2015年03月10日

帰ってきました

 3月5日から昨日の9日まで中国北京に買い出し旅行に行っておりまして、帰って参りました。
 以下に御報告をさせていただこうと思います。

 今回の目的は砥石およびヤスリなどの買い出しでした。
 beijing-mai.jpg
 今回購入した砥石類の一部です。
 赤地に白地のの”精磨油石”は粒度#180のGC(グリーンカーボン)砥石です。
 もう10年以上前から使用しています。
 研磨力は抜群で、この砥石特有のまろやかの研ぎ味が魅力ですが減りが早いのが弱点ですね。
 そのため北京に行った際はある程度まとめて購入します。
 緑色のものは同じくGCですが粒度の違う砥石が表裏に半々ずつとなっています。
 同様の砥石が日本でも鎌砥石としてホームセンターなどでも売っていますが金額的には(安さ)では圧倒的にこちらに軍配だと思われます。
 研磨力も十分で錆身からの研磨が多い当工房ではかなりの戦力と言えそうです。
 錆身からの研磨を承ることが非常に多い当工房では荒砥類は常にキープする必要がありますが上記の砥石は大いに役立っています。
 赤い柄のものはダイヤモンドヤスリ。
 ダイヤモンドヤスリはそれ自体で直接刀身を研磨するものではなく、例えば超硬磨きヘラや磨き棒の修理などに用いています。
 鉄板の表面にダイヤモンド粒子を電着してあるので使用するうちにはやがて研磨粒子が剥離し、使えなくなるもので消耗工具と言えます。
 このダイヤモンドヤスリは以前ご紹介していた”北京刀剣旅行”に掲載の”成寿寺路 朝龍五金一条街”で購入しました。
 今回、最も欲しかったのは天然砥石ですが聞いてみましたが既に採掘は終わっており現在ではどこにも売ってはいないだろうとのことでした。
 対馬砥石に良く似た性質のもので後々調べましたら山対馬と言われる砥石のようでした。
 通常の対馬砥が海から採掘されるのに対し山で採掘される同様の砥石です。
 海のものよりも非常に硬く、肌理が細やかで良質の砥汁は仕上げ研磨において大いに役立ってくれます。
 ただ、もう入手困難だとしたら今持っているものを大事に使うしかないですね・・・。

 例によって土日開催の骨董市、”潘家園旧貨市場”にも行ってみました。
 仏像や青銅器、陶磁器や古書など実に様々な骨董品が所狭しと並べられていました。
 ただ、刀剣類は全く見当たらないのが不思議でした。
 この潘家園市場のすぐ近くに”北京古玩城という骨董専門のビルがあり、そこで骨董屋のおばさんに
聞いてみたら、どうやら当局の指導で安全の為に刀剣類は売ることが出来ないとの答えでした。
 以前は青竜刀やら宝剣やら、骨董屋のメイン商品の趣で売られていたのですがこれはこれでちょっと残念ですね。
 
 私のパスポートは2010年発行の10年用パスポート、そこに北京の出入国スタンプはないので、前回の北京は少なくとも6年前ということになります。
 あの頃、毎日牛肉面を食べに行った馴染みの食堂も、ホテルのそばにあったスーパーマーケットも北京オリンピックの都市計画と区画整理のためでしょうか、跡形もなく消えていました。
 これは仕方なことですがちょっと寂しいですね。   もうやだ〜(悲しい顔)

 ただ、今回も行く先々で親切にしていただき大変満足いく旅行となりました。
 砥石もたくさん買って無事に帰って来れましたし感謝しつつ、ここに御報告とさせていただきます。
  
 
 
posted by togishi1 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月15日

コマが届く

koma465.jpg
 今年になって初めての購入となる細名倉砥(コマナグラ)が今日届きました。
 この細名倉だけでなく下地研磨の初期に使う人造砥などもまとまった数を合わせて今回購入しました。
 ここ数年は毎年正月には好みの御刀を購入していましたが今年は御刀ではなく仕事で実際に使う砥石にしました。
 特に天然細名倉の効きは内曇砥へのかかりに影響があるのみならず地金の細かい肌や地景等の働きを引き出すのに重要な役割があると私は信じています。
 そして天然細名倉砥を突き研ぎした時のあのサクサクとした感触が私はとにかく好きで、より良い細名倉砥をいつも求めています。
 さて画像の砥石ですが”465”と書いておる通り、重さが465グラムと、現在流通している細名倉にしては大きいほうでしょうか・・。
 ”別上”というのは白色のものをこう呼びます。他に”特級”と言う縞模様のものもありますが私自身は軟らかめの別上のほうが好きですね。
 100グラム前後の小さい砥石は既に相当数ありますが良い砥石はあっという間になくなるものですし、小さいとやはり研ぎ辛い面もありますからなるべくなら大きいものが欲しいのですがなかなか売りに出ませんね。
 今回の砥石がお客様の御刀の研磨に最大限活躍してくれることを祈りつつ今後も良質の天然細名倉を探求していこうと思っております。

 
posted by togishi1 at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月15日

今日届いたコマ名倉

komanagura5.JPG
 これは今日届いた天然細名倉砥です。
 純三河名倉と言えば愛知県、そしてその純三河名倉砥の出荷と鑑定を行っている業者さんから直接購入した砥石で一個あたり200グラム平均でしょうか。
 今月はこの砥石を含めて都合14個の天然細名倉砥を入手することが出来ました。
 私たち研師にとって砥石はなくてはならない重要な道具であることもちろんですがやはり当たり外れはどうしてもあります。
 ですからそれをカバーすべく常に良質の砥石の確保をしております。
 さて今回の砥石はどうでしょうか・・・?

 天然細名倉砥は大きさや色で”別大上”や”特級”、”別上”など数種類に分けられますが大きく分けると縞物と白物に分けられると思います。
 実際に研いでみて、私個人的にはサクサクとした心地よい感触は白物に多く、縞物はすぐに内曇砥に移行できるほどの肌理の細かさを有しているように感じます。
 
 いずれにしましても良い砥石を購入できるのは研磨の御依頼を下さるお客様のおかげですのでこれらの砥石を生かしてお客様に還元できたらと考えております。
 
posted by togishi1 at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月22日

京都へ内曇砥の買い出し

 もうすっかり毎年の恒例となりました京都への内曇砥買い出し旅行、昨日日付が変わると同時に自宅を出発、太田藪塚ICから高速に乗り途中のサービスエリアで休憩をしながら、京都南ICを降りたのが朝7時、朝食を摂ってから沓掛ICから京都縦貫道に乗り千代川ICで降りてから山道を走ること約30分で石原砥石工業所に到着いたしました。
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 歴史を感じさせるたたずまいの石原砥石工業さんの母屋です。
 その奥に工場と事務所があります。
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 事務所内の陳列棚とショーケースには大平山の内曇砥や巣板砥、合砥など所狭しとビッシリ・・・。
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 予め私の欲しい砥石、つまりは内曇刃砥をテーブルに並べて用意してくださっておりました。
 これらの砥石を挟んで、社長からもいろいろ教えていただきながら今回買ってきたものが以下の砥石です。
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 上段の左と中央はかなり値段も張りましたが見た目にも納得のお品、一目惚れでした。
 上段右は左二本と同質ながらやや薄いために大幅に値段が安くなったもの、下五本は大きさが一回り小さい為にやはり値段的には安いのですが質自体はかなり期待できそうな感じです。
 koppa2014.jpg
 せっかく京都まで来たので角型砥石だけではなくコッパもキロ単位で購入しまして写真はその一部です。
 コッパとは仕上げに使う刃艶、地艶の材料となるものでそれぞれ内曇砥、鳴滝砥の端材です。
 右側の茶色いコッパが鳴滝砥のコッパで地艶用、左が内曇砥のコッパで刃艶用というわけです。
 もしこれが全部使えるなら量的には私一人が一生使っても余りますが、そういかないのが天然砥石の難しさです。さて今回の砥石達、どれだけ当工房の戦力となってくれるか・・・?ただただ期待するのみです。

 さてさて今年も昨年同様奈良に一泊、東大寺の大仏様に参拝いたしました。
 そして昨年は法隆寺に寄りましたが今年は再び京都に戻り清水寺に参拝してから帰路につき、午後6時に無事に帰宅できました。
 毎年、「来年こそは一泊ではなく2泊で!」と思うのですがなかなか日程が思うようにならず今年も一泊二日でしたが、ならば秋のコンクールが終わってからもし日程があればもう一回京都と奈良に行きたい気持ちでいます。
 
posted by togishi1 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月27日

最近買った細名倉砥

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 今月に入ってから、即ち今年度になって仕入れた細名倉(コマナグラ)です。
 細名倉砥と言うのは刀剣研磨では内曇砥の前の工程で実質的には下地の最終段階となる大切な砥石です。
 私が20代の頃、つまりは20数年前までは質の良否は抜きにしてもまだ砥石屋さんにも在庫があり購入することが出来ましたが年々品薄状態が加速して貴重な砥石となりました。
 人造の細名倉相当の砥石は各砥石メーカーから生産発売もされており、前段階の中名倉砥の砥目を除去し、更に肌理を細かくするだけなら充分です。 
 ただ、内曇砥へのスムーズな連絡と言う点ではどうしても天然細名倉砥が必要ですので当工房では必需品として天然細名倉砥を使用しております。
 う〜ん・・・、でもそれだけではないですな・・・。
 既に以前のブログでも度々、天然細名倉砥のご紹介はさせていただいております通り、数だけを考えれば私個人が一人で使うにはもう充分持っております。
 それでもやはり天然細名倉が売りに出ているとこの時とばかり買ってしまう、多少頑張ってもより良い自分の仕事となるべく導入したくなる・・・、これが職人の心意気だと言う自負心もあります。
 そして最も大事なのはそれを御依頼くださるお客様に目に見える形で還元するという事に他なりません。
 今回の細名倉砥、近々試し研ぎをしますが、お客様の御刀の為に活躍してくれるものと確信しております。

注:ライターは大きさの目安として置いてあります。
posted by togishi1 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする