2018年01月13日

今日の勉強会

 今日は2018年最初の月例勉強会でした。
 参加されたのはWさん、Tさん、Iさんの御三方でした。
 まずWさんですが今日も一番乗りでやる気は満々で会場の準備なども手伝ってくださいましました。
 介護士のお仕事が非常に忙しくて自宅で練習できないと嘆いておられましたが本日は午前中は聴講を熱心に受けて午後は昨年の復習を目的に久々に備水砥工程を実習いたしました。
 Wさんの目標は一応今年のコンクール出品ですが、なんとか当工房勉強会としても彼女が出品に漕ぎ着けられるようにと願っています。
 Tさんは現在お客様からお預かりして研磨しているという居合用現代刀をほぼ仕上げた状態でご持参されました。刃取りに関してはごく部分的なライン取りを当方からアドバイスもさせていただきながら意見交換もさせていただきました。切先の横手位置や小鎬線の形、切先フクラの肉置きなど微妙で繊細な個所をさらに煮詰めて研究されれば数段良くなるのではと思います。
 また今年のコンクール出品作品も未着手の状態でご持参されましたので参加者一同で拝見させていただき、どの砥工程から着手すべきかを参加者一同で意見交換致しました。これを参考に着手されて昨年以上にコンクールのランキングもアップしていきたいですね!
 元警察官で現在は鞘師のIさんは今ではすっかり常連メンバーとなりました。
 メインは鞘や刀装製作ですが毎回私達研師側からも勉強になる情報や知識を教えてくださるので非常にありがたいです。
 お話によると近況は白鞘の注文が各方面から増えて非常に忙しいとの事、それでも今年はもっと仕事も受けて頑張りたいと意欲的で感心させられます。
 あっ、ちなみに当工房は基本的に白鞘単品製作は受けておりませんが鞘師のIさんへの紹介を行っておりますので白鞘単品製作や拵え修理等、ご希望の方は当工房へお問い合わせくださいませ。
 さて本日は時期的に地域の新年会などと重なりご参加できなかった常連の方もいらっしゃいますが次回は是非いつも通り賑やかな勉強会にしたいですね。
 2018年の勉強会も何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
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2018年01月09日

久々の槍白鞘製作

 今現在着手しているのが槍の研磨と白鞘製作でして、昨日から白鞘製作を開始、本日ほぼ完成しました。
 yarishirasaya.jpg
 当工房では槍の白鞘も研磨と同時に製作も承っておりますが、本数的にはやはり少なく年に2,3本でしょうか。
 槍白鞘は構造としては一般の御刀とは異なり、ハバキがない代わりに柄を鞘に嵌め込むと言いますか、呑込み式です。刀身のみを鞘側で合わせたとしても、呑込ませる柄側と嵌る側の鞘側の微妙な位置関係で刀身の位置も変わり当たりの有無も変わってきますから本当に難しいです。
 また外面的にも刀身が反りの無い造りで真っ直ぐである以上は白鞘も中心線をもし引いたとしたら左右対称でなければなりませんし、その辺が通常の反りのある御刀にはない槍白鞘鞘独特の神経使うところです。
 
 余談ですが、今回御依頼いただいた槍は三角槍というもので表は鎬があり、裏は平らで断面で言いますと本当に三角形です。
 本来の拵え用の鞘は実戦用で用いるため表裏関係なく裏返しでも鞘に抜き差し出来るように内部の掻き入れを行いますが白鞘の場合は保存用ですから表裏裏返しでは入らないように内部の掻き入れも断面は三角形に掻き入れを行います。
 ただ塩首(ケラ首)の部分の掻き入れや三角槍の場合は刃筋がセンターではなく平地側に片寄るなどもありこの点も考慮して行う事になりますね。
 
 それにしても今回はコンパスや丸のテンプレートも引っ張り出したりもして時間もかかりながらも改めて大変勉強になる仕事でした。
 また新たに槍白鞘製作に必要と思われる鑿などもリストアップする良い機会になりました
 さて、明日からは槍刀身自体の研磨に着手、頑張りたいと思います。

 
 
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2018年01月07日

新年初着手は・・・。

 2018年、始まりましたね!
 改めて明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い申しあげます。
 また当工房と御縁のある御客様、御指導くださる師匠や先生方、諸先輩方や職人仲間の皆様そして私個人の友人知人皆さんににとりましても幸多き2018年となりますよう祈念しております。
 さて昨年末から着手しておりました平造の脇差も無事にお届けできてお客様には大変ご満足いただけました。
 今日から着手のこの槍(↓下記の写真↓)が今年の初着手となりました。
 yarinagura.jpg
 お預かりした状態は完全な錆身(facebookページも御参照下さいませ)でしたが本日早朝から錆を落として夕方に名倉砥工程まで進めることが出来ました。
 若干の鍛え割れや鍛接面が見られますが刃縁には沸えの働きも垣間見えてとりあえずは表裏ともしっかり直刃湾れの刃文がありました。
 また消耗品としての槍は荒れた地金の物が多いのが実情ですが今回の槍は比較的しっかりした鍛えでホッとしました。
 当工房ではご依頼いただいた御客様には着手以降、毎回研磨報告メールを差し上げておりますが出来るだけ良い報告をしたい、これが正直な気持ちでもありますのでとりあえずは新年初着手の御品が良い報告出来て良かったです。
 リピーターフェアーのほうも本日の段階で既に2件御成約となりました。本当にありがとうございます!。
 今年も去年以上に業務時間も拡大して頑張る予定ですのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by togishi1 at 18:33| Comment(0) | 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月31日

大晦日、…今年もお世話になりました!

 2017年もあっという間に過ぎ、今日が大晦日です。
 今年は研磨御依頼件数も大幅に増えて研師としては大変充実した一年でした。
 インターネットからのご依頼に大きく依存している当工房としては本当にありがたいことで嬉しい悲鳴を上げさせていただきました。
 Jimdoのおかげもありますね。
 今までもプロバイダーが用意しているホームページ公開サービスが廃止になったり変更になったりは何回かありましたが今回はタイミング良く複数回Jimdo桐生の講習で学ぶことが出来たりもしてインターネットの可能性を実感させていただきました。
 また今年初めてご依頼くださったお客様でも研磨仕上がりにご満足いただけて複数方の御客様がリピーターの御客様になってくださいました。
 職人は仕事あっての職人ですから本当に心強いですし感謝しています。
 kumori2017.jpg
 さて感謝という意味でここで上記の写真の砥石にも感謝です。
 これは内曇砥と言う砥石で左の白っぽいのが軟らかい砥質の”内曇刃砥”、右が非常に硬い砥質の(内曇地砥)です。
 研磨を御依頼いただいた御客様には研磨報告の中で毎回ご説明させていただいている砥石ですが現物はこれです。もちろん他の内曇砥も用いますが今年最も使用したのはこの二丁ですね。
 特に左の内曇刃砥は軟らかい砥質ですからその分減りも早く、当初厚みは6cmあったものですが現状は木に張った状態で砥石自体は5mm程度になりました。
 あと何振りの御刀を研げるでしょうか?・・・、3〜4振りでしょう・・・。
 最後の最後まで使い続けるつもりですが今年は大いに活躍してくれた砥石ですので感謝の意味を込めて写真に納めました。
 右の砥石、つまり地砥はここ何年もベースとなる地砥として活躍してくれている砥石で御刀によっては更にもう一段堅い内曇地砥や激硬の合砥をかける場合もありますが多くはこの写真の地砥で丁寧に肌を引き出して仕上げ研ぎに引き継ぎます。
 
 砥石や道具に関してももっとご紹介や書きたい事項もありましたが今年は書けず仕舞いの反省も痛感しておりますので来年のブログでは書いていきたいと思っております。
 今年当工房に御依頼くださったお客様方、本当にありがとうございました!
 2018年も良き年をお迎えくださいませ。
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2017年12月25日

クリスマス!

 2017年も早くも年の瀬、そして今日はクリスマスです。
 ここ何年も(というか成人してからは)クリスマスツリーを飾ったりケーキを囲んで家族でクリスマスをお祝いしたりという事はないです。昨晩のクリスマスイブは桐生競艇場のところの食堂で売っている鶏モモを買ってきて食べたくらいですかね(笑)。
 それでも日本人の癖というものでしょうかクリスマスを妙に意識して何か書こうと今このブログ書いています。
 organ1.jpg
 丁度研磨も一段落して今日は休日(当工房では研磨完了の翌日は休日にしています)なのでクリスマスと言う事もあり讃美歌をオルガンで弾きました。
(”きよしこの夜”、しばらく弾かなかったら弾けなくなってて唖然・・・暗譜してたのに。)
 写真は我が家のオルガン部屋です。
 もう20年以上前の型の電子オルガンですが研磨の合間を見てはパイプオルガン曲を弾いて練習しています。
 指先を使う研磨の仕事ではちょうど指の練習にもなりますね。
 ただ、上記のようにもう20年以上前の物ですからぼちぼちガタも来ているのか微かな雑音が出たりもします。
 さてクリスマスが終わればもう新年もそこまで来ていますね。
 明後日からはまた別の御刀に着手、明日はその準備です。年内もフルに研磨業頑張ります。
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2017年12月09日

今日の勉強会

 今日は今年最後となる月例勉強会でした。
 御参加はWさん、Hさん、IMさん、そして初参加となるSSさんでした。
 Wさんはいつも通り一番乗りで勉強会前の準備を手伝ってくれました。
 現在は中名倉砥での研ぎを慎重に練習されていてかなり砥目も縦方向に揃えることができるようになりました。
 横手を超えて切先側に入りこんでしまったことを悩んでおりましたがそれも肉置きの関係から瞬間的に入ってしまったものですのでそれを御理解いただき、実践もやっていただきました。
 Hさんは研磨コンクールで初出品初入選されたことで益々研磨に対してモチベーションが高まっているご様子で、本日もご友人から研磨を依頼された御刀と次回のコンクールに出品予定の短刀をご持参され意気込みを熱く語ってくださいました。Hさんは持ち前の明るい性格でいつも場を和ませてくださいますのでありがたい存在です。近々ジュニアも誕生予定ですのでそれも彼にとっては大いなるパワーになっていますね。来年も是非勉強会にご参加いただき交流を深めていきたいと思います。
 鞘師のIMさんは2か月振りのご参加になります。
 本日も直近製作された白鞘をご持参下さり皆さんに見せてくださいました。
 実際に抜き差しの具合などもさせていただきましたがスムーズで内部の掻き入れ、外面の仕上げいずれも本当に素晴らしい出来で良く研究されていますね!。私自身も研ぎと一緒に白鞘も製作することからIMさんから大いに学ばせていただきました。
 今回が初参加となるSSさんは研磨をこれから学んで行くために準備中で、ご自宅に研ぎ舟を設置したり砥石を買い揃えたりとかなり本格的で熱意が伝わってきました。 
 今日は準備されている砥石をご持参されてそれぞれの砥石についてご質問などをいただきました。
 ほとんどが天然砥石ですので中には日本刀の研磨には通常使わない砥石などもありましたが一つひとつの砥石についてその用法や特徴などを確認されておりました。
 道具の充実は職人仕事にとって欠かせないことでありますし良い道具と技術の調和が結果的に良い仕事に繋がるのは論を待たないでしょう。それらについても参加者一同で確認させていただく良い機会にもなりました。是非次回以降も引き続き御参加いただき素晴らしい日本刀の世界を一緒に楽しんでいけたらと思っております。
 さて今回は常連のMさんは用事で、Tさんはちょっと体調を崩されてお休みとなりましたが年明けとなる1月の勉強会ではまた元気にお会いできたらと思います。
 その1月の勉強会は13日(土)です。
 2018年も一緒に日本刀研磨を通して日本刀を一緒に勉強していく仲間、勉強会参加者を随時募集しますのでご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
 今年の勉強会にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!。来年もよろしくお願い申し上げます!。

 
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2017年12月02日

師走ですね

 一昨日(11月30日)、そして昨日(12月1日)と東京で研磨コンクールの勉強会及び表彰式に参加しておりました。ですので当工房としての実務再開は本日からで、当たり前ですがもう12月、師走なんですね・・・。
 年賀状の準備もボチボチしなきゃですしお世話になった地元の師匠や先輩にも暮れの御挨拶に行くための日程を組んだりとにかく気持ちばかり焦っています。
 気持ちが焦ると言えば前回のブログがfacebookとうまく連動出来ていなくてこの記事に関してもちょっと心配です。facebook側に404NOTFOUNDのエラーメッセージが出ますがクリックすればちゃんとこのブログにリンクできているという不思議な現象。
 たまたまなのか・・・。ちょっとテストの意味もあってこの記事書いています。
 もしだめならまた電話サポートに聞いてみようと思います。
 そして最終的に原因がわからないようだったらJimdoのサイト内ブログを作ってそれをメインにしようかなとも考えています。
 いずれにしてもブログもそうですが一つの区切りで来年1月から変更する点がありますので当工房のホームページの”お知らせ”のページやトップページの更新情報など、是非こまめにチェックしていただけるとありがたいです。
posted by togishi1 at 16:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月23日

今回の相撲界の事件について・・・

 ここ連日、テレビの報道番組では今回の相撲界の暴行事件について各局がコメンテーターを招いて放送していますね。
 国技でもある相撲で、そんな暴力事件があってはならないのは論を待たないでしょうが、結局どうなるのかも興味があります。私個人として(あくまで私個人の意見ですよ)は貴乃花親方の対応は正解な気もしますね。
 相撲協会としては被害届を取り下げてもらってなんとか懐柔策…と考えるかもですが日馬富士本人も認めていることだし後は警察に任せるべきだと思います。
 私は今は日本刀研師ですが研ぎを習い始めた20代前半は別の業界にいました(知っている人は多いと思いますが)。
 その20代前半のある正月の時期ですがその業界の先輩であるYと言う人間に”挨拶がない”、”生意気だ”という理由でウィスキーの瓶で殴られ額が切れたことがありました。警察に被害届を出そうとしましたが業界の関係者から止められて断念させられたことがありました。
 その数年後にこのYという人間は酔っぱらって宿舎で包丁を振りまわして自主退職していきましたが殴られた側としてはやはり恨みを根に持つつもりはなくてもやはり心の中では残るものです。
 どんなことがあっても暴力は絶対にダメ!
 ”可愛がり”?・・・、後輩や立場の弱い人間を殴ることがなんで”可愛がる”ことになるのかな?
 私をウィスキーの瓶で殴ったYという人間、新潟のほうでボランティア活動に参加しているようなことも後で聞きましたが私にとっては今でも心では許してあげたくても本能が許せない、もう関わりたくない存在です。
 暴力とはそういうものだと思います。
 何年かして私にも研師志望のお弟子さんが出来るかもしれませんし、もしそうなったら厳しいことは言うかもですが暴力は性格的に絶対にできないなあ・・・。
 暴力は他人を傷つけると同時に自分自身の人間性も傷つける憎むべき行為だと、今回の相撲界の事件で再認識いたしました。

 
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2017年11月11日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。
 ご参加いただいたのはいつものWさん、Tさん、そしてMさんの御三方でした。
 まずいつも通り一番乗りはWさんでした。
 現在は脇差の中名倉砥工程を研磨しながら先日購入した刃艶を磨って裏打ち手前の段階までおこなってきました。
 吉野紙を漆で裏打ちする方法は以前にも一回やりましたが今回は実際に来年コンクールに出品する予定の作品に使用予定の刃艶の裏打ちでしたので実践手順を確認しながら御自身で裏打ち作業を行いました。
 全部の刃艶を裏打ちする時間はございませんでしたが後はご自宅で必要に応じて準備できると思いますから頑張って欲しいと思います。
 Tさんは今回はコンクールのほうで初出品、初入選で大変喜ばしい中でのご参加で私達研磨勉強会一同でお慶び申し上げました。御本人も入選できたことでまずは正直に嬉しいとの事、今後はさらに気持ちを引き締めて研磨を研究していきたいと熱く語っておりました。楽しみですね!
 また仕上げに使用する拭いに関しても課題であったヒケの処理に有効な材料と技法が見つかったことも今後の研磨に大きな進展があることでしょう。
 Mさんは今年のコンクールで努力賞を受賞しました!
 本当におめでとうございます!
 私達勉強会の仲間から受賞者が出たことは本当に慶ばしいことで勉強会のレベルアップにもつながりますね。本日はその出品刀のお話と本日のテーマである”過渡期の刀工と作品”に沿った御品をご持参下さり、参加者一同拝見させていただきました。
 本日はHさんが参加予定でしたが奥様が急遽体調を崩されたとの事で残念ながら不参加となってしまいました。お腹に赤ちゃんがいる奥様が急遽体調を崩されたと聞き、大変心配でしたが夕方には大事には至らなかったとの事と1週間ほどの入院で済むとの御報告をいただき一同ホッとしたところでした。
 さて次回の勉強会は12月9日(土)です。
 今年最後の勉強会となりますが初参加の方ももちろん募集中ですのでご興味のある方はお気軽に当工房にお問い合わせくださいませ。
posted by togishi1 at 19:06| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月08日

Jimdo桐生一周年セミナーに行ってきました。

 今日は午前中は千葉のお客様からお預かりしております御刀の刃取り作業を行い、”下刃”と言って刃取りのラインを決める工程を行いました。
 そして午後はホームページでお世話になっている”Jimdo桐生”の一周年記念セミナーに行ってきました。
 jimdo1.jpg
桐生市の地元でJimdoページを活用して仕事に生かしているという事から来賓としての参加となり、Jimdoによるページ作りの体験話などを皆さんの前ですることになりちょっと緊張もしましたが非常に有意義な時間を持つことが出来ました。
 jimdo2.jpg
 上の写真はセミナーが始まる前の会場の様子でまだ人も少ないですが時間になると20人からの参加者が集まりなかなかの賑やかさになりました。
 それにしても去年の9月でしたか、利用しているKDDI のホームページ公開サービスが今年の10月31日をもって終了することになり、ホームページからのご依頼にほとんど依存している当工房としては非常に慌ててしまったのを今でも覚えております。 
 代替え処置としてKDDIが用意したのが系列会社であるKDDIウェブコミュニケーションが提供しているJimdoというホームページサービスへの乗り換えでした。
 そしてKDDIで公開しているホームページに極力似たデザインのページをプロであるJimdoのスタッフに作成してもらいまして12月までは新旧両ページを並行して運用していましたがリダイレクト機能が12月に導入されたので旧URLからJimdoの新ページに自動遷移できるようになり、検索ランクも旧ページのものがそのまま反映されてまずはひと段落となりました。
 そのような経緯を本日皆さんの前でお話しさせていただきましたが、Jimdoにしてからお客様からのご依頼が一気に増えたのは明らかな事実で、今では本当に良かったと思っています。
 旧ページからの何年も変更していないサイト内ページもありますのでボチボチ書き換えてリニューアルもしなきゃなと思ったり、Jimdoだからこそ出来る機能もあるのでこれらも活用していきたいと思っております。
 あとはHTMLももちろんJimdoでも操作できますからそちらも勉強しながら微妙な文字の大きさや表の枠組みなんかも自在にできるようになりたいなと思っています・・・。

 それはともかく本当に今日は参加して良かったですし、益々愛刀家の皆様から可愛がっていただけるホームページを作っていきたいとモチベーションも上がりました。
 Jimdo桐生の金井先生、KDDIウェブコミュニケーションの古矢様、そして参加された皆様本当にありがとうざいました。そしてお疲れさまでした!

 
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2017年11月03日

地艶作り

jituya.jpg
 今年は秋をを通り越して夏から一気に冬になったかと思いましたが11月になってからは本来の秋らしさを取り戻し、今日あたりは逆に汗ばむくらいになりましたね。
 千葉のお客様からご依頼いただいた御刀も順調に研磨工程が進んでいることもあり、今日は午後から地艶作りを行いました。
 画像の上のタオルに乗せてあるものは天然荒砥で2mm平均の厚さに磨った”中山赤ピン”です。
 「ちょっと軟らか過ぎるかな・・・?」
 磨った感じではそう思いましたが一応この後更に粒度の細かい大村砥、そして青砥で表面を滑らかにして吉野紙を裏打ちする予定です。
 御刀の研磨作業と並行して何日かかけて作製します。

 画像に写っている下の二個の砥石は最近地艶用に購入したコッパです。
 左は一見、中山赤ピンみたいに見えますが、同じ中山でも”戸前”と言う層のものでかなり硬いです。
 右は”奥殿”(オクドと読みます)という鉱山の砥石です。乾いた感じで一見硬そうですが左の中山戸前よりは若干軟らかめです。
 京都の天然砥石は硬軟粒度様々なものがありまして、実際のところは使ってみないと何とも言えない点もありますが御刀との相性が抜群にマッチした時は驚くほどの研磨効果と結果が出せますからいつも最高の砥石を求めて準備しております。
 
 さてさて、本日磨った中山赤ピン、そしてこれから割って地艶を作る下二個の砥石はどうなりますか・・。
 使う日が今から楽しみでもあります。


 
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2017年10月26日

コンクール結果

 今年のコンクールの結果が本日届きました。
 今年も昨年同様に研磨、白銀(ハバキ)、鞘(白鞘)の3部門に出品し、いずれも入選することができました。
 今年は受賞することは出来ませんでしたが、特に研磨の部に出品した御刀に関しては仕上げ研磨で困難に直面して途中で出品刀を変更しようか悩んだり、どうしても気になって早朝から着手したりでしたが自分なりに精一杯研ぎ上げる事が出来ましたし、この御刀を通して普段常用している技法だけではなく技の選択肢も増やすことが出来たことは大きな収穫でした。
 ですので今回の出品刀には大感謝しています。
 11月には協会でコンクールの勉強会が行われるのでそこで先生方や先輩方ともお会いできるのも楽しみですし学ばせていただければと思っております。
 普段から親しくさせていただいている職人仲間の皆さんの中には今年も受賞された方もいらっしゃいます。
 心からお祝い申し上げます
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2017年10月20日

砥石を買いに・・・

  今日は刃艶用のコッパを買いに東京の並川商店に行ってきました!
 katakoppa.jpg
 これが今日買ってきましたコッパです。
 コッパというには勿体無いくらい形になっていてそのままでも使えそうですが一応コッパです。
 刃艶用のコッパは量としては既に十分持っているのですが、今回の目的は相当に硬い刃艶用コッパの購入でした。
 硬い刃艶の用途としては例えば内曇地砥のキツい止まり目を解したり、ガサ付きやすい地金の仕上げ研磨の際に、下地艶の前処理として潤いの維持として用いたり、ちょっとしたヒケの除去や横手筋切りなどにもその硬さに応じて必要になりますので当工房では多用するのですが、気付くとちょっと在庫が寂しくなっていました。
 それだけ今年はたくさんの御客様から御依頼もいただき本数も研がせていただいた証拠でもありますが同時に砥石を買いに行く余裕もここのところなかったので、今日思い切って買いに行けて良かったです!。
 さて、今日買った砥石、社長にいろいろ教えて頂きながら選んでみました。
 かなり硬いと思われるコッパを3個、中間程度のものを1個ですね。
 近いうちに割って漆で裏打ちしてみようと思います。
 それにしてもここのところの気温の変化、秋を通り越して冬になったような感じです。
 コッパを磨って裏打ちするのはさすがに冬場は厳しいので早く秋らしい陽気に戻って欲しいのですが・・・。
posted by togishi1 at 17:43| 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 御参加されたのはWさん、Tさん、Mさん、Iさん、そしてIMさんでした。
 いつも通り一番乗りでのご参加はWさんでした。Wさんはここ最近ちょっと体調を崩されたとのことで研磨の練習が思うように出来なかったとの事でしたが現在研磨中の脇差の中名倉砥工程には本日も実践を交えて真剣に取り組まれておりました。特に縦軸方向に揃わねばならない砥目が時として乱れてしまう事に悩まれており、私も色々御提案させていただきましたがこの辺はある程度練習しかないと思います。きっと克服できるはずですので頑張って欲しいと思います。
 Tさんは今年コンクールに初出品も済ませたばかりで現在は以前も手掛けておりました糸直刃の古刀の仕上げ研磨に着手し、かねてからの課題でもあるヒケの原因究明を進めておりました。 
 細かいヒケが刀身全体を走ってしまう事から内曇砥からの砥石の効かせ方なども原因の一つでもありますのでそれの基準なども参加者全員で意見交換などもさせていただきました。
 ヒケが発見できる研磨環境ももちろん大事ですし、とにかく砥石を効かせる具体的な手順や方法などもTさんご自身を含めて参加者一同で確認させていただきました。
 Mさんは2か月振り位のご参加になりますでしょうか、本日も研磨された御刀をご持参されました。
 ほぼ仕上げで横手の筋切りを行う直前の御品でしたので間もなく完成ということですね。
 欲を言えば刃角、三つ角をもう少し強調したほうが良いかなとも思いましたのでそれをお伝えしつつ、切先のフクラの加減などについても意見交換を行う事も出来ました。
 Mさんの場合は最近大きな手術などもしたばかりで力も入れられないことから仕上げ研磨を中心として行っていらっしゃるとの事ですから是非この際仕上げ研磨について通常以上に研究を進められて極めていただければとも思いますし、応援する次第でもあります。
 Iさんは現在練習中の脇差をご持参下さいました。
 備水砥相当の砥石で研磨されてきましたが、肉置きの加減が思うように砥目として反映されないことに悩まれておりました。詳細に拝見させていただきますと確かに縞模様の肉置きも御苦心された跡が見れるのですが砥石自体の砥面形状なども改めて御提案させていただきました。
 本業がナイフメーカーでありますからちょっとした要領さえ掴めばすぐにマスターできることだと思います。頑張って欲しいですね。
 鞘師のIMさんも2か月振りのご参加ですね。
 本日は現在製作中の白鞘をご持参下さいました。
 製作中であることからまだ周囲を丸める前の板材を貼り合わせた状態でしたが抜き差しも滑らかで内部の掻き入れはさすが本職で、同じく白鞘を作る立場の私も非常に参考になりました。
 また反りに合わせた木取りやその為の御苦心話もお話しくださり、一同非常に感服し参考になりました。
 引き続き来月もご参加いただけるよう御願申し上げました。
 
 さてその他総合的なお話としてはやはり直近の研磨コンクールに関してとなりました。
 各々が思いを込めて研磨したものが最高レベルである中央でどのような評価を受けるかはやはり気になりますし不安と期待が入り混じり、話が尽きません。
 当工房勉強会のメンバーをはじめ関わりのある皆さんで良い結果が得られればと祈る次第です。
 次回の勉強会の頃は既に結果は出ている頃ですので楽しみですね。
 その次回は11月11日に開催予定です。
 なおいつもながら参加者は随時募集しておりますのでご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ!

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2017年10月02日

コンクール出品御刀を提出してきました!

 今年の研磨コンクールの出品作品を提出するために本日両国の新刀剣博物館に行ってきました!
sinhakubutsukan.jpg
 行きは新桐生駅から乗り北千住で日比谷線に乗り換えて秋葉原で総武線、そして両国という道のりでしたが帰りは両国の次の駅である浅草橋で都営浅草線に乗り換えて浅草に出て東武線で帰りました。なにぶんにも新博物館は初めてですから悩みますが帰りのほうが時間的には早いですね。うん、今後は当分この道のりで協会には行く事にします。
 で、新博物館ですが本当に綺麗で素晴らしいです!
 出来たてだから当たり前かもですが立地条件も非常に良いですし、来年以降の研修会諸々、ここで行われると考えると気分も新たにワクワクしてきました。
 さて肝心のコンクール出品作品ですが今年も研磨(鎬造の部)、鞘(白鞘)、白銀(ハバキ)の3部門です。
 そう、当工房の基本的な業務内容のものですね。
 特に今年の研磨の部に出品した作品は色々な意味で研磨しながら苦しかったし、しかし新たな発見もあり、同時に学ばせていただきました。今日も提出手続きをしながら何度も「ありがとう!」と感謝しました。
 白鞘、ハバキに関してもそれぞれ思いもあり書き連ねたら枚挙にいとまがないのでここでは割愛しますが、コンクール結果が出ましたらまたブログでご報告したいと思います。
 季節もすっかり秋らしくなり朝晩めっきり寒くもなってきましたね。当工房でも健康には留意して業務に励みたいと思います。
posted by togishi1 at 13:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

今日の勉強会

 今日は月例の勉強会でした。
 ご参加されたのWさん、Iさん、Hさんの御三方でした。
 いつも通り一番乗りでお越しくださり会場の準備をしてくださったのはWさんでした。
 彼女は今、樋の中の中名倉砥相当の砥石目を次の工程に向けて磨き棒と言う硬い合金製の棒で磨き潰しながら仕上がり地の樋と平地のコントラストなどを学んでいらっしゃいます。
 今日の段階で表裏ほぼ磨きましたのであとは細かい磨きムラを直してから樋以外の個所を中名倉砥で研ぐ工程に移行できそうです。頑張って欲しいですね!
 
 Iさんは備水相当の砥石での整形研ぎの段階です。 
 ご自宅で練習中に、どうしても肉置きをが整わずその原因と対策が掴めないままのご参加となりました。
 砥面形状についても御不安を感じているようでしたのでそれの再確認と合わせてたくさんのご質問もいただきました。

 Hさんは今年の研磨コンクールに初出品に向けて目下気合いを入れて研磨中!
 一度は地艶まで進んだそうですがヒケだらけになってしまい内曇刃砥まで戻してご持参下さいました。
 刃砥にしてはかなり強い砥目ですので刃砥と言うよりは地砥に近い内曇砥を使われたようです。
 更に軟らかめの内曇砥を使って肌目(と言うよりも鍛接面)がギラギラ出るのを抑えた方がベターである事をお伝えしました。また地艶についてもヒケが入りにくい地艶の選択基準なども現物の御品をご覧いただき御確認いただきました。コンクールも良い結果が出ると良いですね!

 その他共通のテーマとしては採光に付いてですね。
 電球についても数種類ありますのでどれを使っているかなどをメインに参加者一同で意見交換をさせていただきました。
 採光に関しては研磨にかなり影響する要素ですので参加謝の皆さんと熱心に意見交換などを行う事が出来ました。

 次回は10月14日(土)開催予定です。
 ご参加ご希望の方、ご興味のある方はまずはお気軽に下記メールアドレスまでお問い合わせお願いいたします。
 togishi@s6.dion.ne.jp

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2017年09月06日

巣板で・・・。

 今日は巣板での研磨行いました。
 巣板というのは砥石の名前と言いますか種類と申しましょうか、天然仕上げ砥石の一つです。
 当工房では格安研磨の際に、内曇砥の代用砥石として用いております。
 suita.JPG
 当工房のfacebookページでも現在御紹介しておりますが格安研磨ご依頼の御刀を研いでおりまして本日は大半の時間をこの巣板による研磨に費やしました。
 去年から使い始めたこの巣板、本当に抜群に良いです!
 人造細名倉の砥目はグングン取れてきますし、内曇砥よりは粒度が若干荒いものの格安研磨の仕上げで用いる人造地艶なら綺麗に砥目も消えてくれますね。
 「そんな良い砥石なら通常の美術研磨でも使えばよいのに・・・」
 そんな声も聞こえてきそうですが、確かに細名倉砥と内曇砥の間に軽く入れて砥工程をスムーズにする為に使う事もありましたが最近は専ら格安研磨用です。
 と言うのはやはり粒度が内曇砥よりは若干荒目ですので羽二重のような地金になり切らず、地金の組織が立って来ないので砥目に”力(リキ)”がないと申しましょうか・・・。
 またもちろん巣板でも硬軟様々ですが内曇砥のように硬軟別で使い分けても微調整は効かないように私自身これまでのテストと研究では感じました。
 (巣板を刃引き専用としてこの巣板の後に地砥として合砥などをチョイスするのも良いかも!)
 
 それにしても今日の御刀との相性が良かったのか、砥石に当てて引いた瞬間から真っ黒い砥汁が出て心地良い感触が伝わってきて嬉しくなりました。
 今月下旬から着手予定の脇差も格安研磨御依頼ですのでもちろんその時にも使う予定ですがまた抜群に合ってくれたらと期待もしています。

 
posted by togishi1 at 22:45| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

9月になり・・・

 前回のブログからかなり経ってしまいました。
 時事問題などについて書きたいこともあって研磨しながら「よし!、今日こそはこの話題を書こう!」とか思ったりもするのですが夕方に住いのほうへ戻る頃は気持ちがトーンダウン・・・、そんなこんなで早9月になってしまいました。
 9月に入ってから急に秋の気配と言いますか朝晩涼しくもなりましたね。 
 今月中にはコンクール作品も仕上げなければなりませんのでその為にも先月からちょっと頑張って残業などもして頑張っております。
 さて今日から着手の御刀は格安研磨でご依頼いただいた古刀の御刀・・・。
 kakuyasukissaki.JPG
 ご覧の通り切先部です。
 料金は安いですが決して手抜きや雑に研ぐというわけではなく、格安研磨用の抜群に研磨力が強い人造砥を用いて効率化を図っております。
 特にこの切先部だけは使用する砥石こそ違いますが通常の美術研磨同様の手順で肉置きを整えて稜線も決めていきます。
 今週中には白鞘も含めて仕上げられればと思います。
 そしてこの御刀が終わったらボチボチ、コンクールの御刀にも着手したいと思います。

 話変わり、ここのところ隣国のミサイルの件で連日テレビでは専門家が解説したりしていますね。 
 今日は今日で6回目の核実験を行ったとか・・・。
 一体何をしたいのだろうか?イマイチよくわからないことが多いですが確実にやることがエスカレートしてきています。先日の北海道上空をミサイルが飛んだ時も、もし海ではなく失敗して住宅街にでも落ちて来たら・・・。
 核実験をして放射性物質が大量に漏れて偏西風に乗って日本に来るのでは?
 考えただけでもゾっとします。
 そして苛立ちを禁じ得ませんね。
 御刀とは直接関係ないですがこれ以上情勢が酷くならないように願うばかりです。

 
 
posted by togishi1 at 18:44| Comment(0) | 研磨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

親指の筋肉痛・・・。

 今日は久々に両手の親指が筋肉痛になりました・・・
 といいますのも昨日は早朝から刃取り”という仕上げ研磨工程を行っておりましたが非常に硬い刃でしかも高低のある互目刃ですので細かい微振動で、しかしある程度親指に力も入れて芯から砥石(刃取艶)を食わせなければ白く上がってくれない事から通常よりも親指を使いました。
 sanemori-shiagari.JPG
 刃取りとは刃紋を白く仕上げる謂わばお化粧ですが単に白くするだけではなく金肌拭いで一度沈んでしまった刃肌や刃中、刃縁の働きなども呼び起こす為の作業で、刃文の最終仕上げで仕上がりの品位が決まる重要な工程でもありますね。
 それにしても親指付け根がポキポキ鳴るし、久々の筋肉痛となりました。
 今夜一晩サロンパスでも貼りましょうかね・・・。

 
posted by togishi1 at 17:17| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。
 参加者はWさん、Tさん、Hさんの御三方でした。
 まずWさんですが、今日も一番乗りで工房に到着し、会場のセッティング準備を手伝ってくださいました。
 Wさん自身は現在、棟、樋の両脇のチリ部分の研磨を練習しておりますがどうしても蹴り気味になってしまうので研ぐ際のストロークの見直しなども御提案させていただき、また”切り”、”筋違い”、”大筋違い”、”タツ”それぞれの刀身への研磨効果と特徴及び注意点をお話させていただき、御確認いただきました。
 とりあえず今の砥工程である改正名倉砥をご自宅で復習していただき、次回あたりから中名倉砥にいければと思います。
 Tさんはコンクールに出品予定の現代刀を仕上げ研磨に着手した状態でご持参されました。
 どうしても細かいヒケが入ってしまう結果に悩まれておりました。 
 ご自宅の作業部屋では見えないヒケが当工房に持ってくると鮮明に見えてしまう(これは今までの参加者皆さんがおっしゃいますが・・・)との事で、一番深そうなヒケの個所をマーキングしてチェックされておりました。
 私からも照明環境(光源の種類等)を御提案させていただきましたので、Tさんの作業部屋での最適な光線の取り方などが見つかることを願っております。 
 また地艶についても一枚の大きさや張艶の際の切れ目の入れ方なども話し合って一同で意見交換をすることが出来ました。
 ヒケの原因と対策にはずっと悩まれていらっしゃるので改善されることを願い、また期待しております。
 数か月振りの久々の御参加となるのはHさんでした。
 最近、私生活のほうでもジュニアが近々生まれるとの事で研磨のほうもやる気満々の彼です。
 本日は内曇刃砥まで行った脇差と刃取りまで行った脇差の2振りをご持参されました。
 内曇刃砥まで行った脇差は止まり目が付てしまう事を悩まれておりましたが砥面の改善と面摺りについて御提案させていただきました。
 刃取りまで行った脇差に関してはご本人がおっしゃるように刃縁まで拾いきれていないので、刃取りの手順を再確認していただきました。
 また人造細名倉砥の砥目と思われる細かい線が無数に走っておりましたので砥石の効かせについて一同で話し合い意見交換をいたしました。
 それにしてもブラジルから日本に来て、今ではすっかり日本人になり切る覚悟をお持ちのようで感心します。研磨への情熱もその表れですね。

 本日はお盆とも重なり参加者が少人数でしたがその分お一人お一人の勉強具合も確認できて主催者であるわたしもかなり刺激を受けました。
 最近はご依頼件数も多くなり、ややもすると研磨作業に呑まれ気味でしたが本当の日本刀の楽しみ方や価値観を参加者皆さんから学ばせていただきました。
 これからも参加者相互にwin-winの関係で交流を深めていけたらと思っております。
 次回は9月16日に開催いたしますのでご興味のある方はまずは体験参加から一緒に日本刀を学びませんか!?お気軽にお問い合わせくださいませ。
 togishi@s6.dion.ne.jp または お問い合わせフォームから。
posted by togishi1 at 18:08| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする