2018年06月17日

京都に買出し!

 当工房の毎年恒例でもあります京都内曇砥買出し旅行から帰ってきました。
 旅行とは言っても昨日16日になった瞬間の午前0時に自宅工場を出発、17日の夜に帰ってきたわけですから日付的には一日も家を空けてはいないことにもなりますのでかなりハードスケジュールでもありました。

 買出し先は石原砥石工業さんです ⇩。
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 この立派なお住いの奥に砥石を加工する工場と事務所があります。
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 下の写真は今回行くにあたって予め希望する性質の内曇砥を伝えていたので石原さんのほうで準備して並べてくださったものです。
 ちなみに基本的には欲しいのは刃砥がメインではありますが個人的に硬めの砥石のほうが好みでもありますから目の立っていそうなやや硬めの刃砥ですね・・・。
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 そしてこれらの砥石について一つひとつご説明とアドバイスをいただきながら今回購入したのがこの下の6本です。⇩
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 実際は使ってみないと砥石の個性など詳細はわからないのが正直なところですが見た目の感じからはこういう色合いでしたら間違いはないと思うのですが果たしてどうでしょうか・・・・?、今から楽しみでもあります!。

 さて、買出しを終えてからはまず伏見稲荷大社に参拝、宇治平等院は土曜日だからでしょうか、近隣のコインパーキングすら全て満車で参拝を断念、奈良に移動してホテルにチェックイン後は東大寺の大仏に参拝。
 そして今日はホテルのすぐ近くの国宝、元興寺、新薬師寺、薬師寺と参拝して帰路につきました。
 往復で約1000kmの運転もさすがに疲れましたが無事に事故もなく行って来られましたし、砥石も買えましたし何はともあれ良かったです。


 
 
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2017年11月03日

地艶作り

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 今年は秋をを通り越して夏から一気に冬になったかと思いましたが11月になってからは本来の秋らしさを取り戻し、今日あたりは逆に汗ばむくらいになりましたね。
 千葉のお客様からご依頼いただいた御刀も順調に研磨工程が進んでいることもあり、今日は午後から地艶作りを行いました。
 画像の上のタオルに乗せてあるものは天然荒砥で2mm平均の厚さに磨った”中山赤ピン”です。
 「ちょっと軟らか過ぎるかな・・・?」
 磨った感じではそう思いましたが一応この後更に粒度の細かい大村砥、そして青砥で表面を滑らかにして吉野紙を裏打ちする予定です。
 御刀の研磨作業と並行して何日かかけて作製します。

 画像に写っている下の二個の砥石は最近地艶用に購入したコッパです。
 左は一見、中山赤ピンみたいに見えますが、同じ中山でも”戸前”と言う層のものでかなり硬いです。
 右は”奥殿”(オクドと読みます)という鉱山の砥石です。乾いた感じで一見硬そうですが左の中山戸前よりは若干軟らかめです。
 京都の天然砥石は硬軟粒度様々なものがありまして、実際のところは使ってみないと何とも言えない点もありますが御刀との相性が抜群にマッチした時は驚くほどの研磨効果と結果が出せますからいつも最高の砥石を求めて準備しております。
 
 さてさて、本日磨った中山赤ピン、そしてこれから割って地艶を作る下二個の砥石はどうなりますか・・。
 使う日が今から楽しみでもあります。


 
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2017年10月20日

砥石を買いに・・・

  今日は刃艶用のコッパを買いに東京の並川商店に行ってきました!
 katakoppa.jpg
 これが今日買ってきましたコッパです。
 コッパというには勿体無いくらい形になっていてそのままでも使えそうですが一応コッパです。
 刃艶用のコッパは量としては既に十分持っているのですが、今回の目的は相当に硬い刃艶用コッパの購入でした。
 硬い刃艶の用途としては例えば内曇地砥のキツい止まり目を解したり、ガサ付きやすい地金の仕上げ研磨の際に、下地艶の前処理として潤いの維持として用いたり、ちょっとしたヒケの除去や横手筋切りなどにもその硬さに応じて必要になりますので当工房では多用するのですが、気付くとちょっと在庫が寂しくなっていました。
 それだけ今年はたくさんの御客様から御依頼もいただき本数も研がせていただいた証拠でもありますが同時に砥石を買いに行く余裕もここのところなかったので、今日思い切って買いに行けて良かったです!。
 さて、今日買った砥石、社長にいろいろ教えて頂きながら選んでみました。
 かなり硬いと思われるコッパを3個、中間程度のものを1個ですね。
 近いうちに割って漆で裏打ちしてみようと思います。
 それにしてもここのところの気温の変化、秋を通り越して冬になったような感じです。
 コッパを磨って裏打ちするのはさすがに冬場は厳しいので早く秋らしい陽気に戻って欲しいのですが・・・。
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2017年09月06日

巣板で・・・。

 今日は巣板での研磨行いました。
 巣板というのは砥石の名前と言いますか種類と申しましょうか、天然仕上げ砥石の一つです。
 当工房では格安研磨の際に、内曇砥の代用砥石として用いております。
 suita.JPG
 当工房のfacebookページでも現在御紹介しておりますが格安研磨ご依頼の御刀を研いでおりまして本日は大半の時間をこの巣板による研磨に費やしました。
 去年から使い始めたこの巣板、本当に抜群に良いです!
 人造細名倉の砥目はグングン取れてきますし、内曇砥よりは粒度が若干荒いものの格安研磨の仕上げで用いる人造地艶なら綺麗に砥目も消えてくれますね。
 「そんな良い砥石なら通常の美術研磨でも使えばよいのに・・・」
 そんな声も聞こえてきそうですが、確かに細名倉砥と内曇砥の間に軽く入れて砥工程をスムーズにする為に使う事もありましたが最近は専ら格安研磨用です。
 と言うのはやはり粒度が内曇砥よりは若干荒目ですので羽二重のような地金になり切らず、地金の組織が立って来ないので砥目に”力(リキ)”がないと申しましょうか・・・。
 またもちろん巣板でも硬軟様々ですが内曇砥のように硬軟別で使い分けても微調整は効かないように私自身これまでのテストと研究では感じました。
 (巣板を刃引き専用としてこの巣板の後に地砥として合砥などをチョイスするのも良いかも!)
 
 それにしても今日の御刀との相性が良かったのか、砥石に当てて引いた瞬間から真っ黒い砥汁が出て心地良い感触が伝わってきて嬉しくなりました。
 今月下旬から着手予定の脇差も格安研磨御依頼ですのでもちろんその時にも使う予定ですがまた抜群に合ってくれたらと期待もしています。

 
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2017年06月12日

砥石の買い出しと寺社巡り

 今年も毎年恒例となりました内曇砥の買い出しに行ってまいりました。
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 京都は嵯峨樒原にある石原砥石工業さんです。
 この門構えをくぐるとこれまた大きく立派な歴史を感じさせるお屋敷があり、その奥に内曇砥の工場と事務所があります。
 さて今回は買う砥石は刃砥に限定にして価格はともかく、予め決めておきました砥質の条件に適合するものだけを求める事にしておりました。
 そして買ってきたのが下の写真の砥石です。
uchigumorito2017.jpg
 内曇砥は研師が蒲鉾型に丸めることから表面はノミでハツったままの状態で売られています。
 ですので見ただけではわかりませんが、水を付けさせてもらって筋の有無や色合い、硬さなどを確認して条件に合いそうな砥石を選びました。
 もっとも、最終的には実際に購入して自分なりの砥面に整えた上で使用してみないとわからない点もありますから、それが天然砥石の難しいところですね。
 また私の場合は刃砥は刃砥でも通常の刃砥よりも硬めの砥質が好みですがなかなか巡り合えないものです。
 今回の砥石、撮影前にもう一度水洗いもしながら細かい点も確認しましたが見た目的には合格なんですがね…。今から楽しみではあります。

 さて例年ですと宿泊地である奈良に直行が多いのですが最近、夫婦で寺社を参拝して御朱印をいただくことに凝っておりまして久々に金閣寺と銀閣寺に参拝してから奈良に移動しました。
 奈良のホテルにチェックインしてすぐにこれまた東大寺に行き大仏様に一年ぶりに参拝し御朱印をいただきました。
 翌日はチェックアウト前に春日大社、チェックアウト後は今年は唐招提寺に行きました。
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 この写真は唐招提寺の境内です。
 唐招提寺は何度も来日に失敗し、失明しながらも苦難の末にやっと日本に来て仏教の普及に努めた唐の帰化僧、鑑真和上のお寺で結構有名ですが観光客でゴミゴミもしていないのでゆったりと参拝できて本当に良かったです!。
 毎年ながら1泊2日の内曇砥買い出し旅行ですが砥石を買う以外にも寺社巡りが結構楽しみになっています。清水寺、平安神宮は以前一度行きましたがまた行ってみたいですし、まだ行ったことがない有名なお寺や神社がまだまだあります。あっ、日本刀の大和伝にゆかりの当麻寺にも是非行ってみたいですね。
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2017年04月18日

中山赤ピン

 ついこないだまでは朝、工房に入って真っ先にストーブに点火するのが当たり前でしたが今日は初夏を思わせるほどの陽気で気温がぐんぐん上がり汗ばむほどになりました。 
 ボチボチ、エアコンのフィルターも掃除しないとな・・・、と考えました。
 さて今日も砥石の紹介です。
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 これは”中山”の赤ピンという砥石で当工房では仕上げの”下地艶”工程で使う事が多いです。
 中山というのは京都の仕上げ砥石が産出される坑道の名称で赤ピンというのはその行動から産出される砥石の種類と言いますかその色合いが赤っぽい事からそう呼ばれているようです。
 当工房で使用しているこの赤ピン、粒度は非常に細かいものの研磨力は抜群で目詰まりすることも少なく、本当に良い仕事をしてくれるので助かっています。
 当工房では”下○○”と言われる工程、例えば下地研磨、下刃艶、下ナルメ、下磨き…等々、が本当に大切であると考えております。当然下地艶と言われる工程が地金の処理では非常に重要な位置を占めていると信じておりますので研磨力が抜群で肌の調整も思い通りにできるこの赤ピンを十二分にかけた上で”上地艶”に移行します。上地艶については後日お話しするとして、今現在着手している御刀の下地艶でもこの赤ピンが大活躍してくれました。
 中山の赤ピンだったら下地艶にすべて良いのか?・・・。私の場合はこのプラケースに入っている分しかまだ試していないのでわかりませんが、コッパだけならまだ他にあるので別のコッパも擦って試したいですね。
 おっと、その前に刃艶の裏打ちもしなきゃです。研師の仕事って御刀研ぐ以外の準備も結構あるものです。
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2017年04月05日

伊予砥

 新年度になって最初のブログになります。 
 今日は本当に春らしいポカポカ陽気でした。
 「お花見がてらドライブにでも行きたいなあ!」と一瞬思ったりもしますが、自分の場合はやはりお花見よりも工房での研磨作業のほうが断然好きですし、ありがたいことに御依頼もたくさんいただいておりますから今日も早朝から研ぎ台に乗りました。
 お昼休みに先日ネットで購入した”伊予砥”を撮影しましたので御紹介します。↓↓↓
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 伊予砥は名前の通り伊予、つまり愛媛県で採掘される天然砥石で粒度的には日本刀の研ぎでは荒いほうの部類に入ると思います。かなり前ですが本星の伊予砥を持っていてお気に入りで使っていましたが良い砥石ほど使用頻度も多いので終わってしまい、それからは備水砥を使っています。 
 たまたまネットで売りに出ていたので購入した次第で、本日自己所有の脇差で試し研ぎをしてみました。
 備水砥よりも硬い感触ながら嫌な反発感はなく砥石が喰ってくれる感触で、
「おー!、やはり良いね!」
でした
 研磨力で言ったら人造砥やセラミック系砥石には到底及ばないのですがサクサクとした天然砥特有の研ぎ感は非常に心地よいものですし古刀の切先周りの薄錆除去や微調整には伊予砥はやはり欠かせないと思いました。
 これから時間を見つけて砥面の面摺りを本格的に行って出来るだけ早い時期に実践投入したいと思います。
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2016年06月26日

毎年恒例の砥石買い出し!

 タイトル通り毎年恒例となりました京都への内曇砥買い出しに行ってきました。
 25日(土)の深夜12:00に出発、あいにくの雨天の中、高速道路をひた走り途中で養老SAとかで仮眠をとりつつ京都南ICを降りたのが既に明るくなった朝7時、それから京都縦貫道で千代川ICまで乗りそこから山道をしばらく行くと石原砥石工業所があります。
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 昨年、残念なことにご主人が亡くなられてしまいましたが奥様とご子息夫妻で今も変わらず内曇砥を販売しています。
 今回も一か月ほど前から行くことを決めていたので私が欲しいところのやや蓮華が入った軟らかめの砥石を用意していて下さり、いろいろ教えていただきながら購入したのが下の写真の砥石です。
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 いやはや、さすがに砥石の採掘と販売元ですから見せていただいた砥石すべてが素晴らしいので迷うほどでしたが今回は刃砥として使う砥石限定と決めていただので数は少ないですが自分なりに厳選して買ってきました。特に下段真ん中の砥石は大きさも厚さもタップリしており筋は皆無、確かにお値段もこれ一丁だけでかなりしましたが十分納得できる砥質で今から使うのがとても楽しみです。
 今年秋あたりから研磨業務も拡張していく予定ですので本当に良い買い物が出来ました。

 さて砥石を仕入れた後はこれまた毎年恒例ですが奈良に移動して東大寺の大仏様に参拝してきました。
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 今現在、研ぎのご依頼を非常に多くいただけるようになって嬉しい悲鳴を上げていることへの感謝、そして今私自身が人生の岐路としてちょっと考えていることもありそれに対する不安の払拭などを祈念してきました。今回は大仏様の眼がなぜか優しく見えたのは気のせいだろうか・・・。
 今回も奈良の帰りがけには斑鳩まで足を延ばし法隆寺にも参拝してきました。
 良い砥石も手に入り、東大寺や法隆寺にも参拝できて一泊二日の忙しい日程ではありましたが充実した時間を過ごせました。
 それにしても京都、奈良っていつ行っても良いですね!
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2015年06月30日

地艶作り

 早いもので、今日で2015年も半分経過と言うことになりますね。
 ”少年老い易く学成り難し”の言葉が最近身に染みる思いで感じられる今日この頃です。 
 40代も半ばを過ぎて既に老眼も怪しくなっておりますから私のような者には益々肉体的にも上記の格言が実感させられるものです。
 さて、県内のお客様からお預かりしておりました短刀も昨日午前中に発送出来、昨日の午後からは久々に地艶作りに着手しました。
 今回は下地艶に使える軟らかい艶を張り艶として用意するのが目的です。
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 これは大村砥という荒い天然砥石で地艶にする鳴滝砥を薄くしている作業です。
 実際に摺ってみてちょっと軟らか過ぎる砥石かなとも思いましたが裏張りすると硬くなるのでちょうど良いかなとも思いました。
 そして今日の裏張り作業がこれです↓。
jitsuya2.jpg
 ちなみに撮影用に綺麗な新聞に並べ直しました。
 左下の刷毛で漆を塗り、右のタンポ(テルテル坊主)で貼った表面の余分な漆を拭き取るという作業を行い乾燥させます。
 艶作りも研師さんによっていろいろ工夫があり、秘伝的な要素ももちろん含まれ、当工房のこの作業も当然ながら企業秘密の要素もあるので細かいところは割愛させていただきますが、基本的には刀身の研磨同様に慎重で丁寧な作業が要求されるのは間違いありません。お客様からご依頼いただいた大切な御刀に直接使うものですから当然ですね。
 当工房では弟子もいないし従業員もいないのでこういう下仕事も自分でやらなきゃですが、自分で大村砥で摺って、貼る前の地艶表面を青砥、内曇砥と仕上げていくと一枚一枚に愛着が沸きますし、その砥石の癖も理解できますから実際にお客様の御刀に使用する時にはかなりの可動域を有することにもなります。
 さて、今日裏張りしたこの張地艶ですが早速次回の御刀からの導入を目指したいと思います。
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2015年03月10日

帰ってきました

 3月5日から昨日の9日まで中国北京に買い出し旅行に行っておりまして、帰って参りました。
 以下に御報告をさせていただこうと思います。

 今回の目的は砥石およびヤスリなどの買い出しでした。
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 今回購入した砥石類の一部です。
 赤地に白地のの”精磨油石”は粒度#180のGC(グリーンカーボン)砥石です。
 もう10年以上前から使用しています。
 研磨力は抜群で、この砥石特有のまろやかの研ぎ味が魅力ですが減りが早いのが弱点ですね。
 そのため北京に行った際はある程度まとめて購入します。
 緑色のものは同じくGCですが粒度の違う砥石が表裏に半々ずつとなっています。
 同様の砥石が日本でも鎌砥石としてホームセンターなどでも売っていますが金額的には(安さ)では圧倒的にこちらに軍配だと思われます。
 研磨力も十分で錆身からの研磨が多い当工房ではかなりの戦力と言えそうです。
 錆身からの研磨を承ることが非常に多い当工房では荒砥類は常にキープする必要がありますが上記の砥石は大いに役立っています。
 赤い柄のものはダイヤモンドヤスリ。
 ダイヤモンドヤスリはそれ自体で直接刀身を研磨するものではなく、例えば超硬磨きヘラや磨き棒の修理などに用いています。
 鉄板の表面にダイヤモンド粒子を電着してあるので使用するうちにはやがて研磨粒子が剥離し、使えなくなるもので消耗工具と言えます。
 このダイヤモンドヤスリは以前ご紹介していた”北京刀剣旅行”に掲載の”成寿寺路 朝龍五金一条街”で購入しました。
 今回、最も欲しかったのは天然砥石ですが聞いてみましたが既に採掘は終わっており現在ではどこにも売ってはいないだろうとのことでした。
 対馬砥石に良く似た性質のもので後々調べましたら山対馬と言われる砥石のようでした。
 通常の対馬砥が海から採掘されるのに対し山で採掘される同様の砥石です。
 海のものよりも非常に硬く、肌理が細やかで良質の砥汁は仕上げ研磨において大いに役立ってくれます。
 ただ、もう入手困難だとしたら今持っているものを大事に使うしかないですね・・・。

 例によって土日開催の骨董市、”潘家園旧貨市場”にも行ってみました。
 仏像や青銅器、陶磁器や古書など実に様々な骨董品が所狭しと並べられていました。
 ただ、刀剣類は全く見当たらないのが不思議でした。
 この潘家園市場のすぐ近くに”北京古玩城という骨董専門のビルがあり、そこで骨董屋のおばさんに
聞いてみたら、どうやら当局の指導で安全の為に刀剣類は売ることが出来ないとの答えでした。
 以前は青竜刀やら宝剣やら、骨董屋のメイン商品の趣で売られていたのですがこれはこれでちょっと残念ですね。
 
 私のパスポートは2010年発行の10年用パスポート、そこに北京の出入国スタンプはないので、前回の北京は少なくとも6年前ということになります。
 あの頃、毎日牛肉面を食べに行った馴染みの食堂も、ホテルのそばにあったスーパーマーケットも北京オリンピックの都市計画と区画整理のためでしょうか、跡形もなく消えていました。
 これは仕方なことですがちょっと寂しいですね。   もうやだ〜(悲しい顔)

 ただ、今回も行く先々で親切にしていただき大変満足いく旅行となりました。
 砥石もたくさん買って無事に帰って来れましたし感謝しつつ、ここに御報告とさせていただきます。
  
 
 
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2015年01月15日

コマが届く

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 今年になって初めての購入となる細名倉砥(コマナグラ)が今日届きました。
 この細名倉だけでなく下地研磨の初期に使う人造砥などもまとまった数を合わせて今回購入しました。
 ここ数年は毎年正月には好みの御刀を購入していましたが今年は御刀ではなく仕事で実際に使う砥石にしました。
 特に天然細名倉の効きは内曇砥へのかかりに影響があるのみならず地金の細かい肌や地景等の働きを引き出すのに重要な役割があると私は信じています。
 そして天然細名倉砥を突き研ぎした時のあのサクサクとした感触が私はとにかく好きで、より良い細名倉砥をいつも求めています。
 さて画像の砥石ですが”465”と書いておる通り、重さが465グラムと、現在流通している細名倉にしては大きいほうでしょうか・・。
 ”別上”というのは白色のものをこう呼びます。他に”特級”と言う縞模様のものもありますが私自身は軟らかめの別上のほうが好きですね。
 100グラム前後の小さい砥石は既に相当数ありますが良い砥石はあっという間になくなるものですし、小さいとやはり研ぎ辛い面もありますからなるべくなら大きいものが欲しいのですがなかなか売りに出ませんね。
 今回の砥石がお客様の御刀の研磨に最大限活躍してくれることを祈りつつ今後も良質の天然細名倉を探求していこうと思っております。

 
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2014年10月15日

今日届いたコマ名倉

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 これは今日届いた天然細名倉砥です。
 純三河名倉と言えば愛知県、そしてその純三河名倉砥の出荷と鑑定を行っている業者さんから直接購入した砥石で一個あたり200グラム平均でしょうか。
 今月はこの砥石を含めて都合14個の天然細名倉砥を入手することが出来ました。
 私たち研師にとって砥石はなくてはならない重要な道具であることもちろんですがやはり当たり外れはどうしてもあります。
 ですからそれをカバーすべく常に良質の砥石の確保をしております。
 さて今回の砥石はどうでしょうか・・・?

 天然細名倉砥は大きさや色で”別大上”や”特級”、”別上”など数種類に分けられますが大きく分けると縞物と白物に分けられると思います。
 実際に研いでみて、私個人的にはサクサクとした心地よい感触は白物に多く、縞物はすぐに内曇砥に移行できるほどの肌理の細かさを有しているように感じます。
 
 いずれにしましても良い砥石を購入できるのは研磨の御依頼を下さるお客様のおかげですのでこれらの砥石を生かしてお客様に還元できたらと考えております。
 
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2014年06月22日

京都へ内曇砥の買い出し

 もうすっかり毎年の恒例となりました京都への内曇砥買い出し旅行、昨日日付が変わると同時に自宅を出発、太田藪塚ICから高速に乗り途中のサービスエリアで休憩をしながら、京都南ICを降りたのが朝7時、朝食を摂ってから沓掛ICから京都縦貫道に乗り千代川ICで降りてから山道を走ること約30分で石原砥石工業所に到着いたしました。
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 歴史を感じさせるたたずまいの石原砥石工業さんの母屋です。
 その奥に工場と事務所があります。
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 事務所内の陳列棚とショーケースには大平山の内曇砥や巣板砥、合砥など所狭しとビッシリ・・・。
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 予め私の欲しい砥石、つまりは内曇刃砥をテーブルに並べて用意してくださっておりました。
 これらの砥石を挟んで、社長からもいろいろ教えていただきながら今回買ってきたものが以下の砥石です。
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 上段の左と中央はかなり値段も張りましたが見た目にも納得のお品、一目惚れでした。
 上段右は左二本と同質ながらやや薄いために大幅に値段が安くなったもの、下五本は大きさが一回り小さい為にやはり値段的には安いのですが質自体はかなり期待できそうな感じです。
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 せっかく京都まで来たので角型砥石だけではなくコッパもキロ単位で購入しまして写真はその一部です。
 コッパとは仕上げに使う刃艶、地艶の材料となるものでそれぞれ内曇砥、鳴滝砥の端材です。
 右側の茶色いコッパが鳴滝砥のコッパで地艶用、左が内曇砥のコッパで刃艶用というわけです。
 もしこれが全部使えるなら量的には私一人が一生使っても余りますが、そういかないのが天然砥石の難しさです。さて今回の砥石達、どれだけ当工房の戦力となってくれるか・・・?ただただ期待するのみです。

 さてさて今年も昨年同様奈良に一泊、東大寺の大仏様に参拝いたしました。
 そして昨年は法隆寺に寄りましたが今年は再び京都に戻り清水寺に参拝してから帰路につき、午後6時に無事に帰宅できました。
 毎年、「来年こそは一泊ではなく2泊で!」と思うのですがなかなか日程が思うようにならず今年も一泊二日でしたが、ならば秋のコンクールが終わってからもし日程があればもう一回京都と奈良に行きたい気持ちでいます。
 
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2014年04月27日

最近買った細名倉砥

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 今月に入ってから、即ち今年度になって仕入れた細名倉(コマナグラ)です。
 細名倉砥と言うのは刀剣研磨では内曇砥の前の工程で実質的には下地の最終段階となる大切な砥石です。
 私が20代の頃、つまりは20数年前までは質の良否は抜きにしてもまだ砥石屋さんにも在庫があり購入することが出来ましたが年々品薄状態が加速して貴重な砥石となりました。
 人造の細名倉相当の砥石は各砥石メーカーから生産発売もされており、前段階の中名倉砥の砥目を除去し、更に肌理を細かくするだけなら充分です。 
 ただ、内曇砥へのスムーズな連絡と言う点ではどうしても天然細名倉砥が必要ですので当工房では必需品として天然細名倉砥を使用しております。
 う〜ん・・・、でもそれだけではないですな・・・。
 既に以前のブログでも度々、天然細名倉砥のご紹介はさせていただいております通り、数だけを考えれば私個人が一人で使うにはもう充分持っております。
 それでもやはり天然細名倉が売りに出ているとこの時とばかり買ってしまう、多少頑張ってもより良い自分の仕事となるべく導入したくなる・・・、これが職人の心意気だと言う自負心もあります。
 そして最も大事なのはそれを御依頼くださるお客様に目に見える形で還元するという事に他なりません。
 今回の細名倉砥、近々試し研ぎをしますが、お客様の御刀の為に活躍してくれるものと確信しております。

注:ライターは大きさの目安として置いてあります。
posted by togishi1 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする