2018年12月15日

さすがに師走!

 いやあ、目が回るほどの忙しさで師走である今月はホントに”研師”である師の付く私は忙しくて早くも月半ばになってしましたね。
 同居している母の通院のことは個人のFacebookページで載せてたくさんの励ましのお言葉をいただけてここに御礼申し上げます!。ありがとうございました!。う〜ん、そうですね今は週単位での通院ではありますがやはり家族として、親子としては気持ちに余裕が無いのは本音ですがそれを言い訳に研磨の仕事に影響させないようにするのがプロだと思いますのでとにかく今はお仕事をいただけることに感謝です!。
 今週は新潟のお客様が直接お持ち込みになられての研磨御依頼をいただき、今日も市内のお客様がご夫婦で短刀の研磨諸工作を御依頼くださいました。また東京のお客様からも研磨御依頼の御刀を本日発送されたとのご連絡もいただき、23日には県内のお客様が研磨御依頼ご相談でお見えになられる予定・・・。
 ですが不思議と今月の実質的な研磨作業は短刀ばかりですからちょっとした時間も出来るので今年最後の刃艶作理を行いました。
 tsuyahari12.jpg
 
 当工房はとにかく全国のお客様から御贔屓いただき、途切れることなくご依頼を頂いているのは上述の通り、ただうっかりすると大事な砥石が終わりかかっていたしたので、今回も先日東京の並川商店に刃取りとナルメ用のコッパを大量に買ってまいりして今日はその艶張リを行いました。(抜群の砥石で驚いたくらいで、嬉しくなって並川商店にお礼メールしたくらいです)
 それがこの写真ですが刃取りやナルメに向く内曇砥コッパ(当工房基準)を薄く割って表面を内曇砥で滑らかにしたところに和紙を漆で裏打ちする作業です。
 よし、これだけあれば数か月は持ちそうですが別に下刃艶用のコッパもそろそろやらなければ・・・。
 これはこれで結構楽しい作業なんですよ(笑)。
 
 さて明日からまた短刀の仕事、頑張らねば!
posted by togishi1 at 19:48| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月15日

早いもので・・・

早いものでもう11月、そして11月自体ももう半ばになり秋の深まりを感じる季節になりました。
当工房では今月に入ってから研磨していました2尺5寸越えの御刀が昨日研ぎ上がり本日発送することが出来ました。tsunatoshi.jpg
この写真の御刀がそれです。
画竜点睛とも言えるナルメを完了した段階の写真です。
今年は4月の大振り薙刀をはじめとして大仕事とも言えるご依頼を例年以上に頂き、今回の御刀もその一つでもありました。
詳細は日本刀研磨工房facebookページにも投稿しましたのでご覧いただけると幸いです。
今年最後の山場を乗り越えてとにかくホッとしました。
さて明日からはまた新たな御刀に着手、きっと年末まではこの調子であっという間に時間が過ぎ去ることでしょうが惰性ではなく充実した研磨日々を送りたいと思います。

posted by togishi1 at 15:40| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月29日

人間ドック

 今日は年に一度の人間ドックを受けてきました。
 ningendock.jpg
 私は桐生市に住んでいるのですが数年前までとある団体での検診で毎年この伊勢崎市民病院で受診していまして、その記録が残っていることから一昨年からは個人で毎年人間ドックを受けています。
 日本刀の研師は謂わば個人企業ですから自分の健康管理は自分でしっかり行わないとなんです。
 本当に子どもの頃からなりたくてなれた日本刀の研師という仕事を、長いようで短い人生の中、一日でも長く続けていきたいと切に思っています。
 「自分って何歳まで研師できるかなあ?」
 今日も採血、レントゲン、バリウム検査とかいろいろありましたがその合間合間に考えてしまいました。
 う〜ん、”最期の日は御刀を握ったまま研ぎ舟の上で・・・”それが理想であります。
 
 さて結果は一か月ですが楽しみなような不安なような・・・。
 結果が来ましたらまたブログに書きます。

 
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2018年10月23日

艶作り・・・

 前回のブログからまた随分日にちが経ってしまいました。
 研磨の仕事は変わらずたくさんのご依頼をいただけて忙しくさせていただいておりますが並行して母の通院治療と介護サービスが本格的に始まり、その手続きとか諸々あり、本当に今月は目の回る忙しさでハードでした。
 研磨完了の翌日は一日お休みをいただくのですが完全OFFとはなかなかいきませんね・・・
 実は今日も休務日ですが”艶摺り”を行いました。
tsuyasuri.jpg
 ”艶”とは仕上げ研磨で使う砥石のことで内曇砥を割って薄く擦って和紙を漆で裏打ちする”刃艶”と鳴滝砥を同じく薄く擦って作る”地艶”があります。
 写真のグレー色のものが刃艶で黄色が地艶です。
 大村砥という荒砥で薄く擦り下ろすので庭先の水道で行いました。
 今日あたりはまだ手がかじかむほどの寒さではないのでこの大村砥での擦り下ろしができましたがこれからの時期は外でのこの作業は厳しいので今年最後の作業になりそうです。
 この後の工程としては青砥、内曇砥と艶の表面を滑らかにしてから和紙を貼ります。
 青砥と内曇砥で滑らかにする工程は工場の中でも出来ますのでまた次の休務日としますかね。
 さて明日からはまた新たに脇差に着手、頑張りたいと思います。


 
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2018年05月29日

登録証のこと、銃刀法の遵守のこと・・・

 今日はこのブログで書かねばならないことがありパソコンに向かいました。
 午前10時頃ですがアポなしで年配の方(70歳過ぎ位)が当工房に突然いらっしゃいました。
 名前も名乗らないその年配の方は◯◯さん(私の知人)に教わってやっと今日辿り着いたとの事、聞けばお隣のI市にお住いとか・・・。

 「錆びた刀なんだけど、ちょっと刃文が見える程度に窓開けって言うかさ、荒研ぎやって貰えねえかい?」

 というので、御品を見ない事には何とも言えないと返事すると

 「じゃ、今車にあるからちょっと見てくんね?」

と言ってすぐ取りに行き、持ってきました。
 拝見しますと確かに錆身で部分的に自分で研いだのでしょうか、金剛砥のような砥目で互目の刃文が見えておりました。
 一応料金の算出の為に登録証の提示を求めると、

「登録証はねえんだいね、ただ見ての通りちょっと研いだら暴れている(乱れの刃文という意味?)のが見えたんで生かしてやりてえと思ったんさね・・・」

 登録証がないのではもちろん預かれないし研げない事、そして現状では不法所持であることとをお話しすると、

 「そんなん分かってる、俺は鉄砲もやっている(猟銃免許もあるということか?)から登録証はどうにでもなるし、今までも自分で20枚以上は登録証取ってっから・・・」
 
 つまりは登録証の不正取得はお手の物だから関係ないということか・・・!。

 アポ無しで突然来たまでは良いとしても、初対面の研師の元に無登録の刀を持ち込み、登録証の不正取得の自慢話までするとは呆れて開いた口が塞がりませんでした。非常識だし”バ◯丸出し”・・・。
 はっきり申し上げますが、無登録の刀を所持することはもちろんですが虚偽の申請をして登録証を不正取得することは犯罪です!
 当然ながら不法行為であることと、そんな無登録の刀と知っていて研いだりすればうちも仕事ができなくなるから持ち込まれるだけでも迷惑である旨は申し上げました。
 帰り際に、

「登録が付いてんのも何本もあるからそれなら研いでもらえるんだんべ?」

 とか言ってましたが名前も名乗らないこの齢70過ぎと思われる方、もうお会いする気は当方にはございませんので悪しからず・・・。
 こういう人から見たら”何堅いこと言ってんだ?”と言う事なのかもしれませんがこちらはプロとして銃刀法に関しては厳格に遵守する立場でおります。
 また銃刀法という法令違反を犯してまで刀剣類を所持する必要はないのです。
 
 愛刀家であるからこそ銃刀法という法令に従い正規に美術刀剣として鑑賞、或いは居合や抜刀道などの武道のために所持したいものですね。
 
 
 
posted by togishi1 at 16:29| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月24日

今日は休務だけど・・・。

 昨日、福岡のお客様から御依頼いただいた御刀が研ぎ上がり発送、本日は休務です。
 そう、当工房では一振り研ぎ上がって発送(もしくは納品)出来ましたら非公表ながら基本的に二日間、お休みしております。
 具体的には、一日目は完全に工場には入らず体を休めます。二日目は次に着手する御刀の為に入念な研磨計画を立てて、その準備を行うためですね。
 しかしながら今月は特に忙しくほぼ休務はとらずに今日まで来てしまいました。
 今年最大の課題でもあった薙刀も今月初旬に納品出来ましたがおかげさまで全国からたくさん御依頼を頂いておりますことからちょっと頑張っていかねばならないのもあります(本当に感謝です!)し、コンクールと研修会参加の手配なども重なりました。
 
 で、本日はタイトル通り休務ですがまずは午前中は7月末からの研修会参加の為の宿泊ホテルの手配をしに旅行社へ行きました。
 なんとか希望のホテルも予約できました。
 それにしても今年から研修会のシステムが変わり、参加にあたって必要事項もありましたからそれらの準備でも何かと忙しかったのもありましたね。
 午後は自家用車のオイル交換や買い出しなど諸々・・・。
 その合間にハバキの部出品作品の色上げも行いました。
 一発目はちょっといつもとは違う表面処理で煮込んだらムラが出来てしまいやり直し・・・(ハバキで努力賞の時はこれで上手くいったのになあ。。。)。結局いつもの方法で色上げを行ってこれで出品するつもりです。
 研磨の部の出品作品はなんとか予定通り進めてほぼ完了しています。
 明日は白鞘の部に出品する白鞘製作に着手したいと思います。
 
 コンクール出品作品を頑張って完成すればまずはこのイレギュラーなリズムからは少し解放されますからもうひと踏ん張りしたいと思います。
 それにしても好きな仕事で忙しく出来ることに本当に感謝です。
 あっ、次のお客様からの御依頼品も明日もしくは明後日あたりにはfacebookページにアップしたいと思います。
 
posted by togishi1 at 18:51| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

迷惑メール解消

 迷惑メールでお困りの人も多いと思いますが当工房にも以前から来ていましたが4月に入ってからちょっと尋常ではない数の迷惑メールが来るようになってました。
 パソコンではメールソフトで自動的に振り分けられたり自動削除されるのでさほど苦にはならなかったのですが、スマホのメールアプリでパソコンに来たメールもチェックできるようにしましたらスマホのほうにはダイレクトに来てしまい、ここ数日は手動で一々削除してました。 
 今朝方ですが、たまたまサーバーのwebメールを開いたついでに特定のドメインからの受信NG設定にしたところピタリとなくなりました! 
 あれだけ来ていた迷惑メールは同一のあるドメインだったようで、試しにググって検索してみると迷惑メールに使われている代表的なものでした。
 先月まではキーワードによる受信NGも出来ましたがサーバー側の変更でこれがなくってしまいまして諦めてもいたのところでした。しかしまずは特定ドメインを500件まで登録できるのでその都度実行していこうと思っております。

 なお、当工房では研磨のお申込みや、お問い合わせには原則当日中に御返信申し上げますので、お問い合わせをされたにもかかわらず返信がないという場合はお客様のメールアドレスがこの受信NGドメインの可能性もありますので再度お問い合わせフォームから送信いただきますようお願いいたします。お問い合わせフォームからのお問い合わせは必ず受信できる設定になっておりますので・・・。


 それにしても迷惑メールが全く来ないことがこれだけ快適とは・・・
 本当に嬉しいものです。
 
posted by togishi1 at 19:55| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月15日

今日は誕生日で・・・

 今日は私自身の48回目の誕生日でした。
 自宅では特に誕生日のお祝いをすることはもうないですが、facebookそしてメッセンジャーでは本当にたくさんの祝辞をいただきました。ここに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!。
 facebookと言えば日本刀研磨工房のfacebookページも更新して、本日丁度研ぎ上がりました脇差もアップしましたのでそちらもご覧いただけたら幸いです。
 日本刀研磨工房のfacebookページを作ってから、掲載をお許しいただいた御客様の御刀をビフォーアフター式で掲載させていただいておりますが本当にたくさんの方が見てくださり、コメントなどもいただけて大変励みにもなっております。
 同時に、所有者である御客様だけでなく多くの方々に見られても恥ずかしくない研磨をしなければなりませんから良い意味でのプレッシャーと言いますか緊張感も伴いますから自ずと仕事に対しては厳しい姿勢で居られることにも最近気づきました。
 私の愛読書である論語に有名な言葉があります。
 ”五十にして天命を知る”
 神様から与えられた使命を知る50歳まで今日の誕生日であと2年、facebookページも益々充実させるべく努力もして自分の天命が研師であることを確信できるよう頑張りたいと思います。
 
posted by togishi1 at 21:51| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月05日

納品

 先日このブログでご紹介しておりました平造の脇差、無事にお届け出来、お客様にも非常にご満足いただけました。本当に嬉しいです。ありがとうございました!
 masahiro.JPG
 この平造の御品はお客様の御祖父様の形見分けで御受け継ぎされて今回、当工房に研磨諸工作の御依頼をいただきました。
 お客様御自身は御若い御年代の方ですが大変誠実なお方で毎回当工房の研磨報告に御丁寧に御返信も下さり、本当に気持ちの良いお付き合いをさせて頂きました。
 またそのようなお客様の御品だからという事ではないでしょうが前回も書きましたように研ぎ減りがありながらも不思議なほどに違和感なく研ぎ進めていく事が出来て私自身も今更ながら古刀の神秘的な地金の魅力を再確認した次第です。
 おそらく500年ほど前の御品ですがそれが現代に伝わってきたという事は日本人の日本刀に託す心、精神性を物語るものだと思います。
 今後も大切にしていきたいですね・・・・。

 さて今日からは同じく古刀だと思われますがほぼ定寸の鎬造りの御刀の研磨に着手しました。
 格安研磨での御依頼ですが切先周りなどの整形はやはり大事な決め所、やはり妥協はせずに取り組んでしまいますね。
 
posted by togishi1 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月01日

11月ですね・・・

 今日から11月ですね。 
 さすがに仕事場にもストーブを入れてとりあえず朝の作業開始時だけは点火しています。
 Facebookのほうでたまたま1年前の今日、つまり去年の11月1日を振り返りましょうという案内みたいのが出て去年のブログがあったので読み返したら、そうですね、退院したばかりで体調はイマイチ(すぐ疲れてしまう感じ)でしたがコンクールに間に合いそうなので精一杯頑張っていました。
 でも今だから言える事ですが結構きつかったのが事実で出品に漕ぎ着けられて入選できたことは自分の中では特賞とれたぐらい嬉しかったですね。
 さて今年は出品予定の御刀は既に研磨を完了して後は受付期間に東京に持っていくだけになりました。
 
 という事で今研磨しているのが平造り脇差です。
 本日、内曇地砥まで完了しました。
kumori.JPG
 かなり時代が上がると思われる御品で、刀身の半分は研ぎ減りで芯金が露出しており、匂口もかなり眠いのですが、やはり鉄自体が良いんでしょうか、通常これだけ弱い地金だったりすると内曇砥の相性もなかなか合わずヒケ気味になったり、特に地砥で大肌の部分が裂けたりしてしまいますが砥石を引き込むほどに落ち着いてしっとりした潤いさえ出てきました。この辺が時代の上がる古刀の神秘というか不思議なところですね。
 明日から仕上げ研ぎに着手ですが今から着手が実に楽しみでもあります。
 
posted by togishi1 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

鞘ノミが来た

 先週注文していた鞘ノミが出来上がり、今日来ました。
 それがこれです。↓

sayahiranomi.JPG
 刃幅は21mm、通常の鞘ノミは極浅の外丸ノミ(丸の外面が鋼)ですが今回のこの鞘ノミは真平です。
 では、どういう用途で使うかというと刃道の微調整で使うものです。
 日本刀と言うのは一般的なイメージで言いますと刃筋は元から先まで刀身のど真ん中を真っすぐ通っていると思われがちですが、必ず表裏どちらかに寄っていますし場合によっては左右に蛇行しているものも決して少なくありません。もちろん、研磨が主業務の当工房では極力直していきますがそれでも刀身を収める白鞘製作に当たっては刃筋が寄っている側へ刃道を作りそこに刀身が収まるように調整します。
 この刃道を微調整するのが今回のこの鞘ノミです。
 深さにして僅か1oにも満たない刃道の修正にどうして刃幅21mmの平ノミが必要?
 そんな疑問の声も聞こえてきそうですが、今まではもっと幅の狭い極浅ノミなども使っていましたがどうしてもノミ自体の重量が足りずに逆に深すぎてしまったり、ムラが出来てしまいがちだったりもしましたが本日の鞘製作で早速導入したところ抜群に微調整が効き、刃道も綺麗な曲線となりました。
 他にも刃道の修正にはヒフクラ鉋を刃道修正用に改造したりして用いる方法もありますが私的にはこの平ノミが一番合っているかなと自分では思います。
 今後も主業務の研磨はもちろんですが白鞘もハバキ製作も一切の妥協はせず研究も続けてお客様からの御依頼にお応えすべく体制を整えたいと思っております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

posted by togishi1 at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月16日

お客様の特別な思いと納品

 6月に入ってから立て続けに御依頼があり、そのいずれも研磨を承ることになりました。
 その中の一口で、小柄小刀の研磨御依頼があり、昨日無事にお客様に納品することができました。
 kozuka2.jpg
 先祖伝来の脇差に付随していた小柄小刀で脇差のほうは地元関西のほうで既に研磨済とのことで小刀を研磨してくれる研師を探していたところ当工房にたどり着いたとの事。
 そしてこの小刀を小柄と分離することなくお守りとして所有されたいとの事でした。 
 ですので今回は共柄小刀と同様に鞘側のみ製作し小柄を少し鞘に呑込ませて固定する方式で仕上げました。
 ただ、小刀のナカゴはかなり短く切り落とされてしまっており小柄との固定が難しかったのですが最初からナカゴに糸を巻いた状態で固定されていたので研磨してからも同様に糸を巻いて小柄に差し込みました。
 kozuka.jpg
 小刀自体は非常に刃が眠く明確な刃紋は最後まで見えませんでしたが砂流しのような痕跡がありましたのでこれを匂い口に見立てて刃取りをしました。
 通常の小刀研磨パックとは違って特殊な御依頼でしたし難しい面もありましたがお客様には大変喜んでいただけたので本当に良かったと思います。
 特殊な御依頼でしたがお客様の”お守りにしたい”という特別なお気持ちは何にも代えがたい価値観だと思います。そしてそのような御客様のお気持ちと価値観にお応えすべく、技術的にもさらに研究していかねばと改めて思った次第です。


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2015年11月06日

感謝、そして小刀研磨

 前回ブログを書いてから、このブログと連動しているFacebookのほうで、各方面の方から励ましの優しいお言葉を頂き本当に嬉しかったです。皆様には心から感謝しています。
 そうですね、まだ完全に復調したわけではないので年内は無理をせず徐々に体を慣らしていけたらと思います。ありがとうございました!
 kogatana.binsui.JPG
 さて、数日前から研磨に着手している小柄小刀です。
 九州は熊本県のお客様からの御依頼品で、お客様の御許しを得られたので備水砥を完了した段階での画像を載せました。
 お預かり当初は完全に荒錆に覆われ地刃不明。
 錆びた状態ですので焼きが入っているのか否かの判断もわかりませんでしたが雰囲気的には取りあえずの焼はあるように思えました。
 しかし、小刀の場合は丸焼きも時々ある(この場合は全面が刃紋となるので結果的に匂口はありません)のでちょっと心配しましたが、荒砥で錆を落とした段階で薄っすらと刃紋が見え始め、備水砥を終えた段階では画像のようにしっかりした湾れ刃の匂口が現れました。
 長い御刀の場合も同様ですが地刃不明の錆身の場合、この刃紋が見えてきた瞬間がまずは嬉しいですし、ホッとしますね。
 仕上がったらまたこのブログでご紹介で来たらと思います。

 
 
 
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2015年06月20日

今日のちょっとしたニュースから・・・。

 今日、ちょっとした記事で心が揺れて書くことにしました。
 それと言うのはモデル出身の今ブレイクしている女子高校生タレントさんの事。
 俗に裏方と言われる照明さんや音声さんのことを軽視した発言をしたということで謝罪したそうです。
 でもどうなんだろう?
 たしかにこの女の子はテレビCMでも見ない日がないくらい出ているのは確かです。
 それを本人も意識して自分の発言による影響を考慮するべきと言えばそれまでですが解釈次第ではどうにでもとれる発言と思いませんか?
 未成年の彼女の一言の発言でヤフーニュースで載せるほうがおかしいと私は思います。
 それがどんなに人生経験の少ない彼女を傷付けることか、報道関係者も考えてほしいし、彼女自身も芸能界と言う人気商売に身を置く以上、反省が必要と思う。

 私自身がネットで(ヤフーとか)で書かれたら・・・。
 んん・・・、非常に残念だし辛くなりますが悪く書く人はよほど私のファンでしょうからある意味私の親友にもなりうるわけで、そういう意味ではわざわざネットに書くのは手間でしょうしフェイスブックで友達になったり、直接勉強会に来て下さいよ。
 そこでいくらでも膝を交えて語り合いましょうよ!
 そしてこれだけは言いたい。
 ネットで匿名で云々言う前に結構直接会うチャンス(サイン会とかオフ会とか)あるのですから人間対人間の付き合いをしたいものです。
 悪口だったらネットでなくても言えるし、ネットを通じた関係は潔いものでありたいと私は考えています。
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2014年05月27日

「医は仁術」

jin1.jpg
 今日は東京上野科学博物館で開催されております「特別展 医は仁術」に行ってきました。
 現代の医学なら治癒できる病気でも江戸の昔は多くの人が亡くなっていきました。
 この特別展ではそのような病気と闘った当時の多くの医師や医学、そして漢方と西洋医学が伝わってきて融合しながら発達してきた様子を理解することができます。
 当時の手術道具や医学書などが多く展示されていまして、特に臓器を写実的描写で実に見事に書かれた絵巻物は圧巻でした。
 それにしても想像していたよりもかなりレベルの高い医術が江戸時代初期には既に行われていたことも大変興味深くまた勉強になりました。
 6月15日まで開催しております。

 
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2014年05月15日

勉強会の事とボタンのご紹介

 今月24日の勉強会、参加希望者が多数となりましたのでちょっと早いですが締め切らせていただきました。
 当日は中国河北省で研師をしているYMさん御一行(4名)が特別参加されるのは前から決まっておりましたがここへ来て新規の方や以前常連だったYさんが参加お申し込み下さり、現在の常連さんと合わせて10名からの勉強会となりそうです。
 正面の引き戸を開放してベランダまで使えば少々窮屈でもなんとかなるかなとは思いますが・・・。
 いずれにしても毎回楽しみですが今回は特別に楽しみで、でもスペース的にちょっと不安な勉強会となりそうです。
 さて研磨御依頼のほうも引き続きお問い合わせやお申し込みを頂いております。 
 今日もリピーターでもある和歌山の御客様から短刀の研磨諸工作一式の御依頼を正式に承りました。
 ありがとうございます!。
botan.jpg
 今日は”ボタン”のご紹介です。
 ボタンというのは細名倉(コマ)や中名倉(アツ バン)同様、三河名倉砥石です。
 粒度で言うと中名倉ほど荒くはなくむしろ細名倉に近いですが研磨力は抜群で、当工房では硬い地刃の御刀を研ぐ際に中名倉と細名倉の間に入れたり、細名倉砥の代用として古刀の棟、鎬地の研磨に使用したりもします。
 ボタンの欠点は必ず砂噛み層があるので面磨りで常に確認しながらの使用となります。
 うっかり砂の層に当ててしまうと言うまでもなく”ガリッ!”と深い傷が入ってしまうのでその点が使い難い面ですね。
 いずれにしましても、ボタンは当工房での重要な砥石であることだけは間違いありませんね。
 写真の砥石も近々、板に貼ってデビューの予定ですダッシュ(走り出すさま)
posted by togishi1 at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月15日

今日は誕生日

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 今日は私の誕生日でした。
 40歳を過ぎて今更誕生日というのもなんですが、女房と二人で市内の居酒屋でささやかな飲み会となりました。
 それにしても40歳を過ぎてからは一日が早いし1週間経つのが早いです。
 ある先輩が「50代になったらもっと加速するよ」と言っていましたが、お客様からの研磨御依頼をたくさんいただいて充実した中で月日が経つのを早く感じるのであればそれはそれで本望だし良いことだと思っています。
 
 去年の今頃は何をしていたかと、過去のブログを見たら誕生日の投稿はしていませんでしたが、翌16日に地ムラの研究の為に所有する則光を研いでいましたね。
 今月に入ってからずっと現在も毎日頭の中には”地ムラ”をいかに取るか、そのための研ぎ方や砥石について考えているのですが、この時期は毎年”地ムラを考える月間”が自分の中で出来ているのかなとも思います。
 
 
posted by togishi1 at 20:58| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

研ぎ上がって発送

nobuyoshi.jpg
 1月22日のブログにも書いた地ムラの酷かった脇差が研ぎ上がって今日発送できました。
 どんな御刀でも時代刀の場合は地ムラはありますが今回の脇差は抉れるような凹み、捻れも加わっていたので下地整形の段階からかなり手強い御刀でしたがこうして発送の日を迎えると感慨一入でもあります。
 明日、御客様のお手元に届きますが印象に残る御品でしたので末永く大切にしていただけるよう願っています。
 
posted by togishi1 at 22:11| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする