2022年11月29日

2022年度 現代刀職展表彰式に行ってきました!

 今日は2022年度現代刀職展表彰式に行ってきました!。

 IMG_1869.jpg
IMG_1870.jpg
 今年は研磨鎬造りの部、白鞘の部の二部門で努力賞をいただき今日の表彰式に参加することが出来ました。
 会場では久しぶりにお会いする刀職仲間の皆さんから次々にお声も掛けて頂いたり、先生方や先輩方からも励ましのお言葉なども頂けて改めて身の引き締まる思いも致します。そしてこの表彰式に参加できたことがとにかく嬉しいです。
 
IMG_1877.jpg

 全国の刀職者が年に一回その技を競うコンクールですから入賞するのはなかなか容易ではありませんがまた来年もこの表彰式に参加出来るように精進したいと思います。
posted by togishi1 at 20:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月21日

車も冬支度

 11月も気付けばもう21日、朝晩はすっかり冷え込む季節となりました。
 今日は仕事の合間を見て整備工場に出向き仕事用愛車の冬用タイヤ交換をしてきました。
IMG_1825.jpg
 ここ桐生市は年に一回雪が降るか降らないか程度ではありますが仕事用のこの愛車では材木の買い出しには行きますし近県でしたら御刀を運んだりすることもありますからいざ雪道となっても大丈夫なように毎年早めに冬用タイヤを装着いたします。
 今年の冬もこれでバッチリです。
 そういえば去年もこの冬用タイヤにしたものの一度も雪道を走ることはなかったのですが今年はどうなりますか・・・。
 
posted by togishi1 at 20:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月31日

鑑賞会に参加!

 一日遅れの投稿になりますが、私が所属する ”e-刀剣研究会”の鑑賞会に富山まで行ってきました。
 IMG_1754.jpg
IMG_1757.JPG
 このe-刀剣研究会は富山刀剣研究会所属の有志を募って今年4月に発足した(公)日本美術刀剣保存協会の協力団体です。
 私は同業研師の友人に誘われて昨年の構想段階からメンバーとして加えていただきました。
 発足後初めての鑑賞会が今年6月に岐阜市で行われ、2回目である今回は富山市で行われました。
 今回も協会本部から講師の先生をお招きにして協会所蔵の御刀5振をはじめ普段は手に取ってはみられない名刀を鑑賞させていただきました。
 私個人的には盛光の太刀の刃文、保昌貞興の柾目肌がそれぞれ最も流派の特徴も出ていて印象に残りましたね。
 
 群馬県桐生市から会場の富山市までは片道4時間余りですので移動だけでも往復8時間とはなりますがやはり根が御刀好きというのは認めざるを得ません・・・、研師という仕事は抜きに純粋に一愛刀家として非常に充実した時間を過ごすことが出来ました。

 
posted by togishi1 at 15:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月25日

秋の深まり、そしてご依頼に感謝!

 ここ数日はすっかり秋が深まった感じですね!
 特に今日は師走並みの冷え込みとの事で実際に日中でも底冷えする感じでした。
 当工房では変わりなく通常の研磨業務の日々を送っていますが、ほぼ毎日のように研磨のお問い合わせをいただいております。
 時期的にそういう時期なのかもしれませんが、昨日は登録証再交付を受けたばかりの錆身の大身槍をご依頼いただき、本日正式にご依頼を承りました。
 お父様の所蔵品だった御品との事、現状は完全な錆身ですので料金的な面も含めて大仕事ではありますが大切な遺品をお任せいただける事に身が引き締まる思いがいたします。
 ご依頼いただくにあたってお電話でもお話しさせていただきましたが大変温厚で優しい感じの方でした。
 心から御礼申しげます。
 
 そういえば、ここ一か月、つまり先月末から同様にお父様の形見の御品である大仕事となるご依頼を複数件いただきました。
 
 同内容のご依頼が偶然にも続くのが以前からの当工房の特徴でもありますがこれも何かのご縁ですね。
 今は亡き両親を大切に思う気持ちを御刀の研磨を通してお客様と共感できるのは本当に素晴らしい事ですし私にとってもありがたい事です。
 Facebookページなどでアップさせていただくのは6ケ月程度先になりますがいずれも心を込めて精一杯研がせていただく所存です。

 さて今月は27日から次のご依頼品に着手、30日は所属する団体の鑑賞会に参加予定ですのでそちらの準備もシッカリ進めたいと思います。


 
posted by togishi1 at 21:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月10日

久々の刃艶磨り

 秋もすっかり深まってもう10月ですね・・・。
 先月後半から連続して研磨作業に集中していましたが昨日で一段落、今日は休務日にしました。
 研磨作業は休務ではありますがここのところ忙しくて作れなかった刃艶作りを行いました。
 
 IMG_1703.jpg

 刃艶というのは仕上げ研磨で使う砥石で内曇砥のコッパを割ってから砥石で薄く磨ってから漆で和紙を裏打ちしたものです。
 仕上げ研磨の最初に使う下刃艶、そして刃文を白く仕上げる刃取り艶や切先のナルメで使うナルメ艶としても使いますし、硬めの刃艶は下地艶前段階として用いる場合もありますので結構消耗品でもあります。
 
 写真はコッパを薄く割った直後にまずは笹口砥という荒砥(写真左)で両面を大方磨ってから大村砥(写真右)というやや粒度の細かめの荒砥で整形する段階です。
 最近は工場のベランダの流し台で行っています。
 この後は工場内の砥舟上で青砥→内曇砥の順で表面を磨ってから和紙を裏打ちいたします。

 さて先週は季節外れの寒さでしたし今日も天気予報ほどには気温は上がりませんでしたが刃艶を磨りながら流す水道水は意外と冷たくはなくむしろ温かいくらいでした。
 11月になるともう水も冷たくなるでしょうから今月、あと何回か仕事の合間を見て刃艶、そして地艶のほうも磨っておこうと思います。

posted by togishi1 at 20:53| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月08日

コンクールの結果が来る


 公益財団法人日本美術刀剣保存協会主催の2022年度現代刀職展の結果通知が届きました。
 結果は研磨鎬造の部は努力賞九席、白鞘の部は努力賞三席、白銀の部は入選三席でした。
 久々の努力賞受賞、そして白鞘の部では初めての受賞でとにかく嬉しいです!。

 これもご依頼くださるお客様方、研修会でご指導下さった先生方、いつも励ましてくれる刀職仲間の皆様、そして今は亡き師匠のおかげです。
 本当にありがとうございました!。

 今後も更に上を目指して精進したいと思います。
IMG_1619.jpg
posted by togishi1 at 13:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月07日

人間ドック

 今日は年に一度の人間ドックの日で伊勢崎市民病院に行ってきました。
 人間ドックもコースがいくつかありますが今年も去年と同じSコース、オプションで胃カメラ追加にしました。
 胃カメラに関しては数年前にもしたことがあり、今回も鼻からでしたが、う〜ん・・・、モニターに映し出される自分の胃の中、内視鏡の動きに連動する微妙な感触が何とも・・・、あまり気持ちの良いものではないですね。
 以前にピロリ菌の除菌をした痕跡があるくらいで特に治療を要するものはないと言われまずは一安心ではありました。
 研師として大事な視力に関しては眼圧も含めて特に異常はなくこちらも一安心。
 後は約一か月後に郵送されてくる結果を待ちたいと思います。
 研磨の仕事は基本的に座り作業ではありますが、”体が資本”の面もありますから日頃から健康には留意しています。
 もし大きな病気にでもなるとご依頼くださったお客様にも多大なご迷惑をおかけすることにもなりますし、そうならないためにも年に一度の人間ドックはこれからも続けたいと思っております。

IMG_1615.jpgIMG_1614.jpg
posted by togishi1 at 20:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月03日

母の命日

 今日、9月3日は母の命日・・・、もう3年経ちました。
 という事で、今朝はいつもは仏間にある母の遺影を母が生前座っていた椅子に乗せて飾ってみました。
 IMG_1603.jpg
 まだ元気でこの部屋、この椅子にいつも座っていた頃の事、桐生厚生病院に入院した時の事、東邦病院の緩和ケア病棟に転院してからの事、そして3年前の今日、9月3日の事・・・、いろいろ思い出されます。
 3年も経つと悲しいとか寂しいとかの気持ちではなく、懐かしい感じになりますね。
 明日は改めて母の眠る我が家のお墓にお参りに行きたいと思います。

 話は変わり今日午前中、また下仁田の材木屋さんに白鞘材料である朴丸太を買いに行ってきました。
 IMG_1600.jpg
 今回は既に板材に製材された状態のもので直径48cmの丸太だったものです。
 他にチェックしていた板材があって8月初旬から度々ホームページを見ていたのですがお盆の時にこの製材された丸太がアップされていてずっと検討しておりました。
 今年はすでに数回丸太や板材を買ってはおりましたし、次は11月頃に丸太を注文して年明け頃の購入を予定していたので今回は予定外ではありましたが、やはり一昨年のこれまでの材木屋さんの廃業時の事、白鞘材料が入手できなくなるかもしれない危機感がトラウマになっていて”買える時には買っておきたい”、”とにかく”材料をストックしておきたい”という気持ちになり購入を決断しました。
 さてその買った朴材ですが現物はホームページの写真で見るよりはるかに良い材料で目が詰んでいて素直な感じでした。
 48cm径となるとやはり中央部の板材3枚程度は大きいですし、買って本当に良かったと思いました。
 
 IMG_1601.jpg
 
 そして今回も愛車の軽バンが一生懸命働いてくれました!・・・感謝です!。

 
 
posted by togishi1 at 19:22| Comment(0) | 白鞘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月13日

迎え盆

 8月に入り連日の猛暑、酷暑の中、今年もお盆の時期になりました。
 という事で今日は迎え盆という事で朝から菩提寺である”渭雲寺”に行き、塔婆を頂いてきました。
IMG_1567.jpg
IMG_1565.jpgIMG_1564.jpgIMG_1568.jpg
 お盆は盂蘭盆会という仏事で外来の仏教に日本固有の民間信仰が融合し日本各地で発展してきた祖先の冥福を祈る仏教行事だそうです。
 8月13日にご先祖様をお迎えして16日にお送りするわけですが、3年前に亡くなった母は特にお盆などの仏事を大切にしていたので子供のころから意味も分からぬままにお盆はお寺とお墓に連れていかれお参りしなければならないものと教えられました。
 IMG_1570.jpg
 その子供の頃は実際に胡瓜とナスに割り箸の足を付けた精霊馬をお墓の手前で焼いたりもして迎え盆、送り盆をしたのを今も思い出します。(
 今は写真のように形式的な飾り物(これは蝋燭でもあります)が仏具屋で売られていたりもしますね。
 ご先祖様の霊ががこの胡瓜とナスに乗ってくるというのはともかくとして、迎え盆に行ってきますと不思議と気持ちも晴れて、31年間前に亡くなった父、3年前に亡くなった母が我が家に帰ってきてくれたような気持ちにもなりますね。
 お盆という日本の行事、今後も大切にしていきたいと思います。
 
posted by togishi1 at 17:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月28日

内曇砥を買いました!

 本日、内曇砥が届きました!。
 久々の購入となる内曇砥です。
 当工房では全国のお客様からたくさんの研磨ご依頼をいただいておりますので当然のことながら砥石も消費します。
 特に下地研磨の最終工程である内曇砥、その内曇砥の中でも最初に使う軟らかい砥質の”内曇刃砥”はその軟らかい砥質ゆえに消耗品です。
 当工房のストックしている内曇刃砥はまだ幾分余裕はあるものの、最近まで使っていた研磨力抜群の内曇刃砥がボチボチ終わりに近づいてきたこともあり今回購入した次第です。
 内曇砥は母が亡くなる前の年までは京都まで毎年買い出しに行ってましたがここ数年はコロナ禍の影響もあり買い出しには行かずストックしている砥石を使っておりました。
 しかしやはり良い砥石があれば欲しいので東京の砥石屋さんのサイトなどでいつもチェックはしていました。

 IMG_1555.jpg
 本日届いたこの内曇砥もチェックしていた砥石の一つでした。
 購入前に電話で砥石屋さんにこの砥石について詳しく教えていただいたりもして購入することにしました。
 
 内曇砥って京都の砥石山の中にそれこそ億年単位で眠っていたものを現代になって採掘し、その砥石層のほんのごく一部が群馬県の私の元に来るわけですから出会いの確率はまさに奇跡的なものです。
 せっかく縁あって出会った砥石、今回も大切に使っていきたいと思います。
posted by togishi1 at 20:43| Comment(0) | 砥石 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月23日

今年も研修に行ってきました!

 毎年恒例となっておりますが今年も(公)日本美術刀剣保存協会の研磨外装技術研修会に参加してまいりました!。
 そして毎年の事ながら愛車である軽バンに道具一式載せて18日午後に出発いたしました。
 IMG_1526.jpg
 あっ、この愛車は今年1月に来た2代目の愛車でもちろん研修会の為に買った謂わば相棒でもあります。
 この愛車にとっては今回が研修会デビューとなりましたが東北自動車道をしっかり走ってくれました。
 
 研修自体は18日から20日までが研磨の部、21日から23日までが外装の部で私は白鞘の部に参加いたしました。
 
 既に平成16年、17年にそれぞれ研磨の部と鞘の部を特別研修を修了しておりますが、まだまだですので、毎年参加させていただいている次第です。
 この研修会では無鑑査、無鑑査クラスの現代刀職における第一人者とも言える先生方が講師として直接ご指導くださり実際に私も毎年得るものが非常に多いです。
 今年もたくさん学ばせていただきました。
 IMG_1540.jpg
 それと何よりも嬉しいのが同じ志を持って日本刀の仕事を頑張っているお仲間との交流ですね。
 本当に皆さん優しく気さくにお声を掛けて下さるので励まされながら研修を受けることが出来ました。
 心から感謝しております。

 感謝と言えば研修会を主催してくださる刀剣協会、直接親身になって運営くださる協会関係者の方々、そして何よりも御多忙中にもかかわらずご指導くださった講師の先生に心から感謝したいと思います。
 IMG_1543.jpg
 
 
posted by togishi1 at 19:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月11日

朴材追加購入の為下仁田へ・・・

 本当に毎日蒸し暑い日が続きますね・・・
 さて本日はまた白鞘材料である朴材を仕入れに下仁田まで行ってきました。
 一昨年からお世話になっている下仁田の材木屋さんのHPを見ていたら寸法的にもそして目の通りも良さそうな朴材が先月からアップされていて気になっておりましたが、結局やはり買う事にして本日下仁田まで行ってまいりました。
IMG_1513.jpgIMG_1514.jpg

 そして購入したのが写真の朴板材です。
IMG_1515.jpg
 当工房でご依頼いただく中で圧倒的に多い脇差や短刀向きの目の詰んだ柾目板材です。
 
 「良し!、パソコン上で写真で見た以上に良い材料!」

 この材木屋さんはご夫婦で経営されていて特にHPの管理などは奥様が担当していらっしゃいます。
 今日もお話を色々聞かせていただきましたがその中でもHP作りのご苦心など当工房とも共通する内容は本当に参考になりましたし勉強になりました。
 
 さてさて話は変わりますがここ数日、ほぼ毎日のように研磨諸工作のお問い合わせとご依頼をいただいております。
 以前にも何回か書かせていただいたと思いますがご依頼が集中する時は本当にほぼ毎日、多い時は一日の中で数件いただくという事もあります。
 職人としては仕事が途切れず忙しくさせていただけるのは本当にありがたい事で言葉にならないくらい感謝の気持ちでいっぱいになりますね。
 当工房では研磨と同時に白鞘製作も行っており、またその設備と技術を有するのが当工房のセールスポイントでもありますのでここ数日のたくさんのご依頼お問い合わせが本日の朴材購入にも繋がりました。
 研磨をご依頼くだるお客様により良い材料の白鞘もご提供したいといつも考えておりますし、実際に良い材料で鑿を突く時は本当にワクワクして心が躍ります。
 今日買った朴材、おそらく1年後くらいに使いますが、今のワクワクを維持して使える日を迎えたいと思います。


 
 
posted by togishi1 at 18:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月02日

今日の勉強会

 本日は月例の研磨勉強会でした。
 連日の猛暑にもかかわらず本日は5名のいつものメンバーが集ってくださいました!。
 
 まずはFさん、本日の勉強テーマに合わせて切先の整形を行って御持参くださいました。
 三つ角付近の表裏での鎬地幅の不均等、横手角度の不整などありましたので砥目の状況から判断しての整形の進め方などを話しあいました。
 
 KTさんは前々回に続き白鞘製作を進められて御持参くださいました。
 刀身が真っ直ぐ中央に入ることが課題になりそうで、掻き入れ過ぎた箇所の確認、そして刀身が寄ってしまう原因などもご確認いただきました。
 また刀身研磨のほうでは平造り短刀の傷んだ切先の整形を行い中名倉砥まで進めてご持参くださいました。
 切先先端の整形という事でかなり慎重に進めてきたご様子・・・、若干の肉ムラが確認されましたのでその点をご指摘させていただき参加者一同で意見交換もさせていただきました。

 Tさんは今夏の研磨コンクール出品候補の御刀を御持参くださいました。
 現状は古研ぎに更に手入れヒケなどが付いてしまっている状態でしたのでまずは研ぎ進めるにあたり研磨計画の立て方などご提案させていただきました。
 また別口で菖蒲造りの短刀も御持参くださいました。
 この短刀は一応研ぎ上げた状態でご持参くださいましたが一部砥石の効き(内曇砥)が弱くヒケが目立つ個所がありましたのでご指摘させていただきました。
 仕上げに近くなるほど粒度も細かくなりますのでヒケも目立つようになりますが、是非原因を確立されてヒケの付かない研磨法を取得頂ければと存じます。

 Nさんは前回からの脇差をさらに研ぎ進められて御持参くださいました。
 鎬線も前回以上に均等に所定の位置に近づけて来られました。
 かなり一生懸命練習されてきたご様子、それも如実に砥目に現れておりました。
 
 Aさんは錆身から着手した脇差を御持参くださいました。
 切先周りの錆の痕跡がなかなかとり切れず、これをメインに今日は実地で研ぎ台に乗られて作業を進めていただきました。
 当初は鍛え肌の緩んだ部分かと思われた錆びの痕跡も本日の研磨作業の中で自然に消えてきてやがて消滅しました。
 

 本日の内容といたしましては以上となりますが他にはやはり研磨の主道具である砥石の入手先や各人が行っている道具類の手入れ法なども相互に情報交換や意見交換もさせていただき、午後3時前に解散となりました。

 さて当工房勉強会では常連のメンバーのWさん、Aさん同様の女性メンバーも特に募集しております!。
 日本刀、そして日本刀研磨というと敷居が高いイメージか依然としてあるかも知れませんが、当工房では旧態依然とした雰囲気を払拭、美術品としてまたは刀剣学としてまじめに勉強されたい仲間(性別年齢国籍不問)を常時募集しております。
 ご興味のある方は是非お問い合わせくださいませ。
 togishi @s6.dion.ne.jp

次回は8月20日に開催いたします。

 
 
posted by togishi1 at 21:15| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月26日

奈良に弾丸観光!

 昨日、そして今日と二日間お休みをいただき、奈良に弾丸観光に行ってきました。
 ここ数年はコロナ禍の影響で行けませんでしたが、それまでは京都で内曇砥の買い出し、そして京都観光をしてから奈良に宿泊してなら観光をするのが例年の行事でありました。
 まだまだ新規感染者は連日報道されているもののワクチン接種率も一定の基準に達して規制緩和も始まってきたことから今回、せめて奈良での参拝だけでもと言ってきた次第です。
 
 昨日25日は早朝4時半に出発し、高速道路を乗り継いで11時半に奈良県斑鳩の法隆寺に到着いたしました。
houryuji2.jpghouryuji1.jpghouryuji3.jpg
 法隆寺に伝わる百済観音にも参拝してきました。

 次に東大寺ですね。
 やはり東大寺大仏殿の大仏様はどんな言葉を使っても表現できない風格と言いましょうか手を合わさずにはいられない威厳があります。
toudaiji3.jpg
 コロナ禍の中でも素晴らしいお客様方に恵まれて研磨の仕事が途切れることなく日々過ごせることを感謝し、これからも病気やケガで休むことなく研磨の仕事に励むことが出来るように祈願してまいりました。

 他には東大寺から徒歩10分ほどの場所にある興福寺も参拝し、御朱印をいただいてきました。

 一泊二日ですから実質的には奈良には短い時間しかいられませんでしたが、数年行けていなかったことが気掛かりでしたので東大寺、法隆寺に参拝できて本当に良かったです。
 
 いつの日か将来、時間を作ってゆっくりと奈良の寺院を参拝することを考えながら今日夕方5時に無事に帰宅しました。

 
posted by togishi1 at 20:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月11日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。
 新型コロナ感染防止対策を万全にして行いました。
  
 一番乗りはWさんでした。
 久々の参加で今日の勉強会を楽しみにしていたとの事、少し早めに来て準備と清掃なども手伝ってださいました。
 また本日のテーマである棟の研ぎにも練習刀を御持参され真剣に取り組まれておりました。
 お仕事の都合で毎回参加というわけにはいきませんがお休みの日は博物館などの日本刀展示にも行かれるとの事で日本刀への情熱は益々高まっているようです。

 Fさんは一度仕上げまで行った御刀ですが鎬地や切先の整形の為に備水砥工程まで戻された状態でご持参され、参加者一同で拝見させていただきました。
 鎬地の無駄肉は殆ど除去出来ていてあとはFさんご自身もおっしゃっていた通り切先の微妙な整形が課題ですね。

 今年からメンバーに加わったNさん、もうすっかり勉強会の常連となりました。
 現在、備水砥工程で脇差の整形に取り組んでおります。
 Nさんも本日のテーマである棟の研ぎに実地で取り組んで感触を確かめていらっしゃいました。
 またご自宅での研ぎ場の確保と工夫についてもお話しくださいました。

 Tさんは現在、やはり備水砥工程で錆落としと整形に着手している御刀を御持参くださいました。
 元々が錆と研ぎ減りでダメージのある御刀でしたがかなり研ぎ進めてこられました。
 ただ物打ちから切先にかけての朽ち込み錆の痕跡がまだあり、これの処理と差し裏側切先整形が思うように捗らないとの事でしたので参加者一同で拝見させていただき意見交換もさせていただきました。
 また”縄目研ぎ”による砥目均しについてもご質問をいただきましたので私のやり方も実地も含めてお話しさせていただきました。

 本日は都合により午後からの参加となったAさんは現在研磨中の短刀を細名倉砥まで行った状態で御持参されました。
 ご自身もお気付きになっていた砥目の止まり目の位置の不整、差し表側の切先部の砥目が先端方向に流れてしまう点などの修正法を実地の研磨でご確認いただきました。

 本日も皆さん大変熱心に本日のテーマとそれぞれの課題に取り組んでいらっしゃいました。
 そして少人数ながらも和やかな雰囲気、そして大変内容の濃い勉強会になりました。

 次回は7月2日(土)に開催いたします。
 
 
 
 
 
posted by togishi1 at 20:26| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月21日

今日の勉強会

 今日は月例の研磨勉強会でした。
 新型コロナ感染防止対策を厳重に行った上での開催となりました。

 本日の勉強テーマは勉強会メンバーであるTさんのリクエストで”切先ナルメ”でした。
 そのTさんはナルメに必要な道具一式と実習用の御刀を御持参されて、実際にご自身がやられているナルメの方法を見せてくださいました。
 Tさんが確立された合理的な方法は参加者一同、勉強させていただきました。
 
 KTさんは今回は白鞘製作にチャレンジされたとの事で製作された白鞘を御持参くださいました。
 製作途中はご自身がなかなか納得できる掻き入れが出来ずに数回割っては糊付けし直したとの事でした。
 通常は研磨を勉強されているKTさんですが、そのチャレンジ精神には本当に感心いたしました。

 Fさんは前回に引き続き備水砥工程を行ってご持参されました。
 鎬地の平面性、平地の肉置きなど前回から飛躍的に良くなり、砥目も揃ってきました。
 かなり研究も進められてコツも掴まれたことが窺われました。
 
 今年からメンバーになられたNさんも同じく備水砥工程を進められて御持参されました。
 焦らずじっくり、慎重に研ぎ進めて、前回は不整だった肉ムラも解消し鎬筋の通りも確実に良くなってきました。
 鎬地の研ぎの感触の違いなども体感されたとの事でした。
 さらに研ぎ進めて備水砥による整形研磨を修得して頂ければと思います。

 Aさんは研ぎ上げた小柄小刀、錆切途中の短刀、そして近々着手予定の短刀を御持参されました。
 小柄小刀は大変丁寧に刃取りも行って地刃の対照も良い感じに美しく研ぎ上げてありました。
 錆切途中の短刀は全体に荒錆を除去したまでの状態で、特に地ムラに関して気にされてご質問などもいただきましたので一同で意見交換などもさせていただきました。
 近々着手するという短刀は深い部分錆や引っ掻き傷のような擦れも見られますのでその錆や傷の除去法もご提案させていただきました。
 小柄小刀同様に美しい仕上がりになることを期待しております。

 本日も上記参加メンバー皆さんのおかげで大変有意義で内容の濃い勉強会となりました。ここにお礼申し上げます。

 さて来月の研磨勉強会は第2土曜日である6月11日に開催となります。
 
 
 
 
posted by togishi1 at 21:08| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月17日

短刀フェアーなど

 昨日5月16日から本当に数年振りとなる短刀フェアーの受付を開始いたしました!。
 当工房は開設以来、全国のお客様から多数のご依頼をいただき、それにお応えすべく作業の効率化、能率化を図ってきました。
 そして業務拡張なども一定の成果を得られてお預かりできる本数にもかなりの余裕が出てきました。
 これもひとえにお客様からご愛顧いただいたおかげと思っております。
 そこでこれまでお世話になったお客様にはお礼の気持ちを込めて、そしてこれから当工房に研磨をご検討されているお客様にも当工房の研磨レベルを知っていただきたくフェアー開催の計画を考えておりました。
 
 そんな折、最近こんなムック本を知り購入しました。
IMG_1357.jpg
 短刀の写真が豊富に乗っていて分かりやすくなかなかの満足な内容でした。

 「そうだ!、短刀フェアーをしてみよう」
  
 という事でフェアーを考えていたところにこのムック本がきっかけで今回の”短刀フェアー“の開催となりました。
 
 例えば現代刀短刀(3割増し)、特殊形状短刀(5割増し)はもちろん、深錆や要整形の短刀の場合(通常90000円)も一律短刀フェアー期間中のお申込みは一律50000円で承りますので大変お得な期間となります。
 
 私もこのムック本で改めて短刀の美しさを再認識いたしましたので、今回の短刀フェアーを通して是非お客様と短刀の美的感覚も共有出来たらと考えております。
 たくさんのご依頼お待ちしております。

 どうぞよろしくお願い申し上げます!。

 
posted by togishi1 at 17:33| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月12日

朴板材の買い出し

 昨日の事ですが、また下仁田の材木屋さんのところに白鞘の材料である朴板材を買い出しに行ってきました。
 白鞘材の買い出しというと直近では2月に丸太を二本購入しましたが、材木屋さんのホームページに良さそうな柾目の朴板材がアップされておりましたので早速行ってきた次第です。
 IMG_1339.jpgIMG_1340.jpg

 短いほうは最前列の7枚、長いほうは立てかけてある5枚、都合12枚となります。
 すべて完全な柾目材で節もなく比較的目が詰んでいて写真で見た以上に現物は素晴らしい材料で即買いしました。
 材木屋ご主人も大幅に勉強(値引き)してくれて、ほとんど丸太で買う時のような単価で購入することが出来ました。
 本当に感謝です!。

 そして今回もご主人から材木について色々教えていただきました。
 特に製材後の板材の保管法と乾燥の度合いについては木材の導管の事まで掘り下げて考えれば自ずと答えが出るという話はなるほど納得でした。
 
 今回は買い出しですので朝早く行って午前中には帰宅しましたが、”葱とこんにゃく下仁田名産”、緑に囲まれた豊かな自然の下仁田町、初夏の心地良い陽気の日などはドライブ、ツーリングも良いかなとも道の駅下仁田で思ったりもしました。
IMG_1338.jpg
posted by togishi1 at 07:49| Comment(0) | 白鞘 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月07日

今年も父の命日で・・・

 今年は新型コロナによる規制が緩和されてのゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 私的にはFacebookにも書きましたようにYouTube配信の出演などもありましたが業務的には当工房は例年通り連休関係なく仕事をしております。
 という事でゴールデンウィークと言えばやはり今は亡き両親の事が私自身の中では大きな事になります。
 3年前のゴールデンウィーク中の5月4日は母が入院した日であり、結局9月3日に亡くなったことが直近ではありました。
 そして今日は父の命日でもあります。
 記事を書くにあたって調べたら昨年もブログに書いているので内容的には重複しますがご了承いただけると幸いです。
 
 そのようなわけで例年通り今年もお墓参りに行ってきました。
IMG_1326.jpg
IMG_1330.jpg
 平成3年に亡くなったので、もう31年も経つんですね!。
 父が大好きだった蒸し芋とお団子を墓前に供えて手を合わせてきました。
 父は自宅で鉄工所を営み、主に溶接業をやっておりました。
 とにかく昔ながら職人気質と言いましょうか、頑固で難しい性格でも何よりも仕事が好きでした。
 ですので私も中学から高校生の頃は反抗したりもしましたが、私が高校を出て就職(日本刀の仕事ではなく前職)した際には本当に喜んでくれて何より毎レース誰よりも応援もしてくれました。
 もっと稼いで、反抗した分も親孝行をしようと思っていた矢先に犬の散歩中に心臓発作で亡くなってしまったことがいまだに残念でなりません。
 とにかく仕事が好きで休日も仕事をしていたくらいでしたので父にどこか遊びに連れて行ってもらった記憶もほとんどありませんが、私自身、職種は違っても職人として今はゴールデンウィークも正月もお盆も基本的に休みなく研磨の仕事をしているので、どうやら父の血筋を引いているようです。
 そんなことも考えながら、今はお客様にも恵まれて日本刀研磨の仕事を忙しくさせていただいている事を天国の父にも感謝し手を合わせてきました。
 
 
 
posted by togishi1 at 19:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月16日

今日の勉強会

 今日は月例勉強会でした。 
 新型コロナ感染対策を充分行って開催となりました。

 参加者はFさん、Nさん、KTさん、Tさんの4名でした。

 まずはFさん、備水砥による切先整形が以前からの課題でしたが、本日も切先整形で手こずってしまったとの事でその脇差を御持参されました。
 特に差し裏側の小鎬先の位置が上がり過ぎていたり、刃先を蹴ってしまっていたりしていたので私なりの直す作業を実際にご覧いただいて手順や用いる道具、砥石などをご確認いただきました。

 今年から勉強会のメンバーとなられたNさん、前回同様備水砥による整形をされた状態でご持参くださいました。
 全く初めて研ぎを始めたNさんですが前回からかなり練習されたご様子でした。
 平地と鎬地の比率に課題は残すもののその原因と対策についてお話させていただきすぐご理解いただけました。
 Nさんは高校生の時からの愛刀家という事で日本刀に対する知識は相当ありますし、研ぎに対しても大変熱心ですので今後の成果にも期待したいと思います。

 KTさんは短刀を御持参いただきました。
 差し表側のフクラ付近の刃肉が付き過ぎていることを懸念されていました。
 確かに差し裏側と比較すると刃肉が付いているようですが、むしろ差し裏側の刃肉が落ちてしまっているようにも感じました。
 そのことから何でもない健全な刃肉を落とす必要まではないという私なりの研磨方針をお伝えしました。

 Tさんは内曇砥をかけた状態でご持参くださいました。
 拝見すると砥石が合っていなかったのかヒケが目立ってしまっておりました。
 研ぎ減りや錆の朽ち込みがある御刀ですので地金が緩んでいてヒケが付きやすいのも確かです。
 ヒケが入る原因と対策を参加者一同で話し合い、意見交換なども致しました。
 

 午後は共通のテーマとして鎬地や棟の仕上げで用いる磨き棒や磨きヘラについて、お互いの道具をルーペーを用いて見せ合いながらその手入れ法やヘラや棒の修正に用いる道具の確認、修正法を実践を交えて意見交換を行いました。

 
 本日は女性陣(Wさん、Aさん)は所用で不参加となりやや寂しい限りでしたが内容の濃い勉強会となりました。
 次回は5月21日に開催いたします。

 

 
 
posted by togishi1 at 18:22| Comment(0) | 勉強会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする