたしました。
 
 その他としては研磨にとって大事な砥石について各々が疑問に思っていることや具体的な使用法を意見交換をすることが出来ました。
 とにかく研磨にとって大切なことは鑑識が優先でそれを如何に研磨に反映させていけるか、その為に如何に研磨技術を学び道具選びをしていくかについても話し合う事が出来て、内容の濃い勉強会になったと思います。
 次回は3月10日(土)です。今年度最後の勉強会ですので節目ともなります。
 御参加者は随時募集しておりますのでお気軽に当工房に御問い合わせください。

 日本刀研磨工房 togishi@s6.dion.ne.jp

 
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2018年01月13日

今日の勉強会

 今日は2018年最初の月例勉強会でした。
 参加されたのはWさん、Tさん、Iさんの御三方でした。
 まずWさんですが今日も一番乗りでやる気は満々で会場の準備なども手伝ってくださいましました。
 介護士のお仕事が非常に忙しくて自宅で練習できないと嘆いておられましたが本日は午前中は聴講を熱心に受けて午後は昨年の復習を目的に久々に備水砥工程を実習いたしました。
 Wさんの目標は一応今年のコンクール出品ですが、なんとか当工房勉強会としても彼女が出品に漕ぎ着けられるようにと願っています。
 Tさんは現在お客様からお預かりして研磨しているという居合用現代刀をほぼ仕上げた状態でご持参されました。刃取りに関してはごく部分的なライン取りを当方からアドバイスもさせていただきながら意見交換もさせていただきました。切先の横手位置や小鎬線の形、切先フクラの肉置きなど微妙で繊細な個所をさらに煮詰めて研究されれば数段良くなるのではと思います。
 また今年のコンクール出品作品も未着手の状態でご持参されましたので参加者一同で拝見させていただき、どの砥工程から着手すべきかを参加者一同で意見交換致しました。これを参考に着手されて昨年以上にコンクールのランキングもアップしていきたいですね!
 元警察官で現在は鞘師のIさんは今ではすっかり常連メンバーとなりました。
 メインは鞘や刀装製作ですが毎回私達研師側からも勉強になる情報や知識を教えてくださるので非常にありがたいです。
 お話によると近況は白鞘の注文が各方面から増えて非常に忙しいとの事、それでも今年はもっと仕事も受けて頑張りたいと意欲的で感心させられます。
 あっ、ちなみに当工房は基本的に白鞘単品製作は受けておりませんが鞘師のIさんへの紹介を行っておりますので白鞘単品製作や拵え修理等、ご希望の方は当工房へお問い合わせくださいませ。
 さて本日は時期的に地域の新年会などと重なりご参加できなかった常連の方もいらっしゃいますが次回は是非いつも通り賑やかな勉強会にしたいですね。
 2018年の勉強会も何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
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2017年12月09日

今日の勉強会

 今日は今年最後となる月例勉強会でした。
 御参加はWさん、Hさん、IMさん、そして初参加となるSSさんでした。
 Wさんはいつも通り一番乗りで勉強会前の準備を手伝ってくれました。
 現在は中名倉砥での研ぎを慎重に練習されていてかなり砥目も縦方向に揃えることができるようになりました。
 横手を超えて切先側に入りこんでしまったことを悩んでおりましたがそれも肉置きの関係から瞬間的に入ってしまったものですのでそれを御理解いただき、実践もやっていただきました。
 Hさんは研磨コンクールで初出品初入選されたことで益々研磨に対してモチベーションが高まっているご様子で、本日もご友人から研磨を依頼された御刀と次回のコンクールに出品予定の短刀をご持参され意気込みを熱く語ってくださいました。Hさんは持ち前の明るい性格でいつも場を和ませてくださいますのでありがたい存在です。近々ジュニアも誕生予定ですのでそれも彼にとっては大いなるパワーになっていますね。来年も是非勉強会にご参加いただき交流を深めていきたいと思います。
 鞘師のIMさんは2か月振りのご参加になります。
 本日も直近製作された白鞘をご持参下さり皆さんに見せてくださいました。
 実際に抜き差しの具合などもさせていただきましたがスムーズで内部の掻き入れ、外面の仕上げいずれも本当に素晴らしい出来で良く研究されていますね!。私自身も研ぎと一緒に白鞘も製作することからIMさんから大いに学ばせていただきました。
 今回が初参加となるSSさんは研磨をこれから学んで行くために準備中で、ご自宅に研ぎ舟を設置したり砥石を買い揃えたりとかなり本格的で熱意が伝わってきました。 
 今日は準備されている砥石をご持参されてそれぞれの砥石についてご質問などをいただきました。
 ほとんどが天然砥石ですので中には日本刀の研磨には通常使わない砥石などもありましたが一つひとつの砥石についてその用法や特徴などを確認されておりました。
 道具の充実は職人仕事にとって欠かせないことでありますし良い道具と技術の調和が結果的に良い仕事に繋がるのは論を待たないでしょう。それらについても参加者一同で確認させていただく良い機会にもなりました。是非次回以降も引き続き御参加いただき素晴らしい日本刀の世界を一緒に楽しんでいけたらと思っております。
 さて今回は常連のMさんは用事で、Tさんはちょっと体調を崩されてお休みとなりましたが年明けとなる1月の勉強会ではまた元気にお会いできたらと思います。
 その1月の勉強会は13日(土)です。
 2018年も一緒に日本刀研磨を通して日本刀を一緒に勉強していく仲間、勉強会参加者を随時募集しますのでご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
 今年の勉強会にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!。来年もよろしくお願い申し上げます!。

 
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2017年11月11日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。
 ご参加いただいたのはいつものWさん、Tさん、そしてMさんの御三方でした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 現在は脇差の中名倉砥工程を研磨しながら先日購入した刃艶を磨って裏打ち手前の段階までおこなってきました。
 吉野紙を漆で裏打ちする方法は以前にも一回やりましたが今回は実際に来年コンクールに出品する予定の作品に使用予定の刃艶の裏打ちでしたので実践手順を確認しながら御自身で裏打ち作業を行いました。
 全部の刃艶を裏打ちする時間はございませんでしたが後はご自宅で必要に応じて準備できると思いますから頑張って欲しいと思います。
 Tさんは今回はコンクールのほうで初出品、初入選で大変喜ばしい中でのご参加で私達研磨勉強会一同でお慶び申し上げました。御本人も入選できたことでまずは正直に嬉しいとの事、今後はさらに気持ちを引き締めて研磨を研究していきたいと熱く語っておりました。楽しみですね!
 また仕上げに使用する拭いに関しても課題であったヒケの処理に有効な材料と技法が見つかったことも今後の研磨に大きな進展があることでしょう。
 Mさんは今年のコンクールで努力賞を受賞しました!
 本当におめでとうございます!
 私達勉強会の仲間から受賞者が出たことは本当に慶ばしいことで勉強会のレベルアップにもつながりますね。本日はその出品刀のお話と本日のテーマである”過渡期の刀工と作品”に沿った御品をご持参下さり、参加者一同拝見させていただきました。
 本日はHさんが参加予定でしたが奥様が急遽体調を崩されたとの事で残念ながら不参加となってしまいました。お腹に赤ちゃんがいる奥様が急遽体調を崩されたと聞き、大変心配でしたが夕方には大事には至らなかったとの事と1週間ほどの入院で済むとの御報告をいただき一同ホッとしたところでした。
 さて次回の勉強会は12月9日(土)です。
 今年最後の勉強会となりますが初参加の方ももちろん募集中ですのでご興味のある方はお気軽に当工房にお問い合わせくださいませ。
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2017年10月14日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 御参加されたのはWさん、Tさん、Mさん、Iさん、そしてIMさんでした。
 いつも通り一番乗りでのご参加はWさんでした。Wさんはここ最近ちょっと体調を崩されたとのことで研磨の練習が思うように出来なかったとの事でしたが現在研磨中の脇差の中名倉砥工程には本日も実践を交えて真剣に取り組まれておりました。特に縦軸方向に揃わねばならない砥目が時として乱れてしまう事に悩まれており、私も色々御提案させていただきましたがこの辺はある程度練習しかないと思います。きっと克服できるはずですので頑張って欲しいと思います。
 Tさんは今年コンクールに初出品も済ませたばかりで現在は以前も手掛けておりました糸直刃の古刀の仕上げ研磨に着手し、かねてからの課題でもあるヒケの原因究明を進めておりました。 
 細かいヒケが刀身全体を走ってしまう事から内曇砥からの砥石の効かせ方なども原因の一つでもありますのでそれの基準なども参加者全員で意見交換などもさせていただきました。
 ヒケが発見できる研磨環境ももちろん大事ですし、とにかく砥石を効かせる具体的な手順や方法などもTさんご自身を含めて参加者一同で確認させていただきました。
 Mさんは2か月振り位のご参加になりますでしょうか、本日も研磨された御刀をご持参されました。
 ほぼ仕上げで横手の筋切りを行う直前の御品でしたので間もなく完成ということですね。
 欲を言えば刃角、三つ角をもう少し強調したほうが良いかなとも思いましたのでそれをお伝えしつつ、切先のフクラの加減などについても意見交換を行う事も出来ました。
 Mさんの場合は最近大きな手術などもしたばかりで力も入れられないことから仕上げ研磨を中心として行っていらっしゃるとの事ですから是非この際仕上げ研磨について通常以上に研究を進められて極めていただければとも思いますし、応援する次第でもあります。
 Iさんは現在練習中の脇差をご持参下さいました。
 備水砥相当の砥石で研磨されてきましたが、肉置きの加減が思うように砥目として反映されないことに悩まれておりました。詳細に拝見させていただきますと確かに縞模様の肉置きも御苦心された跡が見れるのですが砥石自体の砥面形状なども改めて御提案させていただきました。
 本業がナイフメーカーでありますからちょっとした要領さえ掴めばすぐにマスターできることだと思います。頑張って欲しいですね。
 鞘師のIMさんも2か月振りのご参加ですね。
 本日は現在製作中の白鞘をご持参下さいました。
 製作中であることからまだ周囲を丸める前の板材を貼り合わせた状態でしたが抜き差しも滑らかで内部の掻き入れはさすが本職で、同じく白鞘を作る立場の私も非常に参考になりました。
 また反りに合わせた木取りやその為の御苦心話もお話しくださり、一同非常に感服し参考になりました。
 引き続き来月もご参加いただけるよう御願申し上げました。
 
 さてその他総合的なお話としてはやはり直近の研磨コンクールに関してとなりました。
 各々が思いを込めて研磨したものが最高レベルである中央でどのような評価を受けるかはやはり気になりますし不安と期待が入り混じり、話が尽きません。
 当工房勉強会のメンバーをはじめ関わりのある皆さんで良い結果が得られればと祈る次第です。
 次回の勉強会の頃は既に結果は出ている頃ですので楽しみですね。
 その次回は11月11日に開催予定です。
 なおいつもながら参加者は随時募集しておりますのでご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ!

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2017年09月16日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 ご参加されたのWさん、Iさん、Hさんの御三方でした。
 いつも通り一番乗りでお越しくださり会場の準備をしてくださったのはWさんでした。
 彼女は今、樋の中の中名倉砥相当の砥石目を次の工程に向けて磨き棒と言う硬い合金製の棒で磨き潰しながら仕上がり地の樋と平地のコントラストなどを学んでいらっしゃいます。
 今日の段階で表裏ほぼ磨きましたのであとは細かい磨きムラを直してから樋以外の個所を中名倉砥で研ぐ工程に移行できそうです。頑張って欲しいですね!
 
 Iさんは備水相当の砥石での整形研ぎの段階です。 
 ご自宅で練習中に、どうしても肉置きをが整わずその原因と対策が掴めないままのご参加となりました。
 砥面形状についても御不安を感じているようでしたのでそれの再確認と合わせてたくさんのご質問もいただきました。

 Hさんは今年の研磨コンクールに初出品に向けて目下気合いを入れて研磨中!
 一度は地艶まで進んだそうですがヒケだらけになってしまい内曇刃砥まで戻してご持参下さいました。
 刃砥にしてはかなり強い砥目ですので刃砥と言うよりは地砥に近い内曇砥を使われたようです。
 更に軟らかめの内曇砥を使って肌目(と言うよりも鍛接面)がギラギラ出るのを抑えた方がベターである事をお伝えしました。また地艶についてもヒケが入りにくい地艶の選択基準なども現物の御品をご覧いただき御確認いただきました。コンクールも良い結果が出ると良いですね!

 その他共通のテーマとしては採光に付いてですね。
 電球についても数種類ありますのでどれを使っているかなどをメインに参加者一同で意見交換をさせていただきました。
 採光に関しては研磨にかなり影響する要素ですので参加謝の皆さんと熱心に意見交換などを行う事が出来ました。

 次回は10月14日(土)開催予定です。
 ご参加ご希望の方、ご興味のある方はまずはお気軽に下記メールアドレスまでお問い合わせお願いいたします。
 togishi@s6.dion.ne.jp

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2017年08月12日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。
 参加者はWさん、Tさん、Hさんの御三方でした。
 まずWさんですが、今日も一番乗りで工房に到着し、会場のセッティング準備を手伝ってくださいました。
 Wさん自身は現在、棟、樋の両脇のチリ部分の研磨を練習しておりますがどうしても蹴り気味になってしまうので研ぐ際のストロークの見直しなども御提案させていただき、また”切り”、”筋違い”、”大筋違い”、”タツ”それぞれの刀身への研磨効果と特徴及び注意点をお話させていただき、御確認いただきました。
 とりあえず今の砥工程である改正名倉砥をご自宅で復習していただき、次回あたりから中名倉砥にいければと思います。
 Tさんはコンクールに出品予定の現代刀を仕上げ研磨に着手した状態でご持参されました。
 どうしても細かいヒケが入ってしまう結果に悩まれておりました。 
 ご自宅の作業部屋では見えないヒケが当工房に持ってくると鮮明に見えてしまう(これは今までの参加者皆さんがおっしゃいますが・・・)との事で、一番深そうなヒケの個所をマーキングしてチェックされておりました。
 私からも照明環境(光源の種類等)を御提案させていただきましたので、Tさんの作業部屋での最適な光線の取り方などが見つかることを願っております。 
 また地艶についても一枚の大きさや張艶の際の切れ目の入れ方なども話し合って一同で意見交換をすることが出来ました。
 ヒケの原因と対策にはずっと悩まれていらっしゃるので改善されることを願い、また期待しております。
 数か月振りの久々の御参加となるのはHさんでした。
 最近、私生活のほうでもジュニアが近々生まれるとの事で研磨のほうもやる気満々の彼です。
 本日は内曇刃砥まで行った脇差と刃取りまで行った脇差の2振りをご持参されました。
 内曇刃砥まで行った脇差は止まり目が付てしまう事を悩まれておりましたが砥面の改善と面摺りについて御提案させていただきました。
 刃取りまで行った脇差に関してはご本人がおっしゃるように刃縁まで拾いきれていないので、刃取りの手順を再確認していただきました。
 また人造細名倉砥の砥目と思われる細かい線が無数に走っておりましたので砥石の効かせについて一同で話し合い意見交換をいたしました。
 それにしてもブラジルから日本に来て、今ではすっかり日本人になり切る覚悟をお持ちのようで感心します。研磨への情熱もその表れですね。

 本日はお盆とも重なり参加者が少人数でしたがその分お一人お一人の勉強具合も確認できて主催者であるわたしもかなり刺激を受けました。
 最近はご依頼件数も多くなり、ややもすると研磨作業に呑まれ気味でしたが本当の日本刀の楽しみ方や価値観を参加者皆さんから学ばせていただきました。
 これからも参加者相互にwin-winの関係で交流を深めていけたらと思っております。
 次回は9月16日に開催いたしますのでご興味のある方はまずは体験参加から一緒に日本刀を学びませんか!?お気軽にお問い合わせくださいませ。
 togishi@s6.dion.ne.jp または お問い合わせフォームから。
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2017年07月08日

今日の勉強会

 今日は月例の研磨勉強会でした。
 一番乗りはいつも通りWさんでした。そしていつも通り会場となる工房内の掃除や準備を手伝ってくださいました。Wさんはここ最近は棟の研磨に悪戦苦闘中・・・、なかなか角度が定まらず棟の面を砥石で捉えて安定させる要領がまだ掴めていないようでした。棟は狭い面積の中で角度を保って砥がないと庵面に当てるどころかすぐ棟角を蹴ってしまいがちですから技術的には非常に難しいと思います。
 でもめげずに必死に覚えようとする姿勢は素晴らしいと感じました。
 Tさんはいつもの現代刀をご持参されました。前回、仕上げまで行ってきましたが刃が付いていない個所が数か所あったためにそれを修正する多目的で一度備水砥に戻してから改正名倉砥までかけてきました。
 日本刀と言うのは神がかった逸話が語られるほど斬れ味が重要な要素であることは論を俟たない事実です。
 つまり切れるからこそ日本刀であり切れない状態に刃が引かれていては日本刀の価値も半減してしまいますのでまずその辺からお話をさせていただき、刃を立てる(付ける)為の研ぎ方をご説明しながら刃が付いた状態とはどう言う状態かを実践を含めてお話しさせていただきました。
 Mさんは前回はやはり体調が思わしくなかったことから急遽ご欠席となりましたが本日はお元気ご参加くださり、お顔の色も良く参加者一同、ホッと一安心でした。
 本日は上手く研げたらコンクールにも出してみたいという皆焼の短刀をご持参されました。
 以前にも拝見させていただいた御品ですが大変出来の良い短刀ですので研ぎ上げればかなり期待できる作品だと思いました。どうぞ御身体にはご留意されてご無理にない範囲で頑張って欲しいですね。
 前回もご参加くださった鞘師のIMさんが今日もお越しくださいました。
 今日はご自身が普段使われている鞘ノミと横掻きの小刀をご持参されそれぞれの道具についてご説明くださいました。さすがに専門の鞘師さんだけあって手入れの良く行き届いた道具類は素晴らしく、特に鞘ノミの反り具合へのこだわりをかなり詳しくお話しくださいました。 
 私自身も研磨の際に同時に白鞘は製作いたしますから非常に勉強になりましたし、心から感謝いたします。
 
 本日はご参加できなかったメンバーの方々からもいろいろな形でご連絡を頂いたりもしました。
 仲間から気にかけて頂けることは本当に嬉しいしありがたいですね! 
 日本刀研磨工房の勉強会ではいつも素晴らしい仲間になってくれるメンバーを募集しております!
 日本刀の鑑定や日本刀の職人仕事などにご興味のある方は体験参加という形からご参加もいただけますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。次回は8月12日(土)開催です!
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2017年06月17日

本日の勉強会

 本日は月例の勉強会でした。
 参加者はWさん、Iさん、そして久々の参加となるSさんとIMさんでした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 Wさんは本日の勉強会テーマである棟の研磨にチャレンジしました。
 今までも小刀や短刀の研磨はしてきましたが本格的な脇差の、そして棟の研磨というと初めてでもありやや戸惑っていましたが持ち前のチャレンジ精神で臨んでいらっしゃいました。
 棟は狭い面積ですし角度もありますから正確に当てていくというのは慣れないとかなり難しいのは確かです。
 棟の高さなども鑑定の要素にもなりますからとにかく練習して正確に研げるように頑張って欲しいですね。
 Iさんは製作された脇差用の白鞘2本と前回錆身でお持ちいただいた研磨用の脇差をご持参されました。
 白鞘に関しては専用の道具をお持ちでないことと鞘に関する基礎的な理解が少ない中、頑張って作ってきましたが後述する鞘師のIMさんからのアドバイスなども受けて熱心に学ばれておりました。
 研磨練習用の脇差は今回は荒錆を大村砥で落として刃紋が見える状態にまでしてご持参されました。
 とりあえずはしっかり刃紋があったので一安心、これから刃毀れも除去しながら完全に錆も落として整形に入る予定です。研磨も白鞘作りもまずは十分な知識と道具の準備が必要ですのでじっくりと取り組まれることをお勧めしました。
 久々の御参加はSさんです。
 現在も医大生として勉学の傍ら野鍛冶修行と多忙の中、本日はご参加くださいました。
 Sさんがお話くださる鍛冶修行での様々なお話は本当に興味深く、分野を超えても職人として改めて気付かされることや学ばせていただくことがあります。医師免許の国家試験に向けての学業もラストスパートだそうですがそちらも是非頑張っていただき、また息抜きついでに勉強会にもご参加いただければと思います。
 IMさんは元々は警察官でその当時からのお付き合いですからかれこれ15年くらいになるでしょうか。
 以前も数回、勉強会にもご参加くださったことがあります。
 現在は鞘師としてご活躍中でコンクールなどにも出品されています。
 本日は製作された白鞘完成品と掻き入れの参考品として貼り合わせ前の白鞘などを数点ご持参下さいました。
 上記Iさんへのアドバイスもして頂き、また私自身も研磨と同時に白鞘も製作することから学ばせていただきました。今後もご都合の許す限り、また勉強会にご参加いただけるようお願いもさせていただきました。

 本日はメンバーも内容も通常とは趣を変えて新鮮な感じの勉強会でした。
 次回は本日ご都合でご参加できなかった常連メンバーさんも加えてまた有意義で楽しい刀剣談義に花を咲かせたいと思います。
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2017年05月13日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 参加されたのはMさん、Tさん、Wさん、Iさんの4名でした。
 いつも通り朝一番で来て会場の清掃、準備から手伝ってくれたのはWさんでした。
 現在も脇差の樋の研磨をじっくり行っています。また樋用の磨き棒自体の磨きも色々試されたりして研究されています。
「樋の研ぎが大好き!”樋研ぎ3年”どころか”樋研ぎ10年”でもやっていたい!」とはご本人の弁・・・。
 いやいやその調子で今後は平地や切先も研ぎながら日本刀の知識と研磨技術の向上を目指して欲しいです。

 Tさんは前回同様に現代刀と古刀、そして本日のテーマである”研磨計画の立て方”の参考刀として未着手の平造り脇差をご持参されました。
 現代刀は刃取りでのライン取りや刃中の働きの現し方にかなり御苦心されたようでした。
 沸出来で相州伝を狙った現代刀ですから地刃ともに硬く砥石の効きも遅いので大変かもしれませんが私なりの研磨ペースの配分や研磨の要領をお伝えしました。古刀に関しては糸直刃で刃取りが思うようにいかないという事でしたのでやはり糸直刃用の刃取艶の作り方をお伝えし御理解いただきました。また古刀特有のしっとりした落ち着いた肌合いについてもお話させていただきました。研磨計画の立て方の参考刀としてご持参いただいた平造脇差は既に研ぎ減りが進んでいて棟には荒錆が発生していたり、平地には深い擦れ傷が入っていたりもしてそれらを吟味しながらどのような手順で研磨を進めていくかについて参加者で意見交換することが出来ました。まさに参考刀という意味で最適な御品でした。
 
 Mさんは体調もだいぶ回復されて研ぎのほうも進めていらっしゃるようで本当に良かったです。
 本日は差込拭いを差した状態の御刀をご持参されました。
 差し込みが非常に上手く成功した個所とそうではない個所とあり、今後はこのムラが課題となりそうですが原因と思われる事項を参加者で確認することも出来、差し込み仕上げを研究していく良い機会ともなりました。なお差し込み研磨に関しては今後も勉強会のテーマとして取り上げていきたいと考えております。

 Iさんは今回は元服刀と思われる小太刀をご持参されました。やはり未着手で現状は赤錆が噴き出している状態で上記Tさんの脇差同様に研磨計画の立て方の参考品として恰好の材料となる御品でした。仕上げるまでには大変御苦労も付きまとうかもしれませんが頑張って美しく仕上げていただければと思います。

 今回も少人数ながら和気藹々で内容の濃い勉強会になりました。参加者の皆さんには御礼申し上げます。
 美しい日本刀を共に学ぶことが出来る仲間がいるという事は本当に素晴らしいですし喜びでもあります。
 当工房勉強会では新しい仲間も常時募集しておりますのでご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。次回は6月17日開催です。
 
 
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2017年04月08日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 新年度初となる本日の勉強会にご参加くださったのはWさん、Tさん、Iさんの御三方でした。
 まずWさんはいつも通り一番乗りで開始前から準備などもお手伝いくださりました。
 現在は脇差の樋内の研磨(改正砥)と短刀の仕上げ研磨を並行して学んでいます。
 「樋の研ぎは楽しい!」とは本人の弁で樋の中の薄錆もほとんど取れてきました。
 平地に関しては最近お伝えした新しい研磨法に少々戸惑いながらも熱心に取り組まれておりました。
 
 Tさんは毎回ご持参される現代刀と古刀の二振りを御持参されました。 
 二振りとも仕上げ研磨をやり直して来ましたが特に現代刀のほうは刃取り、地金の色調は格段に進歩されました。残る課題としては刃取りの構成と切先ナルメでしょうか・・・、これらも鑑定に基づいた正しい研磨法を習得していく事で益々改善されていくことでしょう。

 Iさんは練習中の短刀にかなり苦戦されたご様子でした。
 また刃紋の有無の確認をされるためにナイフメイキングの処理法でしょうか?そういう状態で本日はお持ちになられました。 
 元々がかなり赤錆に覆われた状態の御品だったことから研磨計画を立てるためのヒントに乏しい為練習とは言っても未経験からの日本刀の研ぎ練習には負担が大きいのは事実だったようで、とりあえずはこの短刀は一旦休止し別の研磨刀をお探しになるとのことでした。Iさんにとってふさわしい御刀と御縁がありますこと願う次第です。

 冒頭でも書きましたように本日が本年度最初の勉強会となりましたことから初心に帰るという意味合いもあり鑑識鑑定について、また研磨技術や心構えに関しても基礎的な事から見直してお話しさせていただきながら参加者間で確認しあう事が出来ました。
 また、”研磨”と言う言葉から一般刃物と混同されたり、鑑識鑑定抜きで研磨技術のみ先行しまう傾向もありますがそれらについても必要な時に見直していきたいと思います。
 
 勉強会では29年度も同好の士を大募集です。刀剣女子ブームですので女性も大歓迎です。
 ご興味のある方は初めは”体験参加”からお気軽にご参加くださいませ!
 お問い合わせ、お申込みは→ togishi@s6.dion.ne.jp
posted by togishi1 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

今日の勉強会

 まず、今日で東日本大震災から丸6年ですね。
 多くの方が被害に遭われてお亡くなりになりました。ここに追悼の意を表し黙祷をささげたいと思います。 
 また、まだまだ帰宅できずに依然として仮設住宅での生活を余儀なくされている方もおられますので心から御見舞申し上げます。
 さて今日は月例勉強会でした。
 今日は初参加の方がお二人、そして体調を崩されてしばらく勉強会をお休みされていたMさんが久々にお越しになられて大変にぎやかな勉強会となりました。

 まずそのMさんですがまだ体調は本調子ではないものの研磨したい気持ちがどうしても高まったとのことで末相州の鎧通し短刀を内曇砥までかけてご持参されました。
 護摩箸と素剣の彫刻のある御品で皆焼の刃紋が実に美しい御品でした。
 今年の秋のコンクールに出品出来たらとの事で今から意欲満々で非常に楽しみですね。
 Wさんは前回からの短刀の仕上げ研ぎと最近入手された錆身脇差の樋の研磨を実習を兼ねて行いました。
 最近はご自宅での研場も工夫されて用意しますます研磨と鑑識の学びに意欲的に取り組まれております。
 頑張って欲しいですね。
 Tさんは前回に引き続き現代刀と時代刀の二振りを仕上げまで行った状態でご持参されました。
 御自身もお話しされておりましたが地刃の色が思うように出ず悩まれておりました。
 実際に白研ぎのような感じになってしまっておりましたので参加者全員で原因について意見交換などを行いました。とりあえず地艶が原因かなという事で新たに鳴滝砥を用意して研磨し直してみるという事になりました。仕上げ研磨においては御刀の働きや鍛えなど細かい個所を引き出す為に充分に砥石も吟味しなくてはなりませんし御刀の素性自体を研究しておかなくてはなりませんのでその点もTさんの御刀を通して一同で確認することが出来ました。きっと次回は良い色合いになるものと期待しています。
 Hさんは最近結婚式を挙げて新婚旅行にも行かれてきたとの事、本当におめでとうございます。
 本日はその結婚式で差した前差しとなる短刀を研磨してご持参されました。
 ご本人も言われているように刃取りが刃縁まで届いていない箇所がありそのためか刃が白く見えずにぼやけた印象になっておりましたが刃取りさえ刃縁までしっかり拾えば刃も冴え地とのコントラストも良くなりかなり良くなるはずです。頑張って欲しいですね。
 Iさんは鎬造りの短刀を中名倉砥まで行いご持参されました。 
 切先周りの決め所、つまりは刃角や小鎬など細かい個所がまだ手馴れないこともあって御苦労されたようですのでこれらを修正されればさらに先に進むことが出来るでしょう。
 冒頭にも書きましたが本日は二名の方(いずれも神奈川県在住)が初参加でお越しになられました。 
 お一人目はSFさん。
 研磨の経験などはないもののネットオークションで購入された残欠を何とか御自身で研げないものかと本日ご相談も兼ねてご参加となりました。
 まだまだこれから砥石などの道具も揃えていくことになりますが熱心にメモも取られておりましたので準備も進めていかれることを願っております。
 もうお一人はKYさん。
 ネットオークションを中心に御刀を落札されてはコレクションされていらっしゃるとの事、今回は研ぎにもご興味があるとのことで研磨予定の脇差もご持参されでのご参加となりました。 
 日本刀をコレクション、研究されていく中でも研磨を体験することで格段に視野は広がると思いますので是非チャレンジいただければと思います。
 そしてお二人とも今後も勉強会の仲間としてご参加いただけたらと思います。

 本日はテーマの外にも研磨をする際の心構えについてもお話しさせていただきました。
 それは日本刀を研ぐという事は大事な文化財を扱うという自覚を持つことであります。
 つまりいくらお金を出して購入したとしてもそれはあくまでも長い歴史の中で手元に置いてお預かりしているという気持ちを持つ事です。
 自分が生まれる何百年も前に製作され、自分が死んでからも人から人へと受け継がれて残っていくものですから研ぎの練習材料だと軽んじてぶっ壊しても構わないなどと言う考えは絶対に抱いてはならないわけで、これに関しては当工房勉強会の絶対的方針としてご参加いただく方にはお守りいただきたい旨をお話しさせていただきました。
 どんなに錆びて崩れてしまっている御刀でも必ず綺麗にして本来の輝きを取り戻したいという決意があってこそ研磨は成功するものだと私は信じておりますし、同じ気持ちを持つ仲間と今後も勉強会で集えたらと思っております。
 新年度となる次回は4月8日(土)です。ご参加お待ちしております!

 
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2017年02月11日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。
 御参加されたのはWさん、Tさん、Iさんの御三方でした。
 まずWさん、引き続き短刀の研磨ですが細名倉砥まで進めてご持参されました。
 前回からかなり練習されたようで砥目も細かく整い尖り互目の刃紋も鮮明に現れてまいりました。
 ご本人も研ぎ進める中で次第に刃紋が鮮明になってくる事から益々研磨に惹き込まれたご様子でした。
 本日は実地も含めて細名倉砥の研ぎ方のおさらいと内曇砥の引き方をお伝えしました。
 またWさんが研磨している短刀について簡単にその素性などもお話しさせていただきました。

 Tさんは前回に引き続き現代刀と古刀の二振りをご持参されました。
 ヒケに関してはかなり改善され現代刀のほうは下刃艶まで行ってきました。
 刃中にまだ内曇砥の強い止まり目が残っている個所もありましたのでそれの確認の仕方なども参加者間で確認しあいました。また二振りともやや硬い地砥を使われたようで肌が裂け気味になってしまっておりましたので肌が裂けてしまった状態というのがどういう状態かを確認しそれの対処法なども意見交換を行う事が出来ました。
 古刀のほうは刃紋がほとんど見えないのですが確実に刃は立っており俗に言う”刃が眠い”という状態です。
 どのように研ぎ進めればよいかもご質問いただきながらその技法と注意点もお話しさせていただきました。
 沸え出来の刃紋の刃中には砂流しも走り中々健全な現代刀、刃紋がほとんど見えない古刀と、作風で言えば対極をなす御品ですからTさんにとりましてもよい勉強になることでしょう。

 Iさんは鎬造りの短刀を備水砥相当の人造砥で研いでご持参されました。
 錆身の状態からどこをどのように研げば良いか暗中模索の中、研がれたとの事でしたので砥石を当てる前にしなければならない下準備の事や研ぎの順番、また砥目が刀身の現状の何を示すかという事などもお伝えし、参加者間でも再確認となりました。 

 共通項目としては本日のテーマでもありました仕上げ研磨について、主に刃艶の選択やアク水の作用と用法について情報交換なども行いました。
 本日は鑑識のほうがちょっと後回し気味で、細かい研磨技術に関する事が主になってしまいましたが内容の濃い勉強会になったと思います。
 次回は3月11日に開催いたします。 
 本日、用事などで参加できなかった方々もいらっしゃいましたが次回は元気に御参加いただけることを楽しみにしております。また新規参加者も引き続き募集しておりますのでよろしくお願い申し上げます。

 
 
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